勉強部屋25周年とニュースレター300号の歩みー林政ジャーナリストの会研究会で報告(2024/12/12)

私も会員となっている、日本林政ジャーナリストの会という団体で、年に数回研究会をしていますが、11月11日開催された今年度第4回研究会で、標記のように、「持続可能な森林経営のための勉強部屋25周年と30号の歩み」というタイトルで、対面!で、お話をさせて抱きました。

似たようなタイトルで、6月10日にZOOMセミナーでお話しており内容のご報告もしています。

「持続可能な森林経営のための勉強部屋」ニュースレター300号25年の歴史から学ぶことー勉強部屋Zoomセミナー結果報告(2024/6/1)

話の内容は右の図のとおりです。

メーンストーリーの開設の切っ掛けとか、1100ページの構成内容というものは、6月のイベントと同じで、今回加えてお話したお話したのは、赤の四角で囲っている箇所です。

勉強部屋最近のトピックス(万博大屋根リンクはレガシーが残せるか?/ 2024総選挙結果と日本の森林ガバナンス/ 2024年米国大統領選拳結果と勉強部屋の将来)

その辺を中心にご紹介します。

ーーーー

(万博大屋根リンクはレガシーが残せるか)

このテーマはイベント主催者林政ジャーナリストの会の関係者も強い関心を持っているテーマです。

来年4月から開催される大阪関西万博のシンボルとなる巨大な木製リンク。完成時には世界最大級の木造建築物になります

この建築物が世界の話題になったときに、この木材の由来は?違法伐採は大丈夫?となります。

そこで万博協会では「持続可能性に配慮した調達コード第3版」の中の物品別の個別基準の最初「持続可能性に配慮した木材の調達基準(p19からp22)」を掲載し、以下の要件を記載しています。

@合法的に伐採されたもの、A計画に基づいて管理された森林由来のもの。?生態系が保全された森林由来のもの、C先住民や地元住民が権利がされていること、D伐採労働者がの安全管理が適切なこと

@はよいとして、後の四つは、AからDまでは、それれぞれの要件を満たしているか、確認し書面に記載し、伝達すること。と記載されています。

取材してみると、輸入材は森林認証材(それで上記の@からDはクリア)ですが、国産材はどうもそうではなく、どんな方法で方法で確認伝達しているか少し不明なところがり、その辺を確認中です。(万博木材リンクと木材調達コードの関係ー関連ワーキンググループ会合から(2024/10/18)

後の二つは、

(2024年総裁選挙結果と日本の森林ガバナンス)

10月〇日に自民党の総裁選挙で石破茂氏が総裁となり、しばらく日本の首相がになる。どの後の総選挙の結果な度も含めて少数与党など、日本の政治的話題の中心話題です。

が、勉強部屋としてはそのような性j的なビッグな話題に関係する・・・森林との関係事案は?

石破茂氏と森林林業の関係ー自伐型林業・CLT・里山資本主義など(2024/10/10改訂)

総選挙2024各党の政策の中の森林林業政策(2024/10/16、11/1改正)・・・意外と?立憲民主党の森林政策が充実

石破新総理の所信表明と森林林業の未来(2024/10/12)・・・全国各地の取組を一層強力に支援するため、地方創生の交付金を当初予算ベースで倍増することを目指します

どんなことをやっていくのか、具体的な話はこれからですね。

(2024年米国大統領選拳結果と勉強部屋の将来)

11月5日の投開票された米国大統領選挙でトランプ元大統領が再び大統領に。

米国トランプ次期大統領と森林の未来(1)ー勉強部屋の未来?(2024/11/14)

地球環境にはあまりいい影響がないかもしれません( 世界第二のGHG排出国が、国際的な枠組み(パリ条約)をはずれ、掘って掘って掘りまくれ)が、

森林政策関係では・・・・、前大統領の時、勉強部屋では森林政策の話が1ページ在ります(→世界経済フォーラム(ダボス会議)の中の森林問題(2020/2/15))。ダボス会議に出席したトランプ大統領が、翌日公表されることとなっていた、世界経済フォーラムが提唱する植林プロジェクトOne Trillion Trees Initiative(一兆本の木イニシアティブ以下1t.org)に賛意を表明したということです

フォローしていきます

最後に、大統領と勉強部屋の関係は?

勉強部屋サイトが立ち上がってから25年たち、いろんな方から「この勉強部屋サイトいつまで続けるんですか?」と問われることがあります。
そのたびに、半分冗談で、「世界で一番忙しくて、責任の重い仕事をしているのは誰でしょう?米国の大統領ですネ。その人が私より高齢者であるうちは、やめるわけにはいきません・・・」と言ったりしています。
トランプ政権が何期続くのかわかりませんが、その間は続けるように頑張ります。

といって、私のプレゼン終了しました。

いくつか質疑がありましたがその中の一つを紹介します・

((質問:25年やってきたけど当初の目的は達成できたと思っているか?))

その時はしっかり答えることができなかったのですが、この少しまとめてみます。

(答え)

(当初の目標)
『地球環境の視点から、日本の森林と木材を考える』、産官学民の情報交流の広場をめざします。

(達成できたこと)
1 森林や木材の環境貢献度の「見える化」に貢献できた
地球環境問題は気候危機など重要になってきたが、その観点から「木材の利用・特に地域材利用の大切さをわかり易く「見える化」する作業を「ウッドマイルズ関係指標」という形で進めてきた((一社)ウッドマイルズフォーラムという団体で実施してきた がその団体の理事長として参画し、勉強部屋サイトでしっかりフォローした )。
また、それと並行して森林の二酸化炭素吸収量などを「[企業による森林づくり・木材利用の二酸化炭素吸収・固定量の「見える化」ガイドライン]」という形で訴求する作業を進めてきた((一財)林業経済研究所で実施したがその団体の所長という立場で参画し、勉強部屋サイトでフォローした )。(林野庁の委託事業でその結果はネット上に掲載されている 。)
どちらの作業も、ビジネスの関係者から勉強部屋サイトを通じて問い合わせがあり、「環境パフォーマンスデータ開示」を求められているビジネス関係者が、森づくりや木材利用を通じて貢献する作業過程で、一定の支援をすることができた。
2 森と市民を結ぶサプライチェーン構築に貢献
森と消費者を結ぶサプライチェーンの管理が森林のガバナンスにとって重要だが、「木材・木材製品の合法性、持続可能性の証明のためのガイドライン」による制度作りなどに関わり、森林認証の運営なども追いかけてきた。また建築関係者とのコニュニケーションも増えた。
合法性から持続可能性へのステップアップの過程であり、今までの蓄積をふまえて、今後も少し貢献できるバックグラウンドができたのでないかと思う。

(達成できなかったこと)
5人のアドバイザリーボードメンバー(ADM)の皆さんに集まっていた「勉強部屋ニュース300号記念Zoomセミナー」を開催したが 厳しいご意見をいただいた。
市民代表ADMは「市民向けと言っているがわかりにくい、林野庁のいっていることを横流しするだけでなく、森林関係者以外の人がわかるような発信をしてほしい。
ビジネス分野ADMは「勉強部屋にはどんなことをやった、という記事は多い。どんなことをやったらドンナことができるはず、ということをエビデンス付きで提示することができていない。手段が目的になっている。」

産官学民の情報交流の広場になりきれていないところがあるかな。

konosaito5-6<300RSJ>

■いいねボタン