ニュースレター No.266 2021年10月15日発行 (発行部数:1531部) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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このレターは、「持続可能な森林経営のための勉強部屋」というHPの改訂にそっておおむね月に一回作成しています。 情報提供して いただいた方、配信の希望を寄せられた方、読んでいただきたいとこちら考えて いる方に配信しています。御意見をいただければ幸いです。一般社団法人 持続可能森林なフォーラム 藤原敬 |
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フロントページ:岸田新総理の所信表明と森林の未来(2021/10/15) 岸田総理大臣は、10月8日臨時国会で所信表明演説を行いました。 「成長の果実を分配することで次の成長につなげる「新しい資本主義」を実現する」んだそうですが、新しい資本主義の中でどのように森林の未来が視野に入っているか?見てみました。 (テキスト分析) まず、6900字のテキスト分析。森林という言葉がいくつあるかな(KHコーダーを使って頻語分析) 多い順に名詞を拾っていくと、経済23、コロナ22、国民21、社会19、実現18、成長16、保障15、分配13・・環境5・・農業3・・・地球2、グリーン2・・・すいません、森林と林業はゼロ それでは、テキストでなく内容の分析を。 (新しい資本主義と森林は) 所信表明は6つの章立て。1はじめに、2第一の政策コロナ対策、3第二の政策新しい資本主義の実現、4第三の政策国民を守り抜く、外交・安全保障、5新し経済対策、6おわり。(章の番号と章の説明文書が少しずれていたり5章が不自然ですがNHKでも日経新聞でも同じ章立てになっているので、プレス向けに配布されたオリジナル文書でそうなっているのでしょう) 全体としてながめてみると、森林の将来が関係してくるの「第二の政策、新しい資本主義の実現」ですネ。 そのイントロ部分は・・・「新自由主義的な政策については、富めるものと、富まざるものとの深刻な分断を生んだ、といった弊害が指摘されています。・・・今こそ、我が国も、新しい資本主義を起動し、実現していこうではありませんか。・・・ 「新しい資本主義を実現していく車の両輪は、成長戦略と分配戦略」。 新自由主義のアンチテーゼとしての新資本主義。配分先の新しい成長分野は何かな?市場の失敗である格差と環境を新資本がどのように、カバーしていくのでしょうか? (森林分野への分配が成長産業の種になる?) 成長の成果をどのように分配し、次の成長につなげていくのか?ということが最も重要なコンセプトだとすると、森林や林業分野にどのような分配がなされるか、それで林業成長産業化は? 関連する箇所を拾ってみると・・・ 成長戦略の第一の柱(分配先?)は、「科学技術立国の実現」、その中の最後あたりに、「2050年カーボンニュートラルの実現に向け、温暖化対策を成長につなげる、クリーンエネルギー戦略を策定し、強力に推進いたします」 もう一つは、第二の柱、「地方を活性化し、世界とつながる「デジタル田園都市国家構想」」!! 「地方からデジタルの実装を進め、新たな変革の波を起こし、地方と都市の差を縮めていきます。そのために、5Gや半導体、データセンターなど、デジタルインフラの整備を進めます。誰一人取り残さず、全ての方がデジタル化のメリットを享受できるように取り組みます」。この辺が関係ありそう。新しい林業ですね。 この新しい資本主義の実現の章の最後に分配政策という、節がありますが最後とのところに「これらに加え、地方活性化に向けた基盤づくりにも積極的に投資します。」ということばがありました。 森林対してにどうするか、ということは書いてありませんが、新たな政策的な分配で新たな成長を基軸とする新しい資本主義のストーリの中で、関連ありそうな部分は以上です。 「新しい資本主義実現会議」を創設し、ビジョンの具体化を進めることになるようです。成長戦略という枠組みで森林の未来のことを議論しなければならないというのは、結構大変なことになりそうですネ。 (カーボンニュートラルは?) 気になったのはカーボンニュートラルの位置づけです。新しい資本主義の成長戦略の「科学技術立国」の中の、最後に先ほど述べた「そして、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、温暖化対策を成長につなげる、クリーンエネルギー戦略を策定し、強力に推進いたします。」とあります。 カーボンニュートラルは成長戦略の一つの中の小さな柱なんですか?人類が直面するリスク対策で日本がリードするのはデジタル技術。大きな視点は? (急ぐときは1人、遠くに行きたいときは・・・) 「早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め。」 新総理が最後に2回繰り返されるこのことことば。成長戦略など、早く成果が欲しい人同士の議論になりやすいですが、地球環境や森林の未来のようなことは、遠くまで見据えて議論をしていかなければならないです。 「新しいことをやりたいけど、内容がまだ詰まっていない」・・・。車座になって議論しましょう。 岸田総理の曽祖叔父、岸田光太郎氏は、台湾基隆の大きな岸田材木店創業者なんだそうです。 カーボンニュートラルを目指す社会の中で、都市を炭素固定庫にするビルの木造化など再び街のインフラを支える木材を、どのように循環資源として新しい資本主義の主流にしていくのか? 道は遠いでしょうが、みんなで進みましょう。 kokunai6-55<kishidafore> ■いいねボタン |
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総選挙2021各党の政策の中の森林林業政策(2021/10/15) 10月14日衆議院解散、同日の閣議で、31日投開票の総選挙が行われることが決まりました。このページでは総選挙の度に(終わってから)各政党の森林林業政策をフォローしてきました。 今回はニュースを発出する日が、事実上の選挙戦の開始日なので、15日時点で各政党がネット上に公表している、政策の中で、森林林業政策に関係ある部分を整理してみました。(ネット上に公表されている政策の中で、森林・林業・木材という文言がはいっている文章を拾い出しました) 自民党
立憲民主党 https://cdp-japan.jp/news/20211014_2344 立憲民主党政策集2021
公明党 https://www.komei.or.jp/special/shuin49/wp-content/uploads/manifesto2021_s.pdf 2021MANIFESTO衆院選重点政策
日本共産党 http://jcp.or.jp/web_policy/2017senkyo-seisaku.html 2017年日本共産党の総選挙政策
日本維新の会 https://o-ishin.jp/policy/pdf/seisakuteigen20210825_fix.pdf 政策 提言維新八策2021
国民民主党 https://new-kokumin.jp/wp-content/themes/dpfp/files/dpfp-policies-20210915.pdf 国民民主党重点政策
以上 選挙中に新たな情報があれば加筆してい行きます ご意見あればお願いします 総選挙2017各党の政策と森林林業政策(2017/11/25) 総選挙のマニフェストと森林林業(2012/12/25) 参議院選挙2010各党マニフェストから (2010/7/18) 参議院選挙各政党マニフェスト森林政策部分 (2009/8/15) 参議院選挙と各党の森林林業政策 (2007/8/12) kokunai6-45<sousenkyo2017> |
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第6次エネルギー基本計画案ーパブコメ提出しました(2021/10/3) 9月3日に公開されてた第6次エネルギー基本計画案(以下計画案)、森林やバイオマスについて結構重要な内容みたいなので、意見募集にむけて、9月15日に内容の整理をしご報告していましたが、10月3日付で、提出しました。 左の図が前回整理したパブコメのチェックポイント整理表に、後述する今回作成した提出意見をはめ込んだものです。 チェックポイントAカーボンオフセットと森林・木材の評価、 Bエネルギー需要の削減と建築材料としての木材利用、C地産地消と運輸部門のエネルギー、D1 木質バイオマスの多面的貢献度評価、D2 木質バイオマスの熱利用、D3 輸入木質バイオマスのリスク評価 提出意見をチェックポイント(CP)に沿って整理すると以下の通りです
うまく届いたかな? energy1-41<6thEBP+> いいねボタン |
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地球温暖化対策計画案などーパブコメ提出(2021/10/5) 2050年までの温室効果ガス排出ゼロCN2050をどのように達成するのか?地球温暖化対策法に基づく地球温暖化に対する我が国の総合計画である地球温暖化対策計画の改定案が公表され
また、パリ協定4条(第19項)にもとづいて策定が求められている、パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略案などが公表されました。 意見募集がされていたので提出しました。 ((地球温暖化対策計画案)) (意見1) 「吸収源対策としての木材利用の拡大に向けて、住宅・建築物の木造化・木質化の取組を推進する」については、木材の炭素の安定的固定、化石資源の代替という視点で地球温暖化対策として大切な指摘です。 (意見2) 森林の産物である木材利用拡大についての認識が拡大し、森林の吸収源対策だけでなく、木材の利用による炭素固定機能の拡大、化石資源を木材で代替し温室効果ガスを削減する機能などが注目されています。そのことをJクレジットの中で評価し、訴求する必要がありまする。そのことを是非記載してください。(国交省。経産省・環境省本年4月に公表した2050年カーボンニュートラルの実現に向けた住宅建築物の対策という文書の中に吸収源対策としても木材利用が指摘されています) ((パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略案)) パリ協定4条(第19項)にもとづいて策定が求められている、パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略案に関しても、上記の同様の趣旨で意見をいいました。 ■いいねボタン |
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地球環境時代と木材ー連載が完了(2021/10/2)
クボデラ株式会社(東京都中野区、代表取締役:窪寺 伸浩)のサイトで、「地球環境時代の木材」というタイトルで連載記事を掲載させていただいてきましたが、10月で全6回完結しました。 ーーーー 第1回 地球環境時代って何?―循環しない異常な社会を、子孫のための循環社会に(5/1) この半年間、2050カーボンニュートラルに向けて、森林林業基本計画、エネルギー基本計画、地球温暖化対策計画などの作成過程が進み、木材の利用が環境政策の中に進んできました。 2050年カーボンニュートラルの実現に向けた住宅・建築物の対策」で「炭素貯蔵効果の高い木材の利用拡大に向けた住宅・建築物における取組」いう対策が示されました。(経産省、環境省、国交省) 木材ビジネスの関係者にとっては追い風ですが、「持続可能な木材」を責任をもって消費者に届けられるかな?がんばってください。 プレスリリース「地球環境時代の木材」 ~消費者と生産者を結ぶ環境ビジネスの可能性~ 2021年5月より連載開始にあったように・・・「本連載を皆様方の商売のヒント、お客様への提案などに活用していただけれたでしょうか? kokunai3-63<kubodera+> |
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(日にちが変更)持続可能な森林経営のための勉強部屋Zoomセミナー第2回御案内(2021/10/1)
持続可能な森林フォーラムでは、皆さんとのコミュニケーションを双方向で深めていくため、ゲストをむかえて、Zoomセミナーを開催しています。 基本計画の策定過程から(海外・他分野の計画と比較も)ー第1回勉強部屋Zoom会議やりました 第2回目はゲストに、ウッドマイルズフォーラム会長 前日本建築士連合会会長藤本昌也さんを迎えて、「ある建築関係者のまちづくりへの経験と森林への想いー新ローカリズムの思想から」と題して話をしていただきます。 社会資本がマーケットを通じてどのようにできていくのか、まちづくりの視点から森づくりを考えます どうぞ皆さん、ご参加下さい。 参加はこちらからどうぞ(申し込み窓口料金がかかります).(会員の方には別途ご案内します) 手続きがうまくいかないような場合、申し訳ありませんがこちらの連絡窓口からご連絡ください konosaito3-2<zoommt2nd> ■いいねボタン
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カーボンニュートラル2050と木材利用―木材利用システム研究会で報告(2021/10/1)
9月17日、木材利用システム研究会報告大会で、「カーボンニュートラル2050と木材利用―新たな森林・林業基本計画作成過程等に関連して―」と題する報告を行いしました。 カーボンニュートラル2050(以後CN50)に向けての政府の政策が、木材利用にどんな応援になってるかな? ご報告します プレゼン資料こちらにおいておきます、カーボンニュートラル2050と木材利用
勉強になりました junnkan3-22 <CN50mokuzai> |
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クローズアップされたー森林大国・日本 飛躍のカギは(2021/9/20)
9月15日NHKクローズアップ現代+で「宝の山をどう生かすー森林大国・日本 飛躍のカギは」という番組が放映されました。 NHKの取材力を結集した硬派の看板番組(そのあり方が国会審議もされた)に、森林問題が登場! 何人かの方から、意見をもとめられたので、NHK+で見てみました。(生番組はちょっと都合がつかずに、何回でも見られる有料放送で) 上記の通り、番組を紹介する詳しいサイト「宝の山をどう生かすー森林大国・日本 飛躍のカギは」がありますので、それにそって、素晴らしい内容を紹介したうえで、すこし気になった点を・・・ (何が問題か?木材利用拡大にともなう皆伐跡地の山はどうなっているか?) さて、硬派な報道番組が厳しく指摘する、森林大国の問題点は何でしょうか?上記サイトのイントロ部分は以下のとおり。 「日本の木材自給率を20年間で、かつての約2倍、40%近くまで上昇させた。(右の図の左下) しかしその裏で問題が起きている。大規模伐採ではげ山が広がったり、山の所有者に無断で伐採する「盗伐」が発生したり。(同左上) 大規模伐採の一部が、土砂災害などの要因の一つになっているという指摘もされている。(同右下)」 そして、何故皆伐がひろがるの?というタイトルで、バイオマス燃料などですべての木が売れるようになり、皆伐が広がり、そのあとに植林が進んでいないと紹介されます(左の図)。 ゲスト東京大学蔵治教授:「やはり大規模、低コストな林業というのは短期的には効率がよくて合理的に思えるんですが、やはり長期的に見ると国土保全のリスクというものがありますので、しかもそれは林業地だけではなくて下流のほうまで影響することですので、持続性という意味では考えないといけないことです。」 (宝の山をどう生かす 持続可能な小さな林業「自伐林業」で付加価値を) 「こうした大規模な林業の課題が明らかになる中、山にできるだけ負担をかけない「小さな林業」が注目されています。・・・」として、詳しく紹介されるのが、鳥取県と智頭町、高知県佐川町を例にとった自伐型林業。 取材班が作成した、自伐型林業の解説ページ→目指せ!持続可能な林業 注目の「自伐型林業」とは?によると、自伐型林業の特徴は、①皆伐でなく間伐、②壊れにくい最小限の大きさの作業道。全国54か所の自治体が自伐型林業を支援しているんだそうです(NPO「自伐型林業推進協会」) 高知県佐川町の例が、右の図で、町が所有者との間にたち、20年間無料で管理をすることとして、全国から募集して、毎年5名ほど地域おこし協力隊として雇用した、自伐型林業の関係者に委託し、間伐の売上代金は所有者1,自伐型林業事業者9割でシェア、しているんだそうです。 そして、上の図は、大雨による山地崩壊の7割が伐採作業関係で発生、という自伐型林業をリードしているNPOの情報発信です。すごい技術力を背景にした事業展開ですね。 九州大学佐藤宣子教授:「契約条件についてはいろいろあると思うんですが、2つの自治体ともに、自伐型林業を地域の総合計画に位置づけて支援していることが重要なポイントだと思います。今後そういった自治体の取り組みを広げるとともに、国の林業行政の中でも山村政策として自伐型林業をきちんと位置づける必要があると考えています。」 大切な問題提起ですね、「宝の山をどう生かすー森林大国・日本 飛躍のカギは」まだの方は、ぜひどうぞ。NHKプラスでもどうぞ。 (次世代の森林はどうなるかー「宝の山」はどうやってできたか) 番組がタイトルで指摘している「宝の山」とは、国土の7割の森林の中の1千万ヘクタールに及ぶ伐期に達した人工林ですね。 「おじいさんは山に柴刈りに」と言われて農村地域の燃料用材を供給していた裏山が、化石資源によるエネルギー革命で見直されて方向転換。皆で、燃料材供給基地の広葉樹を皆伐して、子や孫のために一生懸命植えて手入れをしたスギやヒノキの造林地。 一部にガケ崩れを起こしながら、生産林として成長した人工林の「宝の山」を、循環資源としての木材利用を社会に広げながら、その跡地の次世代の森林をどのように構築していったらよいのか、という問題提起ですよね。 ((そこで、気になることが二つあります。)) (皆伐跡地に造林してできた宝の山をもう一度皆伐して一斉に植え付ける作業のリスクは) 番組の問題点の指摘の最後に「何故皆伐がひろがるの?というタイトル」で、バイオマス燃料などですべての木が売れるようになり、皆伐が広がり、そのあとに植林が進んでいないと紹介されます。 自伐型林業が否定する皆伐ですが、今の宝の山は、皆伐をしたあと、植栽しててできた山なんで、その山を再び皆伐することなんです。ずーと間伐を繰り返えして、複層林にして管理していく方法もありますが、若返らせて二酸化炭素の吸収量をたかめることも大切な課題。それでは、50年前に皆伐して人工林にしたところを、もう一度皆伐して造林をすることが合理的な森林がどれだけあるのか?時代が変わったからもうないのでしょうか? 林野庁は、森林・林業基本計画の中で、1千万ヘクタールのうち、660万ヘクタールが、一斉造林して運営すると合理的(指向する森林の状態が「育成単層林」、左の図)、といっています。 急傾斜地はさける、住居や施設の裏山はやめる、皆伐後はどんな条件の場所は植栽をする、などきっちりした基準作りをして、線引きをしながら、市場にまかせる。いわば、企業的な栽培林業(大きな林業)の可能な場所。 50年前にできたところが、時代変化によって半分ぐらいになるのかもしれませんが、皆伐跡地の3割が再造林されているのだそうですから、どんなところが再造林されているか、だめなのか確認しながら、「新しい林業」を その他のところは、自伐型林業の応援をえながら、高齢級の育成複層林にしていく、ということなんでしょうか。 自伐型林業(小さな林業)と、農業的林業(大きな林業)その二つを共存してやっていこうということなのだと思います たくさんのハードルがあります。そのハードルがうまく超えれれていないのが、今回の、番組が指摘している、たくさんの問題点です。 (自伐型林業のリスクは) 自伐型林業の担い手は、場合によっては委託された他人の森林のどの木を間伐して、どの木を残すということを、相手がいないところで決定する、きわめて難しい作業ができる素晴らしい人だと思っています。 逆に言えば、今日市場にもっていけば、自分のふところに、1万円はいるけど、それは10年後の委託者の収入が5万円損するから、その木は残しておいて、となりの千円の木を選木間伐して、市場にもっていこう、という選択を、だれもいない山中の現場でできる人なんで、あまりいないんではないでしょうか。 自伐型林業では間伐の結果を評価する手続きが難しく、変な伐採が横行してしまうリスクがあるんではないかな? 市町村が関与するなど、いろいろ、工夫をして普通の人ならできるようなシステム開発はされているのかもしれませんが・・・少し気になります。 (出演した佐藤教授からのご意見) これらの点について、コメンテータとして出演された、九州大学佐藤宣子教授は存じ上げたかたなので、ざっくばらんに伺いました。 すると、丁寧な返事をいただきました。 ご紹介します。
ありがとうございました。 kokunai5-55<NHKclogen> |
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新総理所信表明の行われた10月8日は木の日ー勉強部屋ニュース266編集ばなし(2021/10/15)
今月のフロントページは岸田新総理の所信表明と森林 「新しい資本主義」といった、成果をどのように森林の機能のような部分に分配していくのか、結構突っ込めそうなコンセプトは提示されているのですが、まだまだ、車座になって議論していかないと具体化しないみないです。 ところで、所信表明の冒頭、新総理は「本日は新たな木材利用促進法で規定した木材利用促進の日です。」 とはいいませんした、が、新総理が生まれた、10月は新たな木材利用促進法が規定する初めての、木材利用促進月間で、所信表明がおこなわれたのは「木の日」木材利用促進の日ですね。 カーボンニュートラルのビジョンの中で持続可能な木材利用がどうなるでしょうか? 「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」施行記念講演会・シンポジウム。8日は私もリアルなイベントに出席して、偉い人と名刺交換。 そして14日は、1年ぶりで東京をはなれて、札幌へ。全木木材産業振興大会に2年ぶりで出席しました。 次号にはご報告します。楽しみにしてくださいね。 次号以降の予告「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」施行記念講演会・シンポジウム出席、地域の未来自伐型林業で定住化、地球温暖化対策の推進に関する法律改正は?森林所有者は幸せか?森林に関する主観的幸福度論文が公開、御殿場の木質バイオマス発電ーローカルな林業の可能性、欧州の炭素国境調整措置の内容 、konosaito<hensyukouki> ■いいねボタン
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