気候変動枠組み条約GOP30と森林0ー森林大国ブラジルの枠組みとその動向(2026/1/13)

昨年11月11日(日)から11月24日(日)、ブラジルのアマゾンで、国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)が開催されました。

勉強部屋でも森林大国ブラジルでの森林COPだ!というので、情報収集してフォローしてきました

COP30準備1-「ネイチャーCOP」の本質を読み解く:企業が直面する自然資本とサプライチェーンの転換点・新潮流(2025/11/1)
気候変動枠組み条約GOP30と森林2ーTFFF森林基金の立ち上がり(2026/12/20)
気候変動枠組み条約GOP30と森林3ー責任ある木造建築の原則(2026/12/20)

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「地球環境の視点から、日本の森林と木材を考える」としているこのサイトでの重要なテーマであり、各COPの中での森林に関する議論の概要を毎年林野庁の出席者が報告するフォレストカーボンセミナー等を中心に追いかけてきました(2.気候変動枠組み条約

(フォレスト―カーボンセミナーCOP30等報告会)

報告①COP30における森林関連分野の動向
藤本泰樹氏(林野庁 森林整備部 森林利用課
報告②COP30における森林関係のイニシアティブ等の動向
岡林直人氏(林野庁 森林整備部計画課 海外林表協力室)
報告③COP30におけるサイドイベントの開催等について
宮本和樹氏(森林総合研究所 拠点長)
報告④気候変動緩和・適応のためのNbSとしてのマングローブ保全・回復とCOP29での国際的議論
阪口法明氏(JICA地球環境部 国際協力専門員)

今回もフォレストカーボンセミナーCOP30等報告会(オンライン)が12月23日にオンラインで開催されたので、出席しました。

その報告内容が右の表です。

このページでも、上述のように、COP30と森林というテーマで、TFFF森林基金、責任ある木造建築の原則などぺージを作ってまいりましたが、COP30に参加した、林野庁の関係者の報告、藤本報告と、岡林報告を中心に、全体像をご紹介します。

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COP30における森林関連分野の動向ー藤本報告)

藤本報告は報告は、1COP30の概要、2主な交渉概要と成果、3森林・林業にか関する我が国の発信、4まとめセッションからなっています

(林野庁からみたCOP30の概要)

右の図が藤本報告の、COP30の概要に示された、森林への関心と題した一枚のパネルです

2週間で50万人以上参加するということは、「この地域と森林を守るコミュニティに根ざした気候変動解決の世界的な関心を証明している」とValter Correia, COP30 Extraordinary Secretary.が言いました つまり(森林関係者だけがいっているのではありませんよー)ですね

(主な交渉議題と成果)

パリ協定の仕組み

主要な成果の1枚目(p7)で、イントロとして、左の図

図にあるようにパリ協定ではNDC(国が決定する貢献:5年ごとに提出)、EFT(強化された透明な枠組み)、GST(グローバルストックテイク世界全体の進捗を評価)というシステムがありますが、今回、「パリ協定の1.5度C目標に向けた努力(前述システム)を継続する」ことになりました、とされています

(主な交渉結果の中の森林)

COP30の中の交渉結果は、右の図のよう、左側のグローバルムラチオ決定、と右側の個別議題の決定の中に整理されており(外務省の説明図)、林野庁藤本報告の説明がどこにあたるのかを見て行来ましょう

(1)緩和作業計画一藤本報告9ページ
説明図の右の一番上緩和(かな?)

【背景】
• 2030年までのGHG排出削減・吸収促進の強化を目指したもの。年2回の「グローバル対話」を開催。
•これまでのグローバル対話のテーマは、GHG 削減や再エネ導入等が中心であったが、本年5月は「森林」をテーマに開催。(さえたそうです)
【成果】
・「グローバル対話の成果」や「2026年以降の緩和議題継続」等を議論。
・決定文書には、「グローバル対話の成果」として、森林が吸収源・炭素貯蔵庫ーとして果たす重要な役割に加え、森林が気候変動化対策と生物多様性保全との相乗効果、持続可能な森林経堂の重要性等が明記」されました。

(2)グローバルムラチオ決定の中の森林ー藤本報告10ページ

自然及び生態系の保全・保護・回復の重要性が強調され、パリ協定5条に従い2030年までに森林の減少・劣化を停止・好転させる取組の強化等が記載。されました(外務省説明図左の一番上かな)

藤本報告はそのほかにジャパンパビリオンにおける日本の情報発信しました。以下に詳しい情報があるようです

【セミナー詳細に関するウェブサイト】
ITTO:COP30気候危機対策における森林の重要性を前面に
森林総研:COP30:関連セミナーの開催
ジャパンパビリオン:気候危機の時代における森林の役割

以上ですが、藤本報告のデータはこちらから→COP30における森林分野の動向

(岡林報告:COP30における森林関連のイニシアチブ等の動向

それでは、岡林報告にはいります・タイトルは「COP30における森林関連のイニシアチブ等の動向(こちらにプレゼンデータあります

藤本報告がCOP30における森林分野の動向」だったのに比べて「イニシアティブとは何か?」

COP30が気候変動枠組み条約の正式な打ち合わせ会議(藤本報告がカバー)なのにくらべて、参加者があつまって、枠組み条約をサポートすrための枠組み作り(正式な条約上の打合せでない」といったことだと思います

左の図がプレゼンの構成です。

このうち、以下のセッションは、別べージで説明しているので説明省略します

1.世界の森林(FRA2025)と気候変動(こちらのべージへどうぞ→世界の森林資源とガバナンスの今ー世界森林資源評価2025
3.COP30における森林関連のイニシアチブ
•責任ある木造建築の原則(こちらのべージへどうぞ→GOP30と森林3ー責任ある木造建築の原則
•トロピカル・フォレスト・フォーエバー・ファシリティー (TFFF)(こちらのべージへどうぞ→GOP30と森林2ーTFFF森林基金の立ち上がり

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(COP30におけるイニシアチブ(アクションアジェンダー全体像)

右の成功への4つの柱、のうち、赤い淵がない「交渉」と「世界的動員」の二つがCOP本体で作業で、リーダーズサミットとアクションアジェンダがCOPの枠内でなく、議長国の仕事

そのうちの右側がイニシアティブで「多様な主体による行動の推進ですね

そして左の図に内容が

アクションアジェンダ(議長国ブラジル)
⚫COP30を「交渉から実施への移行」として位置づけ
⚫「グローバル・ムチラオ」の精神に基づき、多様な主体による共同気候行動を呼びかけ。
⚫GSTにおいて明らかになった課題に基づき、6つの軸と30の主要目標を設定。
⚫主要目標毎にアクティベーショングループを設置し、同グループを通じて、取組の共有や発信

そして、下の欄にある6つのテーマのうち、赤枠がかかっている左から2つ目が森林・海洋・生物多様性の保護管理(Stewrdomg Forests Oceans and Biodiversity)

二つ目の軸(上記)の中に、森林に関する2つの目標が森林関係の目標です(右の図)

主要目標5-森林減少と森林劣化を停止し、好転するための投資

主要目標6-気候・生物多様性・砂漠化への解決策として、自然・生態系を保全・保護・回復する取組

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(森林・気候のリーダーズ・パートナーシップ(FCLP))

⚫COP26で発表された「森林・土地利用に関するグラスゴー・リーダーズ宣言」等のフォローアップとして、COP27の森林・気候のリーダーズ・サミット(2022年11月)にて、COP26議長国の英国が主導し発足。
⚫我が国をはじめとする27の国・地域が参加(その後8カ国が参加し、現在35の国と地域で構成)。
⚫2030年までに森林の消失と土地の劣化を食い止め、その状況を好転させることを目的とし、参加国は6つの行動分野の内、一つ以上を主導/推進。日本は、下記①に参画。

①持続可能な土地利用経済とサプライチェーンに関する国際協力
②実施を支援するための公的・ドナー資金の動員
③民間金融システムの転換
④先住民及び地域社会のイニシアチブの支援
⑤森林のための炭素市場の強化・拡大
⑥十全性の高い森林を保全するための国際パートナーシップとインセンティブ構築

⚫FCLPの行動分野「持続可能な土地利用経済とサプライチェーンに関する国際協力」において、建築分野における持続可能な木材利用の促進を目指す「持続可能な木材によるグリーン建築(GreeningConstructionwithSustainableWood)」イニシアチブ※が発足。
⚫COP28において、我が国を含む17か国が2030年までの行動目標を示したイニシアチブ声明を公表。
⚫COP30において、我が国も承認している「責任ある木造建築の原則」を公表。(この内容は別ページに 掲載してあります


(統合的火災管理及び山火事レジリエンスに関する行動要請)

⚫本行動要請は、統合的火災管理の拡大を通じた山火事リスクの軽減とレジリエンス強化のための、自主的かつ非拘束的な政治文書。
⚫ブラジル政府が主導し、グローバル火災管理ハブ(FAO及びUNEPにより設立)と連携して作成。
⚫COP30に先立つ11月6日のベレン気候サミット「気候と自然:森林と海洋」セッションで発表され、日本を含む49カ国とFAO、ITTO及びUNEPが承認。

右下の行動の柱に大切な指摘があります

火災の抑制中心の対応から、予防主導の包括的かつ生態学的な火災管理への移行を推進。

国際協力の強化、知識システムの促進等、投資メカニズムへの火災レジリエンス統合、火災後の復旧促進、国際的枠組みへの統合的火災管理の主流化、国際的枠組み・ネットワークの強化等という 記述があります。

特に、火災対策が大切になっている中で、大切なtikmosrmsnnn
指摘かもしれませんね

fフォレストパビリオン:UNFFの情報発信)

国連森林フォーラム(UNFF)が、森林分野の気候変動対策等における貢献を発信することを目的に標記を設置しました

⚫11月10日~20日の10日間、運営委員会組織を中心にサイドイベントを開催。
⚫日本も共同ホスト国として、以下5件のサイドイベントに登壇

 1.森林に基づくバイオエコノミーの繁栄に向けたアプローチの共創(11/10)
2.森林のための建築 –気候レジリエンスと生計のための持続可能な木造建築の実施(11/13)
3.各国の協力強化による温帯林と北方林の持続可能な経営の促進(11/14)
4.気候変動における世代間協力による北方林と温帯林の維持(11/14)
5.フォレスト・パビリオングランドオープニング(11/15)

詳しい情報はこちらからForest Pavilion at COP30

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岡林報告にはその他に森林分野の2国間ジットなどの 情報がありますが、追って
フォローします

岡林報告のプレゼン資料はこちらから

kokusai2-97<cop30forest>

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