ニュースレター No.308 2025年4月10日発行 (発行部数:1707部)

このレターは、「持続可能な森林経営のための勉強部屋」というHPの改訂にそっておおむね月に一回作成しています。

情報提供して いただいた方、配信の希望を寄せられた方、読んでいただきたいとこちら考えて いる方に配信しています。御意見をいただければ幸いです。 

                      一般社団法人 持続可能な森林フォーラム 藤原敬

目次
1. フロントページ:森林認証制度の広がりとEUDRーSGEC/PEFCジャパン評議委員会(2025/4/3)
2. プレゼントツリー:森林再生と地域振興の同時実現を目指して20年~の今までとこれからー勉強部屋Zoomセミナー第1回御案内(2025/4/10)
3.  人類の経験の宝庫の研究成果ー現代中国森林政策研究(2025/4/4)
4. 「ウッドマイルズ運動、勉強部屋の活動」を市民科学の目から評価するー勉強部屋Zoomセミナー第4回報告(2025/4/1)
  勉強部屋ページ2024一年の評価(2025/3/20)
6. EUの木材貿易管理する手法が、日本のガバナンスに影響する過程?ー勉強部屋ニュース308号編集ばなし(2025/4/10)

EUの木材貿易管理する手法が、日本のガバナンスに影響する過程?ー勉強部屋ニュース308号編集ばなし

今月のフロントページは:森林認証制度の広がりとEUDRーSGEC/PEFCジャパン評議委員会

EUの木材貿易を森林の環境ガバナンスの観点から管理する手法が、EUTRからEUDRに拡大する話は、いろいろ勉強部屋で拡散してきましたが、ある地域が行った国境管理の仕組みが、グローバルな森林認証であるPEFCの基準をかえ、それと相互認証をしている日本の森林認証基準(の一つである)SGECの規定も変え・・・ローカルなルールがグローバルに波及し、各国のルールを変える。どうなっているの?と少し勉強してみました。

大きな国の国境ルールが、世界の秩序を変えるというのは、グローバルガバナンスの作成過程の難問です。米国の関税率の一方的な施行が、世界のルールを変える?力による現状変更。

世界中の森林を守る手段としてのEUDR、いいことやるならいいんじゃない?力による現状変更。

トランプ関税のグローバル意味での合理性とは。今後の勉強の課題です。EUDRの非関税障壁をトランプ関税はどう見ている?

ーーーー御案内の別ページ

「ウッドマイルズ運動、勉強部屋の活動」を市民科学の目から評価するー勉強部屋Zoomセミナー第4回報告、ゲストの上田さんの「市民研」。市民科学というコンセプトを大切に運動構築されてきた過程で、ご自身の考えをどのように、他の方に理解してもらうか?運動を広げていく改定で大切な、マップ作り。勉強部屋の足りないところですね。勉強になりました

人類の経験の宝庫の研究成果ー現代中国森林政策研究。600ページの近著いただいたので、紹介しました。中国という国とどのように接していくのか、次世代に向けて大切な課題です。森林ガバナンスという長期的視野を必要とするツールが持っている大切な役割かもしれません。

また、別に、私自身も「持続可能な森林経営のための勉強部屋」の25年をテーマにした本を作る作業中なので・・・そういう視点から興味深いです。

ーーーー作業途中の事柄など

また、トランプ大統領ばなし、ごめんなさい。日本が46%の関税障壁のようなものをつくっているので、それなら26%の関税を掛けるという動きになっています。ある国が、自分で決められる関税ですが、強い国は何でもできる。グローバルナ秩序をつくらなければ大変だ、ということで、ガットだとかWTOだとかを作ってきのですが・・・・。グローバルガバナンスながれをどんなロジックが、新しい秩序を作るんだ―という主張をするなら、しっかりその辺を主張してほしいですね。日米貿易摩擦の一端を木材貿易が担ってきましたので。

「ポスト自由貿易の時代」というタイトルの記事が、林業経済誌2月号の巻頭コラムヤマガラにも載っています。ヤマガラ今は1年間公開されていないのですが、公開される動きにもなってちるようなので、ご紹介しますね。

ーーーー新しいイベント情報、皆さん参加してくださいね

今年度第1回ZOOMセミナーを5月24日に開催します。「プレゼントツリー:森林再生と地域振興の同時実現を目指して20年~の今までとこれからー」といいうタイトルで、山づくりの市民プロジェクトを長年主導されてきた、NPO環境リレーションズ研究所理事長鈴木敦子さんをお迎えして開催します。

皆さん、楽しみにして、参加してくださいね

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次号以降の予告、
米国トランプ大統領と森林の未来(3)ートランプ関税と木材貿易?/シンポジウム「森林の多面的利用で生み出す新たな森林経営」 /森林経営管理法及び森林法の一部を改正する法律案について /PES(生態系サービスへの支払い)と森林業の可能性について

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。

藤原敬 fujiwara.takashi1@gmail.com