FAO地球森林資源調査GFA2005の結果(2006/1/9)



国連の専門機関で林業を担当しているFAOは国連食糧農業機関と訳されているように農業に力が入っていて食糧に関係が少ない森林や林業への貢献には不満があるところですが、FAOの森林林業分野の貢献としてだれもが認めるのが、地球規模の森林の動態を明らかにしたGFAです。(FAOによる過去の世界資源調査

中でも1980年の熱帯林評価報告書Tropical Forest Resouce Assessmentは熱帯林問題を地球環境問題として国際政治に認識させる上で重要な役割を果たしました。

以来、1990年、1995年、2000年と公表されていますが、最新の2005年度版が暫定的にFAOのHP上で公表されています。(→こちら

表は公表された数値から作成した森林面積とその変化の総括表です。
Country / Area Forest
Area Annual change rate
1990 2000 2005 1990-2000 2000-2005
1000 ha 1000 ha 1000 ha 1000 ha/yr % 1000 ha/yr %
@
アフリカ 699,361 655,613 635,412 -4,375 -0.7 -4,040 -0.6
アジア 574,477 566,601 571,615 -788 -0.1 1,003 0.2
欧州 989,320 998,091 1,001,394 877 0.1 661 0.1
中北米 710,790 707,514 705,849 -328 n.s. -333 n.s.
南米 891,036 852,796 831,540 -3,824 -0.4 -4,251 -0.5
オセアニア 212,514 208,034 206,254 -448 -0.2 -356 -0.2
合計 4,077,498 3,988,649 3,952,063 -8,885 -0.2 -7,317 -0.2

アフリカ、アジア、南米の三地域は今まで森林減少地域でしたが、アジア地域は今回増加に転じました。中国における大幅な人工林の造成が要因になっています。近年1千万ha/年に近いと報告されている中国の大規模な造林への取り組みが地球的な環境指標に影響を与えるようになっています。