ニュースレター No.303 2024年11月14日発行 (発行部数:1677部)

このレターは、「持続可能な森林経営のための勉強部屋」というHPの改訂にそっておおむね月に一回作成しています。

情報提供して いただいた方、配信の希望を寄せられた方、読んでいただきたいとこちら考えて いる方に配信しています。御意見をいただければ幸いです。 

                      一般社団法人 持続可能森林なフォーラム 藤原敬

目次
1. フロントページ:米国トランプ次期大統領と森林の未来(1)-勉強部屋の未来?(2024/11/14)
2. 石破新総理の所信表明と森林林業の未来(2024/10/13)
3. 総選挙2024各党の政策の中の森林林業政策(2024/10/16)
4. 万博木材リンクと木材調達コードの関係ー関連ワーキンググループ会合から(2024/10/20)
5. 米国大統領と地球環境・森林の将来ー勉強部屋の未來__勉強部屋ニュース303号編集ばなし(2024/11/14)

フロントページ:米国トランプ次期大統領と森林の未来(1)ー勉強部屋の未来?(2024/11/14)

11月5日投開票された米国の大統領選挙は共和党ドナルド・トランプ元大統領が勝利ました。

「米国第一」=保護主義、孤立主義、単独主義を1期目以上に強く打ち出すだろうとされるます。

さて、「地球から見た日本の森林の展望 日本から見える地球の森林の将来」といったグローバルな視点をもった、勉強部屋サイトとしては世界の秩序に関与する力を持っている米国の動向は少し気になる事象であり、今後しっかり勉強していきたいと思います。

(気候温暖化問題とトランプ次期大統領)

11月11日から、アゼルバイジャンの首都バクーで気候変動枠組み条約COP29が始まっています。COP29きょう開幕 米大統領選トランプ氏勝利で今後に不透明感も

前回のトランプ大統領の時、米国はパリ条約を離脱。今回もその方針です(下のAGENDA47)。

世界第二のGHG排出国が、国際的な枠組みをはずれ、掘って掘って掘りまくれ

2期目にむけた公約サイトの中の、エネルギー政策が以下の通りなんだそうです。

AGENDA47
▼アメリカの石油・天然ガスプロジェクトを立ち往生させている政府による制限をすべて撤廃
▼バイデン政権が強化した自動車の排ガス規制など、自動車産業の発展を妨げている規制の撤廃
「パリ協定」から再び脱退 過激な左派が掲げるグリーン・ニューディール政策に反対 

実業家イーロンマスク氏がトップとなる新設「政府効率化省」は官僚主義を解体し、過剰な規制を削減し、無駄な支出を減らし、連邦政府機関を再編する道を(両氏が)切り開くだろうとしている。

イーロン・マスク氏は太陽光発電、電気自動車を手掛けるビジネスマンだが、バイデン政権が組み立ててきた電気自動車普及などの支援策が過剰な過剰な規制、無駄な支出ということいならないのか?注目点です

今後のトランプ政権と地球環境問題の行く先はどのようになっていくのか、気になりますね。

(トランプ大統領の植林プロジェクト)

勉強部屋サイトに前回のトラップ大統領の森林政策の話が1ページ在ります(→世界経済フォーラム(ダボス会議)の中の森林問題(2020/2/15)

ダボス会議に出席したトランプ大統領が、翌日公表されることとなっていた、世界経済フォーラムが提唱する植林プロジェクトOne Trillion Trees Initiative(一兆本の木イニシアティブ以下1t.org)に賛意を表明したということです。

そのプロジェクト今どうなっているのかな?ということで少し情報取集してみました。

立派なサイトがあって、今も進行中。

A platform for the trillion trees community(1t.org)
Forest are our gratest hope

1t.orgのトップページのメッセージは以下のとおりです。

  1t.orgのトップページのフロントメッセージ(勉強部屋仮訳)は以下のとおり
Conserving, restoring and growing a trillion trees by 2030 for people, biodiversity and planet.   人類、生物多様性、そして地球のために、2030年までに1兆本の樹木を保全、回復、育成します。
 We drive change by mobilizing the private sector, facilitating multi-stakeholder partnerships in key regions, and supporting innovation and ecopreneurship on the ground.

1t.org is part of the World Economic Forum’s efforts to accelerate nature-based solutions and was set up to support the UN Decade on Ecosystem Restoration.
 私たちは、民間セクターを動員し、主要地域での多様な利害関係者のパートナーシップを促進し、現場でのイノベーションとエコプレナーシップをサポートすることで、変化を推進します。

1t.org は、自然に基づく解決策を加速するための世界経済フォーラムの取り組みの一環であり、国連生態系回復の 10 年を支援するために設立されました。

どんな進捗状況なのか少し情報収集していきます。

(トランプ大統領と勉強部屋の将来?)

勉強部屋サイトが立ち上がってから25年たち、いろんな方から「この勉強部屋サイトいつまで続けるんですか?」と問われることがあります。

そのたびに、半分冗談で、「世界で一番忙しくて、責任の重い仕事をしているのは誰でしょう?米国の大統領ですネ。その人が私より高齢者であるうちは、やめるわけにはいきません・・・」と言ったりしています。

トランプ政権が何期続くのかわかりませんが、その間は続けるように頑張ります。

米国大統領がアメリカファーストの人から、地球ファーストになるなんてことは、ないんでしょうね?グローバルガバナンスを構築する道筋は見えていませんね。

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米国大統領と地球環境・森林の将来ー勉強部屋の未來ー勉強部屋ニュース303号ばなし

フロントページは:米国トランプ次期大統領と森林の未来(1)-勉強部屋の未来?

米国大統領は、グローバルな問題の課題解決の鍵を握る重要人物なので、勉強部屋に登場することが時々あります。例えば、バイデン大統領が主催した気候変動サミットの中の森林問題(2021/5/1)では菅総理がその出席に合わせて、日本の温室効果ガス削減目標を46%削減にアップなど。

上記のケースのように「環境ガバナンスに熱心な欧米の動向をしっかりフォローする必要あり」という文脈が多っかったのですが、今後は全く別の文脈かもしれませんが、皆が関心をもっている(心配している?)課題なので、その中でも森林ガバナンスについては、是非しっかりフォローしてまいります。

(ちょっと寄り道します)トランプ大統領の言説に日本人が少し違和感があるのは、アメリカのことをよく知っている日本人がトランプを嫌いだからなんではないかと思います(個人的な思いですが)。トランプ嫌いの原因が日本人でアメリカのことをよく知っている人はアメリカ人の知人がいて、その人もトランプ嫌い。日本人に知人がいるアメリカ人は普通のアメリカ人でなく、グローバルな視点をもったアメリカ人(多分東海岸か西海岸に住んでいる)。

全く違うアメリカ人がアメリカの真ん中辺にたくさん住んでいるということを再認識したトランプ勝利なのでしょう。

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11月11日に林政ジャーナリストの会本年度第4回研究会があり、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、後楽園近くの林友ビルで、対面で話をさせていただきました。題名は「持続可能な森林経営のための勉強部屋25周年とニュースレター300号の歩み」

プレゼン内容は8月のZOOMセミナーのお話がベースで、最近の話題(万博リングの木材の由来、石破政権、トランプ新政権など)を織り込んだものでした、内容は次号までに報告します。

久しぶりの面談形式のイベントで、勉強部屋ニュースを20年来読んでくださった方と初めてお会いして名刺交換など、インパクトのある会合でした。どもありがとうございました。

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10月下旬に鹿児島で全国木材産業振興大会に出席する予定でスケジュールを組んでいました。が、少し体調に問題(腰痛)があり、欠席しました(ごめんなさい)。

次のような情報はしっかり頂きました。第58回全国木材産業振興大会-森林、木材のもつ価値、可能性を高めよう!-宣言決議フルテキスト、鹿児島大学農学部長の寺岡先生からプレゼン資料「再造林の推進について」、次号までにお届けします。

来年度の全国大会は万博開催中に大阪で開催だそうです。来年は体調をと共えて出席します

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次号以降の予告、/ 勉強部屋25周年とニュースレター300号の歩みー林政ジャーナリストの会研究会で報告/ Global Forest Carbon-地球の森林カーボン/ 第58回全国木材産業振興大会-森林、木材のもつ価値、可能性を高めよう!- / エンボディドカーボン?ー建設過程の温室効果ガス発生量の開示動向/ 生物機能を活用した木材利用ー森林総研公開講演会から

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。

藤原敬 fujiwara.takashi1@gmail.com