ニュースレター No.240 2019年8月15日発行 (発行部数:1500部) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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このレターは、「持続可能な森林経営のための勉強部屋」というHPの改訂にそっておおむね月に一回作成しています。 情報提供して いただいた方、配信の希望を寄せられた方、読んでいただきたいとこちら考えて いる方に配信しています。御意見をいただければ幸いです。一般社団法人 持続可能森林なフォーラム 藤原 |
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フロントページ:木材調達の側面から中大規模の木材利用の検証ーウッドマイルズフォーラム2019(2019/8/15)
自分でも企画段階から参画した(一社)ウッドマイルズフォーラム主催の標記イベントが7月31日開催され、多くの方に参加していただきました。 建築に木材が使われる最近の拡がり、地域材・国産材を利用することの環境的意味合いという、ウッドマイルズフォーラムが問いかけてきたポイントに加えて、建築関係者が山づくりにどうしたら貢献できるのかという、篤い想いがつたわる素晴らしいイベントでした。 林野庁担当課長に最近の状況を報告いただいたあと、来年開催される東京オリンピックパラリンピック競技会の施設について組織委員会の担当課長、自治体などが地元材と地元の技術にこだわって建築した庁舎・公共建築物建設責任者などが具体事例を紹介し、木材・特に地域材で建築物を建設する過程と途上の課題、成果、環境的な貢献となど以下の説明がありました。 全体の概要は、一社ウッドマイルズフォーラムのサイトに詳しく紹介されていますので、是非そちらをご覧下さい。
当日はもとより準備の過程で今回のイベントは、自分のやってきたことを振り返る大切なイベントでした。 (ウッドマイルズ評価と東京のレガシー) 『中大規模建築物木材利用と木材調達のウッドマイルズ評価』と題する私の報告は、過去の日本三大木造ドームのウッドマイルズで木材の調達過程と環境負荷の関係を分析した経験を紹介。 概要は左の図です。 ロンドン2012のレガシーは100%森林認証材を使ってで建設しFSCとPEFCが共同してそれに取り組んだというものですが(ロンドンオリンピック・パラリンピックの伝説から学ぶ)、象徴的なオリパラパーク内の自転車競技場ベルドローム競技場では、走行スペースはロシアマツ、外壁は北米のウェスタンレッドシダー(ベイスギ)と世界中の木材を調達しています。 (それだから、リスクを減らすための森林認証材は不可欠だった) これに対して、東京2020の競技施設は森林認証材で持続可能性を担保しながら、基本的には国産材で建設。調達した各地の森林と東京2020の施設の間の物語を今後の日本国民へのレガシーにしようということでしょうが、ローカルな木材で建設された始めての大規模なオリパラ施設群の環境貢献が「見える化」されるなら、もう一つのグローバルなレガシーになるのでないか、と考えました。当日配付資料 (建築関係者の森林への想いとウッドマイルズフォーラムの課題) 中大規模建築物の木材利用テーマの今回のイベント準備のために、会長始め何人かの建築関係者の方と話しをして印象にのこったのは、森林への想い。建築士連合会の会誌での特集「無垢製材を使う中大規模の建築」の編集に関わった方ともお話をしました。木を使うだけでなくそれを通じて山づくりへの貢献がしたい。追ってこのテーマは大切なので別のページとしますが、その想いを込めた、ウッドマイルズフォーラム会長、前建築士連合会会長の藤村さんかたった最後のまとめの言葉を以下の掲載しておきますます
energy2-78<WMF2019>
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各党の森林政策ー参議院選挙2019各党政策から(2019/8/15)
7月21日に投票が行われた開催された第25回参議院選挙。 大きな国政選挙は各党の政策力が現れる場です。 各党の政策に反映している森林林業政策(関連していそうな政策)を整理してみます。 ーーーーー 自民党
公明党
国民民主党
日本維新の会
社民党
日本共産党
以上 kokunai6-33<saninsen2019>
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民間建築物の木材の利用促進へーウッド・チェンジ・ネットワークへの期待(2019/08/15)
7月31日のウッドマイルズフォーラム2019の冒頭、林野庁長野木材利用課長は公共建築物等木材利用促進法の成果と課題、と題して話題提供をされました。 (木材利用の意義ービジネスにおける効果)、 勿論出だしは、法律に基づく公共建築物への木材利用の成果なのですが、後半はビジネスを通じた木材利用の促進話。 インパクトがありました。 左の図は紹介された,木材利用の意義{ビジネス面における効果」から。 事例によっては、木材を使った方が低コスト・短工期である上、顧客への訴求パワーがある。 (ウッド・チェンジ・ネットワーク) そこで、新たな民間非住宅建築物等における木材利用の促進に向け、建設事業者、設計事業者や実際にこれら建築物の施主となる企業が一堂に会するネットワークができました。「民間建築物等における木材利用促進に向けた懇談会ー(通称「ウッド・チェンジ・ネットワーク」) 右の図は、紹介された4月時点の参加企業(団体)です 全国展開している小売店やレストランのネットワークや大手の建設会社が、「木材利用に関する課題の特定や解決方策、木材利用に向けた普及のあり方等について協議、検討を行い、木材が利用しやすい環境づくり、日本全国に木材利用を広げていくプラットフォームづくりをする」のだそうです。 今後の展開が楽しみです。 主たる情報発信のページが、林野庁のサイト上にあるというのは成長途上ということでしょうか。、 (木材利用のパワーを森林の持続的なサイクルへ) 左の図は長野課長が説明された最後のスライドです。 建築関係の川中で大きな力をもっている企業が、施主に働きかけて、木材利用促進の推進力になる、という絵の右側の部分で大きな力を発揮すると思います。 ウッドマイルズフォーラム2019の議論の中で出された心配は、絵の左側の山とのつながりをどのように付けていくのかということでした。 右側のマーケットの広い世界の外に展開していくため、規格のそろった製品を大量に、即座に、安く、という話しになってくるのでが、持続可能なサイクルの基板としての、山づくりへお金が戻るためには、市場が求める製品というだけでなく、山づくりにかえすための工夫、技術開発などが不可欠。 そんなところが、別項でお示しする、建築士連合会の会報で特集された「無垢製材を使う中大規模建築」の主題でした。 その辺に各地で取り組んでいる関係者随分たくさんいる(建築士会の会報の読者は7万人)。そのネットワークが、ウッドチェンジの流れと一体化すれば、大きな力となると思います。
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建築関係者の森林への想い(1)ー無垢製材で中大規模建築物 (2019/8/15)
中大規模建築物の木材利用テーマのウッドマイルズフォーラム2019準備のために、会長始め何人かの建築関係者の方と話しをして印象にのこったのは、森林への想い。 日本建築士連合会の会誌7月号での特集「無垢製材を使う中大規模の建築」の編集に関わった方ともお話をしました。 建築関係者の多くは、木材の利用が拡大し中大規模建築に挑戦、となってきたときに、構造的な課題を解決するために、CLTや集成材など均一な性能を提供してくれる、木材製品を志向します。当然のことですね。 ただ、木を使うだけでなくそれを通じて山づくりへの貢献がしたい。 日本の森林が生長し、大径木が大きくなってきたが住宅では中小径木の既製品が使われていて、それが生かせないので、中大規模建築ならどうか。乾燥問題、寸法の規格問題どれひとつとってもハードルが高いけれど、大径木の柱や丸太などの、いまの森林からとれる素材をいかして、なるべく負担をかけないように、建築サイドで工夫してみよう。・・・ という問題問題意識をもった方々が、少数ではなく、7万部をこえる建築士会会報で特集がでるほど、存在感をもっている、とうことにビックルしました。 以下が目次です
以下は特集メイン企画の対談記事、三井所建築士会会長の言葉、です。 「建築士が環境問題や森林保全をテーマにすることはあると思いますが、林業の成立、不成立などという認識は一般の建主の心に響いていないと思います。 ご了解をえて、こちらからに本文をダウンロードできるようにします。 junkan3-11<sikaitokusyu>
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240号とはー勉強部屋ニュース240編集ばなし(2019/8/15)
ウッドマイルズフォーラム2019は2013年に研究会が始まってから16年。令和という新しい時代にあわせたウッドマイルズ運動の新たな発展をという、問題提起。このサイトでしっかり受け止めて、来月号にも続けていきたいと思います。 毎月一度発行しているこのニュースが、240号になりました。ちょうど20年。 特集企画をする余裕はありませんでしたが、今年は20年目の年なので、皆さんと一緒にそのことを考える企画を考えていきたいと思います。宜しくお願いします。 次号以降の予告、建築関係者の森林への想い(2)、森林外交論続き、書評:諸外国の森林投資と林業経営-世界の育林経営が問うもの―、木で創る新しい社会ー街を森にかえる環境木化都市の実現へ、勉強部屋の20年 konosaito<hensyukouki>
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