本日はゲストの方々に、その作業過程で気が付いた勉強部屋サイトについてのご感想、問題点などについてご意見をいただき、このサイトの今後の在り方などに議論をさせていただきたいと思っています。
以下のリストのご意見の欄は三つに分かれていますが、左の二つは最初のプレゼンで頂いたり事前に提出いただいたご意見で、右はイベントの最後にまとめで言われた内容です |
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菅野さんご紹介:ビジネスの関係者のアドバイザー選定は、このサイトがもうけ話に(あまり)つながらないのははっきりしているので、どうしようかと思いました。今回全木連というすべての都道府県、さまざまな木材業団体が集まった団体の会長に、ビジネスの関係者を代表した参画いただいたのですが、私が昔全木連の事務局にいたことがあって、ご本人を存じ上げえていたことは勿論なのですが、持続可能な森林フォーラムの会員になっていただいたりして、暖かく見守っていただいているということで、少し無理をいってお願いしました。どうもありがとうござます |
ご意見:こんなページは参考になる |
こんなページがないのは残念(これからの宿題) |
今後の期待 |
全木連の会議でばったり会ったとき、勉強部屋を紹介され、時々見ているが、初めて見たとき、プラチナ森林産業イニシアティブの関連記事、新鮮な感動、こんなことやっている。また、過去の歴史などなど多岐にわたるページがある。江戸時代のはげ山の話、水を収めるものが山を収める。私は広島なので、地元の岸田総理(よく知っている)は「できないことは言わない」、未来の夢を語るのが不得意、マスコミ受けをしない。だけど勉強部屋の岸田総理のニューヨークの記事はすごくよかった。関連記事はよく見る。森林産業の環境がらみ、経緯と感謝。損得の話は書いてないので・・・。右の欄へ |
勉強部屋にはどんなことをやった。という記事は多い。が、どんなことをやったらドンナことができるはず、ということをエビデンス付きで提示することができていない。これは、木材業界の弱点でもある。手段が目的になっている。6次産業化のはなしなどあるが本当にできるの、などよくわからない |
少子化で住宅の建築需要がなくなり放っておけば木材需要は少なくなる方向。木材需要は増やさなければならない、環境のためにもビジネスもためにも。是非その辺の情報発信頑張って欲しい。 |
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永田さん紹介:つぎは、学術分野の代表、東京大学名誉教授、大日本山林会会長、林業経済研究所会長の永田信さんです。勉強部屋ができたてのころ、突然博士論文を書こうと思って、東大の林政学研究室の永田先生とのとこに参りました。基本的な論文を書く作法から含めて指導いただいたりしたので、勉強部屋のニュースはお送りしてきました。また、このページを開設するまで、学会など出たことなかったんですが、学会にいって話を聞いたり、たまには報告したりという形にしています。学術関係者にとってなにか貢献できるのかは関心事項。よろしくお願いします |
ご意見: こんなページは参考になる |
こんなページがないのは残念(これからの宿題) |
今後の期待 |
勉強部屋の良いところは、藤原さんの林野行政官としての蓄積とその後の研鑽が反映しているところ。140年の歴史ある大日本山林会の会長なので言いますが、山林誌に寄稿いただいた平成林業逸史関連の原稿にはそれがよく生きていると思う。なんで大量の木材をかっていながら、文句を言われなければならないのかというのを、わかり易く。その後のSDGsへの想いの溢れた記事も読み応えがある。昭和と平成の違いは地球サミットがあったから。二つの論考。藤原さんの強みは行政と、学術+右欄 |
ないものねだり、生態学的知見がどのように林業=森林管理に影響を与えるのかを述べていただけたら。生態学的知見を理解できる藤原さんならではの市民への啓蒙になるだろうと思うからです。 |
地球環境の視点から日本の森林と木材を考える!!是非その視点で頑張ってほしい、学術関係者というより市民向けにわかり易く!! |
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三柴さんご紹介:それでは次に環境関係者を代表してFOEJapan理事の三柴さんです。私の経歴からして林野庁の行政官だったので、25年前環境NGOの方々との接点はほとんどありませんでした。ただ、勉強部屋がはじまったころ森林認証制度FSCというのが欧州から入ってきて、持続可能な森林管理のグローバルな基準を提唱し消費者に訴求をはじめていました。名古屋にいるとき国有林の管理基準とFSCの主張がどれだけずれているかなど、現場で検討したこともありました。ということで、熱帯林問題などを取り扱う国同士の条約ができないのに、環境NFOのグローバルな方々がそれに代わってグローバルなガバナンスを動かしている。そういう立場でお付き合いをしてきました。FOEJapanの三柴さんよろしくお願いします |
ご意見: こんなページは参考になる |
こんなページがないのは残念(これからの宿題) |
今後の期待 |
おめでとうございます。・国際的な動きから、国内政策、森林・林業に関わるビジネスの側面、学識者・有識者の視点、一般消費者の視点、そしてNGOの視点など、広範で多様な視点から「持続可能な森林経営」に関する情報を発信されているすばらしい、貴重なサイト。とがった環境NGO情報、ビジネスの情報など横断的に処理されてすごい。特にサイト開設当初の頃に、藤原さんの関心に基づきお調べになったデータなどをフリーで公開されている頃がありました。例えば、世界の森林認証取得面積の推移や認証取得数の推移など、FoE Japanの関係者もとても重宝していたことを覚えている。 |
メガソーラとか土石流問題、OECM,TNFD,自然共生サイトと、森林環境サイドから追いかけてほしことがいろいろ出てくるので、今後ともよろしく。 |
市民が話題になっている。市民団体としては、国内の森林は減っていないのでわかりにくいかもしれないが世界中の森林は減り続けている。その面の活動が大切なので引き続き頑張ってほしい。
(具体的な方向を問われ)ビッグビジネスのその面の動きを加速させ、その他のビジネスも巻き込むとい方向が重要 |
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鈴木さんご紹介:次に市民代表NPO環境リレーションズ研究所理事長の鈴木敦子さん。市民が森林に関心を広げているのは間違えないのですが、関心を広げてきた市民が具体的に森づくりに参画するきっかけづくり、誰かの誕生日にプレゼントtree、などの活動をリードしている鈴木さん。市民の気持ちを代表してご意見をいただきます。が、本日は都合でご出席できないので、ビデオをご覧ください |
ご意見 こんなページは参考になる |
こんなページがないのは残念(これからの宿題) |
今後の期待 |
森林の二酸化炭素の吸収量はどのように計っているの?森林に関心を持ち始めた子どもや大人のビギナー皆興味をもっている。私も市民に講演をする機会があるので、勉強部屋で紹介している手法は使っている。勉強部屋には紹介ページがあって見ている(だけれど・・・右の欄へ)。同じように境譲与税なぜ払う?皆が関心をもてちるし、そのようなタイトルのページがある。が、少し分かりにく(右の欄へ)。 |
左の二つの課題にこたえるべくページができているが、林野庁の解説を紹介しており、市民にはわかりづらいところがある。森林環境税のことでいうと、森林の所有構造をしっかり説明してほしい。大規模所有者のことをみんなしっているが、小規模所有者がたくさんいるといストーリーをしっかりそ説明すればわかりやすい。 |
熱海市役所にいったが森林担当者がいない林政不在の市町村の「ロールモデル」。そんな市町村がどんどん増えていくの代表例なので、そんなことも語ってほしい。市町村行政は大切 |
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福田さんご紹介: それではもうお一人欠席された福田さん。行政の担当者ということで、林野庁のある方に相談したら福田課長がよいんでないか!?ということでお願いに。現役の木材産業課長にアドバイザーになっていただきました。あいにく海外主張中というので、メモをいただきましたので、紹介 |
ご意見: ご意見:こんなページは参考になる |
こんなページがないのは残念(これからの宿題) |
今後の期待 |
今回、改めて、勉強部屋のサイトの全体像を拝見しましたが、カバーする範囲と分量の膨大さに圧倒された。特に、木材貿易の国際交渉に始まる国際的な動向の記述は、貴重な歴史的記録になるとともに、今後の動きを見通すための重要な資料になると思う。 |
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この知的蓄積を電子空間でうまく利用できる仕組みを構築すると同時に、書籍のような形で、将来に残る形にして頂ければ。 |
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滑志田さんご紹介:それでは対面でお越しいただいているジャーナリスト代表、日本林政ジャーナリストの会の滑志田隆会長。森林の関係者はご存じの方は多いかもしれませんが毎日新聞の記者の社会部の記者をされて地球サミットに取材に言った経験から森林林業部門に関心を広げた(とご本人)。林政審の委員をされたり、「地球温暖化問題と森林行政の転換」という著書もある林政ジャーナリストの親玉が、このセミナーに会場参加されている。よろしくお願いします |
ご意見: こんなページは参考になる |
こんなページがないのは残念(これからの宿題) |
今後の期待 |
森林行政の新たな視点はなにかということを常に追求し続けているということがすごいところ。最初のころのテーマはWTOの環境協定がどうなるか?さまざまな提案それが、最初の注目点だった。100号、ポスト京都議定書、パリ協定、市民の意識がでている。200号に向けては、TPPの体制の中で、森林政策、グローバルな環境と森林。300号近くになってくると地球環境問題として市民化していく過程。国際的が議論を日本市民に。最近は森林環境税について、地方自治体の取り組みがグローバルな社会と連携。林政ジャーナルという刊行物を出しているが、記事の構成を考える時に、新たな問題意識がどこか?という点も含めて勉強部屋の記載事項は参考にしている |
生物の集団としての森林。
農政もフォローしているが、遺伝子操作問題などが議論されている。操作内容の表示が問題になっている。遺伝子の技術とどうつきあっていくのか?そういう観点で無花粉対策の一環として、特殊な遺伝子をもった個体を増やそうなどの動きがある、問題になるかも。フォローしたらどうか?。 |
自分で25年の25年の流れを少し話たが(左の欄)、個人的な思いだけなので・・・。書籍の話も出ているが、問題意識の変遷をしっかりまとめて、後世の人に伝えてほしい。
また、人づくり、人材育成に取組んでほしい |