ニュースレター No.137 2011年1月30日発行 (発行部数:1224部) | |||||||||||
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このレターは、「持続可能な森林経営のための勉強部屋」というHPの改訂にそっておおむね月に一回作成しています。 情報提供して いただいた方、配信の希望を寄せられた方、読んでいただきたいとこちら考えて いる方に配信しています。御意見をいただければ幸いです。藤原 |
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フロントページ:「再生可能エネルギーの全量買取制度」と木質バイオマス(2011/1/29)
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既報の通り、経済産業省は平成21年より再生可能エネルギーを電力会社が固定価格で買い取る制度の検討を行ってきました。 最近では総合資源エネルギー庁調査会の新エネルギー部会・電気事業分科会買取制度小委員会で検討が行われており、12月下旬に報告書案公表、意見募集などがあり現時点の検討状況が明らかになりました。 「再生可能エネルギーの全量買取制度における詳細制度設計について」買取制度小委員会報告書(案)(PDF形式:830KB) 小委員会報告書の中で森林や木材に関係するのは、1買取対象、買取範囲に関する事項、2買取価格・期間に関する事項、4.新設・既設、出力増強の扱いに関する事項です。 (木質バイオマス発電の買取対象範囲)
以前から検討会での議論や今回の小委員会の議論は、バイオマス発電の全てを買い取るのではなく「林地残材であることがわかるものに限定する」ような方向になっていましたが、公募意見の概要にもこの点についてたくさんの意見が寄せられたようです。
廃棄物のような現時点で処理の枠組みができているもの、製紙原料としての木材チップなど現在別途の利用方法があるものなどをどう取り扱うか、「バイオマス発電を普及拡大を図る」という観点から検討されるようです。 また、輸入材に利用に関しては小HPが取り上げてきた、輸入材ペレットと地域材ペレットのエネルギー収支 (2004/11/14)などの蓄積が検討会の議論の中にも反映されています。 (買取価格)
検討会の段階から15円から20円/kWhという数値が示唆されていましたが、今回の報告書では20円/kWhの数値だけが記載されています。 ちなみに、、先行するRPS法(電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法)での新エネルギーの買取実績の調査結果が公表されていますが、21年度分の調査結果ででバイオマス発電は8.4/kWhとなっています。 (既設の施設の取扱)
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カーボンフットプリント、木材木材製品のPCR原案(2011/1/29) 購入仕様とする商品やサービスが、生産され消費廃棄されるまでに排出される温暖化ガスの量を表示し、消費者や企業の購入行動の指標にしようというのが、カーボンフットプリントで(CFPホームページ)、経産省の「カーボンフットプリント制度のあり方について(指針)」と「商品別算定基準PCRの策定基準」に基づき、CFPを表示しようとする人は商品毎に作成されているPCR策定基準に基づいた算出を行う必要がありますが、木材木材製品のPRCが策定過程にあり、現在その原案が公表されています(2010.12意見募集版)。 製材・集成材・合板・パーティクルボード繊維板・保存処理木材が一つの基準で算出されるようになっているため、少しわかりにくい構成になっており、PCRの審査過程で今後いろいろ変更があるはずですが、どのようなことが要求されるのかがわかります。 工場内部の作業過程は自社のデータを収集する一次データが必要で、原料調達、輸送、廃棄などは掲載されているシナリオに基づき、公表され、あるいは付属する既存のデータ(二次データ)を利用することができるとなっています。 kokunai4-24<mokuzaiCFP> |
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