世界の森林資源調査2015の内容(2015/10/24)
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FAOが5年に一度包括的な世界の森林資源の現状を報告するGlobal Forest Resources Assessmentsの最新版が世界林業会議の場で公表されました。 The 2015 Global Forest Resources Assessment (FRA2015) このサイトでも過去の調査結果をフォローしてきました。 今回の報告の概要をみておきましょう。 (森林面積の動態) 1990年、世界の陸地面積の31.6パーセント、41億2, 800万haが森林だったが、2015年にはこれが30.6パーセント、39億9, 900万haに減少しました。 一方で、森林面積の年間純消失率は、1990年代初めに0.18パーセントだったのが2010〜2015年期には0.08パーセントに減速しました。 FAOの森林資源調査のシリーズを地球環境モニタリングの重要な要素としてきた、世界の、特に熱帯林の減少問題は、ある程度方向性が出てきたといえるかもしれませんね。 (持続可能な森林の管理度) 最近の資源調査報告書で充実が図られてきているのは、持続可能な森林の管理水準に関する、データです。 TABEL5は森林管理下の森林の割合を示したものです。本文では、森林計画がどんな水準のものかの、分析もなされています。 FIGRE16は森林認証がなされた森林の面積を示したものです。FSCとPEFCの制度を合わせて、430百万haの面積で、全体の森林の11%ほどとなります。 (今後の課題) 今後、木質バイオマスの生産圧力は高まっていくでしょうから、しっかりとした面積の管理と管理システムのモニタリングは重要になってくるでしょう。 |
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