森林認証制度の広がりとEUDRーSGEC/PEFCジャパン評議委員会から(2025/4/3) | |||||||||||||||||||
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6月26日開催予定総会のための議案内容確定、という内部の事務手続きの一環なのですが、その中に、ーEUDR(欧州森林減少規制)の施行を受け、PEFCの規格がかわったので、それに応じてSGECの規格を改正しますーという重要な議案(議案2)、があったので・・・ SGECとPEFCの関係とか、EUDRというEU市場が提起する木材流通ハードルといった重要の内容を知る機会だったので、ご紹介します。 会場で説明された、「SGEC規格改正について」といわかり易いプレゼン資料をいただいたので、こちらに掲載しておきます(以下プレゼン資料)。以下、そのデータに基づいて説明します。 (SGECとPEFCの関係) その結果、右の図(プレゼン資料P2)のように、日本のSGEC森林認証林(左上の森林)から生産され、分別管理されて供給された丸太(左上から斜め下への→)は世界中のPEFC認定企業(中下の企業)にPEFC認証材として出荷され、加工されて分別管理されて出荷されると(下の右の→)、PEFC製品として市場に提供されます(右下の製品群)。 このようなシステムができるためには、SGECの森林認証基準とCOC認証基準が、PEFCのそれぞれの認証基準がリンクしている必要がありますね。(それが前述の2011年から2016年までかけたプロセスでした)、。 そんなシステムができているところで、EUの木材調達基準が、EUTRからEUDRに転換、という情勢を踏まえて、それに対応するように、PEFCの基準が変更された(その手続きにSGECは関わっていたのかどうか?)ので、それに合わせてSGECの基準も変更、というのが今回のトピックスなんですが、内容をプレゼン資料にそって、さらに説明します。 (EUDRとは) EUDR=EU Deforestation Regulation欧州森林破壊防止規則についてはEUの森林問題に関する最新の情報として、勉強でもフォローしてきました。 EUDRとは<欧州の木材DD(デューデリジェンス): 違法伐採から拡大 - CW法改正の参考ー2023年度勉強部屋Zoomセミナー第1回報告(2023/7/15) あらためて、プレゼン資料にわかり易い資料があったので、紹介します。
いままで地球環境の視点からEUの木材貿易を規定していたEUTRと今回のEUDRを比べると(左の図)、上記P5 EUDRの主な内容にありますように ①対象品目が木材製品から→大豆、牛肉、パームオイル、ココア、コーヒー、天然ゴムに拡大していること、 ②その製品が、森林破壊と関係ないかしっかり管理するためのDDS(デューデリジェンスシステムが義務付けられること。(DDSには、上記をありますように、生産地(伐採箇所の地理的な位置(緯度、経度など))の提供、というものが含まれます。) (なお、当日に説明のあった、施行時期は2025年12月30日で中小企業の施行時期は半年遅れとなっていたのは、中小企業も同じ時期になったと、後から説明がありましt) ということで、上記に関連して、上記DDSを実施するための、SGEC規準文書4-1「SGEC EUDR デュー・ディリジェンス システム(SGEC EUDR DDS)実施のための要求事項」(議案(議案2)別紙1))という文書を可決しました。 右の図が概要ですが (1)(EUに輸出する製品に)リスク評価の結果、リスクがないか極小でありEUDRで輸入可能製品と主張(PEFCEUDR主張)できる (2)そのために年に一回はDDSを実施 (3)DDSの際、当該製品がPEFCEUDRの主張関連製品であれば、その種類によって容易になる といった、ことが記述されています(今までの説明通り) (作成途上皆が、これおかしいのでないか?とした質問事項) 作成途上で、パブコメをとった結果が公表されていますが、その中でたくさんの質問があった事項について紹介します
以上です ーーーーーー 森林減少ゼロに向けた先進国の消費者が取るべき取組に関する重要な内容を示すEUDR! 農産物を主たる対象としたEUDRなので、木材の出所というコンセプトが、林業関係者にはこんなことできるか?という内容に、なっている雰囲気です。 うまく運用する智恵を蓄積する必要があるようですネ 関連情報 トランプ大統領はなんていうかな?米国製紙業界、トランプ大統領にEU森林破壊防止規制の緩和を求める ーーーーーーーーーー オリジナル情報はこちらのようです Regulation on Deforestation-free Products(EU環境部局のページ) Sinrin3-17 <pefceudr>. |
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