ニュースレター No.216 2017年8月20日発行 (発行部数:1390部)

このレターは、「持続可能な森林経営のための勉強部屋」というHPの改訂にそっておおむね月に一回作成しています。

情報提供して いただいた方、配信の希望を寄せられた方、読んでいただきたいとこちら考えて いる方に配信してます。御意見をいただければ幸いです。 

                         一般社団法人 持続可能森林なフォーラム 藤原

目次
1 フロントページ:これからの地域は何を目指すべきか~森林・木材・建築を中心に、ウッドマイルズフォーラム2017(2017/8/20)
2.  ウッドマイルズ運動の15年間(2017/8/20)
3.  「地域内エコシツテム」の構築ーローカルを基盤とした木質バイオマス活用の可能性
4.  森林と社会の歴史と可能性-みどりの学術賞(2017/8/20)
5. 驚くべき木造建築の数々「日経アーキテクチュアSelection 世界の木造デザイン(2017/7/23)
6. グローバル化の持つ課題ー勉強部屋ニュース216号編集ばなし(2017/6/28)

フロントページ:これからの地域は何を目指すべきか-森林・木材・建築を中心にーウッドマイルズフォーラム2017(2017/8/20)
 

一般社団法人ウッドマイルズフォーラムが、年に一回のウッドマイルズフォーラムというイベントを開催して10年たちましたが、今年のウッドマイルズフォーラム2017年は、群馬県の上野村をベースに活動している哲学者の内山節さんの標記の基調講演をいただきました。

ウッドマイルズ木材の輸送距離の環境負荷という形で、地域材や木材の話を議論してきたフォーラムにとって、今後の方向性を一から考えてみる機会にしよとの企画でした。

ネット社会でどんどんグローバル化していく情報と経済。その中で失われてきたものを取り戻すには何が必要なのか?

重要な問題提起を含む話でした。

話の骨子は、以下の通りです。

 これからの「地域」をどのように考えるべきか

1 . はじめに
 -いま起こっていること
  ... 間伐材と林家の危機
  ... 森林面積の拡大と動物問題
2 地域と持続性
 -持続可能な労働体系をいかにつくるか
3. 私の村、群馬県上野村について
 -森林整備、製材、木工生産、ペレット生産、木質系バイオマス発電、茸生産、観光資源
 -どのような地域労働体系をつくれば上野村は持続できるか・・経済から労働体系へ
 -これからの地域づくりと伝統回帰
4. 伝統的な社会とは何か
 -自然と生者と死者の社会
 -生きる世界の諸要素(労働、経済、生活、地域、文化、土着的な信仰など)が分離せずに一体化している世界
 -近代社会ではそれらの諸要素がバラバラになり、経済が肥大化、暴走して他の諸要素を破壊するようになった
5 改めて地域とは何かを問う
 -関係の網という視点から
 -多層的な関係の網、一体的な関係の網
 -関係に加わってくる外部の人々
6 まとめに代えて
 -地域と結んだ建築のあり方を考える

経済がグローバル化しているので、森林管理の在り方がグローバル化していないのが問題ーというのが勉強部屋の一つのスタンスですが、一時的なグローバル化に目を奪われて大切なものを失っているのでないか?という問題を投げかけられました。

ウッドマイルズフォーラムのウェブサイトから、講演とディスカッションの両方をまとめたわかりやすい概要が掲載されています。ご関心のある方は、こちらをどうぞ↓。

ウッドマイルズフォーラム2017「これからの地域は何を目指すべきか~森林・木材・建築を中心に」(開催概要報告)

((藤原のメモ帳から))

(上野村のこと)

ご自身が生活している上野村(群馬県)は、明治以降一度も町村合併がされず、江戸時代の人口が1000人で現在は1300人。持続可能な社会が形成され、中学生に将来どこに住みたいか聞くと、全員が上野村という。

こんな社会をつくってきた、という、具体的な、江戸時代から現在までの人と自然の関係性について、大きな話でした。

(日本の伝統的社会となどんな社会だったのか)

地域社会と外部の人がわかりやすい労働体系をベースとした人間関係、これが伝統的な地域関係の基本で、経済のグローバル化、高度経済成長、都市化がそれぞれの要素をばらばらに分解し、打ち壊してきた。伝統への回帰が一つのポイント

(どんな道筋なのか、地域とつながる建築)

伝統回帰の道筋、安定した関係ができるための、特に大都市では時間的な蓄積が必要。流入を止めなくては。地域社会ができていないところで、本当の都市のデザインができるのか、建築デザインをされている方々に問いたい。

建築物だけでデザインを考えるのではなく、仕事と生活の形、近所へ開放された土間、近所の子供が遊んでいる庭なども一体で考えるべき。コミュニティーのないところで自分の家だけをいかに工夫しても限界があり、問題提起を続け、問題意識の高い依頼者と一緒に考え続けるしかない。

(農山村と都市の関係)

農山村は都市のために収奪されてきたが、今後は農山村が成立することで都市も成立するという農山村自体が生きていくための糧を見出していかなければならない。上野村のような地域循環の考えは、これから注目。

(自治体によるまちづくり)

公共側のみでは難しく民間は儲かることしかやらないが、事業まではやらないコンサルティング主の民間のまちづくり会社は力になる。コーポラティブというやり方もある。

以上の通り、明治以降の近代化の流れに対する疑問、生きている人間のコミュニケーションを徹底的に突き詰めてきた欧州にたいして、死者と自然と人間のコミュニケーションを視野にいれてきた日本社会、など、少し立ち止まっていろいろ考えなければならない問題提起をいただきました。

木材の流通がグローバル化し、違法伐採問題など森林の管理の仕組みもグローバル化しようという方向がありますが、、最低限のところはそれで押さえられるとしても、本当にローカルな森林管理の仕組みが関係者の議論の中で合意されるような仕組みが必要だ、ということが指摘されているのでしょうか。

energy2-73<WMF2017>

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 ウッドマイルズ運動の15年間(2017/8/20)

ウッドマイルズフォーラム2017の参加者に配布した資料に掲載された表に基づいて少し加筆して紹介します。

左がウッドマイルズの活動、真ん中が木材の環境貢献の訴求や利用推進促進の流れ、右がその背景ともなる国際的な環境です

2013年にウッドマイルズ研究会ができてから、真ん中の欄の記述が多くなっているのがわかります。研究会ができたので、木材の環境貢献の話が盛り上がった、とはいいませんが、その中にいろいろ貢献したことはだしかだと思います。

2010年の公共建築物等における木材の利用の促進に関する法「」が重要なトピックスですが、その1年前の、「木材利用に係る環境貢献度の定量的評価手法について(中間とりまとめ)」ではウッドマイルズ研究会の成果が引用されています(6ページ)。など

ウッドマイルズ研究会~
ウッドマイルズフォーラムの活動
木材利用政策・建築物
木材の環境貢献見える化の動向
国際環境問題の動向
2000 : 2.
速水林業FSC森林認証取得
10.
檮原町森林組合FSC森林認証取得
:
2001 : 4.
CASBEE委員会発足
9.
森林林業基本法成立
:
2002 8.
ウッドマイルズと地域材利用住宅(木材情報に掲載)
4.
建築環境総合性能評価システムCASBEE新築作成
8.
緑の循環認証制度SGEC概要公表
:
2003 3.
北海道森づくり計画(ウッドマイルズを記載)
6.12
ウッドマイルズ研究会設立

9.
住宅ウッドマイルズ関係指標算出マニュアル Ver.2003(日本語暫定版)公表
緑の循環認証制度SGEC発足 :
2004 6.
「ウッドマイルズCO2を組み込んだ京都府産材認証制度」第一回検討委員会
7.
ウッドマイルズ研究会京都セミナー
8.
京都府山田知事が顧問就任
9.
環境経済・政策学会 2004 年大会の報告「地域材利用推進政策と木材の輸送過程のエネルギー ーウッドマイルズ指標を使った政策の評価」
12.
「建築物ウッドマイルズ関係指標算出マニュアルVer2005案公表(パブコメ版)
ウッドマイレージCO2」を組み込んだ京都府産木材認証制度スタート知事の記者会見
: :
2005 2.
ウッドマイルズ関連指標算出技術者認定制度発足
6.
建築物ウッドマイルズ関連指標算出マニュアルVer.2005策定公表
7.
ウッドマイルズ地域材セミナーin京都
8.
第三回建築材料国際会議ConMat05(バンクーバー)でウッドマイルズ報告
9.
サクテイナブル建築世界大会(東京大会SB05tokyo)で報告
11.
第一回ウッドマイルズ算出 技術者講習会
4.
新生産システム事業開始(地域材の利用拡大を図るとともに、森林所有者の収益性を向上させる仕組みを構築するため、林業と木材産業が連携)
2.
京都議定書発効
7.
グレーンイーグルスG8サミット(違法伐採対策合意
11.
気候変動枠組み条約COP11モントリオール会合、関連会合でウッドマイルズが議論
2006 6.
ウッドマイルズ入門セミナー 2006 in 名古屋長久手町平成こども塾レポートなど
7.
ウッドマイルズセミナー in シドニー(イアン・フライ ( ツバル国環境省 国際環境アドバイザー ) )
12.
CASBEEに対して地域材定義の提案
2.
林野庁 木材・木材製品の合法性、持続可能性の証明のためのガイドライン


4.
グリーン購入法合法木材記載
5.
生物多様性条約COP8
ウッドマイルズ研究会~
ウッドマイルズフォーラムの活動
木材利用政策・建築物
木材の環境貢献見える化の動向
国際環境問題の動向
2007 2.
朝日新聞(名古屋版)夕刊1面にウッドマイルズ
3.
「ウッドマイルズ地元の木を選ぶこれだけの理由」出版
同出版記念セミナー開催
6.
ウッドマイルズレポートモニター事業実施
ウッドマイルズフォーラムinつくば
北海道知事顧問就任
9.
CASBEE住まい暫定版作成
12.
気候変動枠組み条約COP13バリ会合
2008 2.
ストップ温暖化大作戦CO2削減「一村一品プロジェクト」京都府北桑田高校森林リサーチ科の「地元の木を使って「ウッドマイレージ」を減らそう!」最優秀賞
6.
第10回木質構造国際会議(WCTE2008 )宮崎で報告
7.
ウッドマイルズ算出規程改訂
ウッドマイルズフォーラムin東京(木材に環境指標の連係統合目指して)
12.
ウッドマイルズセミナー2008in京都~環境指標と家づくりで地域の木を生かす
6.
福田ビジョン「低炭素社会にむけて」環境負荷の見える化提案

9.
木材利用に係る環境貢献度の「見える化」検討会(第一回)
10.
カーボンフットプリント制度指針案
11.
ポスト京都議定書における「伐採木材製品の取り扱い、(円卓会議による提言書)
12.
オフセット・クレジット(J-VER)制度における森林吸収クレジットの認証基準(案)
7.
北海道洞爺湖G8サミット(日本の主導する違法伐採対策の訴求)
2009 6.
ウッドマイルズフォーラム2009~森林・木材・家づくり、持続可能な循環を目指して
9.
ウッドマイルズセミナー2009in京都環境」と「品質」の総合力による地域材普及戦略を考える
2.
木材利用に係る環境貢献度の定量的評価手法について(中間とりまとめ)」

3.

「カーボンフットプリント制度の在り方(指針)」「商品種別算定基準(PCR)策定基準公表
5.
平成21年度(第1回)長期優良住宅先導的モデル事業
12
森林林業再生プラン
12.
気候変動枠組み条約COP15コペンハーゲン会合
2010 1.
「新潟県税制調査会」設立知事会見 検討例として「ウッドマイレージCO2への課税」
6.
ウッドマイルズフォーラム2010「「地球環境時代の今、どのような木材調達基準をつくるべきか」

9.
ウッドマイルズセミナー2010in京都 、『環境、品質、多面的な地域材認証基準づくりを目指し
1.
国交省「地域材活用木造住宅振興事業」公募開始
5.
公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律成立

12.
長期優良住宅の普及の促進に関する法律成立
11.
生物多様性条約COP10名古屋会合
2011 4.
「木材調達ハンドブック」の暫定版を公表
7.
ウッドマイルズフォーラム~木造仮設建築物の支援活動から、地域の森林・木材・建築を考える
10.
ウッドマイルズセミナー2011 5つのモノサシを用いて、木材の調達を多面的にチェックする
1.
木材木製品のPCR原案公表
2.
長期優良住宅の普及の促進に関する法律基本方針(国産材その他の木材を使用した長期優良住宅の普及に配慮)
3.
木材・木材製品のカーボンフットプリント算定基準(PCR)
4.
改正森林法成立
5.
改訂された住生活基本計画
7.
森林林業基本計画改定
10.
カーボンフットプリント算出基準(PCR)の改訂版
:
2012 6.
リオ+20関連フォーラムでウッドマイルズフォーラムを報告
8.
日本の森林の今を学ぶ:ウッドマイルズフォーラム2012
4
改正森林法施行
12.
都市の低炭素化の促進に関する法律
6.
リオ+20
12.
気候変動枠組み条約COP18伐採木材製品の取り扱い
2013 3.
第一回木材利用拡大京都大会(研究会主催)
6
ウッドマイルズフォーラム2013(ウッドマイルズ研究会発足10周年記念フォーラム)-ウッドマイルズのこれからの利活用を問う-開催
3.
木材利用ポイント事業実施方針
4
国土交通省・地域材住宅ブランド化事業・木造建築技術先導事業始める
ウッドマイルズ研究会~
ウッドマイルズフォーラムの活動
木材利用政策・建築物
木材の環境貢献見える化の動向
国際環境問題の動向
2014 2
一般社団法人ウッドマイルズフォーラム設立・登

7
ウッドマイルズフォーラム2014「100年後を見据えた地域の木質資源の利活用」開催
7~
第10回木の建築賞(NPO木の建築フォラム主催)協賛
:
2015 7
ウッドマイルズワークショップ(東京)開催
7~
第11回木の建築賞(NPO木の建築フォラム主催)共催
9
第14回世界林業大会(南アフリカ共和国ダーバン)サイドイベントでウッドマイルズフォーラムを紹介
サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)
地域型住宅グリーン化事業
5
森林・林業基本計画決定
12
新国立競技場建設計画(木と緑のスタジアム)決定
9
持続可能な開発目標SDGs4国連総会で決定
9第14回世界林業大会(南アフリカ共和国ダーバン)開催

12
気候変動枠組み条約パリ協定締結
2016 7
ウッドマイルズフォーラム2016「地方創生と木材利用」 開催
7~
第12回木の建築賞(NPO木の建築フォラム主催)共催
ウッドマイルズワークショップ(多摩産材)開催
9
ウッドマイルズ関連指標算出プログラムVer.2016-01公開
5
クリーンウッド法成立
6
東京オリ・パラ持続可能性に配慮した木材の調達基準
3
G7伊勢志摩サミット(違法伐採問題久しぶり)
2017 7
ウッドマイルズフォーラム2017「これからの地域は何を目指すべきか」 開催
7~
第13回木の建築賞(NPO木の建築フォラム主催)共催
5
クリーンウッド法施行
:

energy2-74<FMF15years>

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「地域内エコシツテム」の構築ーローカルを基盤とした木質バイオマス活用の可能性

農林水産省と、経済産業省のウェブページに標記の報告書が掲載されています。

「木質バイオマスの利用推進に向けた共同研究会」報告書「『地域内エコシステム』の構築に向けて~集落を対象とした新たな木質バイオマス利用の推進~」の公表について(農林水産省)

木質バイオマスエネルギーを注目させた再生可能エネルギーの固定価格買取制度 (FIT)が大がかりなシステムで、地域内の循環という視点から問題があので「集落内で完結する比較的小規模で、集落の維持・活性化につながる低コストなエネルギー利用をどのように進めていくか」という視点で、今年度から事業化が進んでいくようです。

ウッドマイルズフォーラムでこれからの地域は何を目指すべきか-森林・木材・建築を中心にーウッドマイルズフォーラム2017」という問題提起を受けたばかり気になります

 ア 地域住民が自ら間伐材を収集して持ち寄ること等により、材の 搬出経費や燃料の加工費、施設整備費等が極力低減するように取 り組み、地域への還元利益を最大限に確保する。その利益を公平 に地域に配分することにより、地域住民や山林所有者等森林関係 者にも確実に利益が還元されるようにする。
イ 現在燃料のペレット化が主流であるが、薪のまま燃料とするこ と等の技術開発に取り組み、省力化や経費の節約に資するシステ ムとする。そのため、製材端材や未利用材等の副産物も活用して、 効率の高い熱利用や熱電併給を行う。
(「地域内エコシステムの目標」)

小さな技術、小さな組織。
どんなプロジェクトが登場するか楽しみです

energy1-26<chiikiecosys>

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森林と社会の歴史と可能性-みどりの学術賞講演(2017/8/20)

(1年前のことで)旧聞になって恐縮ですが、内閣府のみどりの学術賞の第10回を、もと林業経済研究所の研究員、三重大学名誉教授三井昭二氏が受賞されたので、旧知の方でもあり記念講演会行った来ました。

みどりの学術賞 受賞記念講演会
配布された冊子都市と山村の交流でつくる森林(三井昭二)

講演のタイトルは、 標記のとおり「森林と社会の歴史と可能性」

1. 森林利用の歴史モデル
2 日本における森林利用の歴史
3. 21世紀の世界と日本の森林・林業
4. みんなで支える「みんなの森林」

行政の課題をグローバルな視野でとらえるということには、慣れてきたつもりですが、それを歴史的な視野からみてとらえることの大切さをおしえていただきました。

講演資料の勉強部屋への掲載を、了解いただいたので、掲載いたします。こちらからどうぞ

kokunai6-43<MitsuiGA>

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 驚くべき木造建築の数々「日経アーキテクチュアSelection」 世界の木造デザイン

日経BP社の建築関係者向け月刊誌日経アークテクチェアが今までの記事を集めて特集誌を出すことになり、その第一号は世界の木造デザインなのだそうです。

「世界の木造建築を牽引する日本の建築家」、坂茂氏や隈研吾氏の二人に「今なぜ木造なのか」をインタビューしているとうので、購入してみました。

隈健吾氏は新国立競技場で「木と緑のスタジアム」を見せてくれましたが、「現代建築をちゃんと木で作った人はいない、自分は木の家で育ってすごく木がすきだから、ああ、それが自分の使命なんじゃないか、と2000年ぐらいから思い始めた」のだそうです。

木材調達から、財源の確保までいろいろと現場の苦労話もはいっていて、公共建築物などのの木造に取り組む、建築関係者にとってはみているだけで面白いだけでなく、役に立つかもしれませんね。

驚くべき木造建築の数々「日経アーキテクチュアSelection 世界の木造デザイン」MdN DESIG Interactive )、同(ライブドアニュース(アマゾン)

目次は以下のとおり

5分で分かる最新ワード 6
CLT /耐火集成材/2時間耐火
Part1
世界の木造をリードする日本の建築家たち 8
坂茂 SHIGERU BAN 10
■ラ・セーヌ・ミュジカル(フランス、ブローニュ・ビヤンクール市) 10
川の中州に木架構の「卵」
太陽を追う巨大な日よけで内外に変化
■タメディア新本社(スイス・チューリヒ) 20
金物なしの木造オフィス
7層の木の架構を内外に見せる
interview ヘルマン・ブルーマー氏(構造家、スイス) 28
構造家が語る木造の近未来
■スウォッチ新本社 (スイス・ビール/ビエンヌ) 30
3D加工で木造のグリッドシェル
コンピューター解析が薄いうねりを実現
interview 坂茂氏(日本) 36
海外こそ精度の高い木造が向く
隈研吾 KENGO KUMA 40
■EPFLアート・ラボ(スイス・ローザンヌ) 40
壁と連なる240mの大屋根
木とスチールのサンドイッチフレームを並べる
■ジャパン・ハウス サンパウロ(ブラジル、サンパウロ市) 48
日本を発信する木組みの門
30㎜厚のヒノキ板を斜めにかん合
interview 隈研吾氏(日本) 54
誰もやらなかったから木に着目 

kokunai5-54<NKbpmokuzou)

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 森林管理のグローバル化ー勉強部屋ニュース216号編集ばなし(2017/7/23)

ウッドマイルズフォーラム2017の哲学者内山節氏の講演をビデオと録音で二度聞き直しました。フォーラム事務局でウェブ上に講演と討議の記録がてきわよく掲載されていたので、それも見直しました。

経済のグローバル化に追いつく森林管理のグローバル化、といったキーワードが勉強部屋のメッセージですが、ヨーロッパ人が考えたグローバル化や抽象化の概念を、ローカルから打ち返して言おうと内山さんのメッセージは、上野村の実態を踏まえた力強さがありますが、すべて読みこなすには時間がかかります。

もう一つ、一年前のみどりの学術賞三井さんの原稿は本人の了解があったので、いまになって取り上げますが、こちらの方もグローバルな横への広がりに対して、時間への広がりの大切さを再認識させられます。ネット上で難しい地道な文献調査の蓄積が学術賞の中核でしょうか?

次号の予告がうまく処理できませんでした引き続き、次号以降の予告、企業の社会的責任京都スタイル:京都のモデルフォレストの共同した森林管理への取組、UNFF12と生物多様性条約最新情報、、森林パートナーズ。そして、クリーンウッド法の事業者登録の話は是非紹介したいです。

konosaito<hensyukouki>

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最後までお読みいただきありがとうございました。

持続可能な森林フォーラム 藤原敬 fujiwara@t.nifty.jp

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