持続可能な開発目標と森林の将来、FAO森林委員会での議論(2014/7/21) | ||
国連農業食糧機関FAOの林業部門の方針を議論する2年に一度の林業委員会(Committee on Forestry (COFO))22回会合が6月23日から27日ローマで開催されました。 今年のテーマは森林の社会経済的効用で、毎回COFOと同時に発表される世界森林白書(SOFO)市場に評価されない森林の効用などの分析をしています。 その議論の延長上で、今回の会議の議題の一つに、国際的な議論への貢献として、持続可能な開発目標と森林というテーマが設定されています。 リオ+20に出席して以来、その時に決まった持続可能な開発目標SDGsの策定という作業が重要な意味と持っていると考え、このサイトでもフォローしてきました。 「持続可能な開発目標」と森林(2012/8/18) 市場で十分に評価されない森林の多面的な機能を十分に発展させるために、全ての政策分野の優先順位を同じ土俵で検討することとなるこの作業のなかで、森林に関する目標や指標がしっかりと位置づけられることが、各国の森林政策をサポートする意味でも重要です。 それなのに、公開作業グループなどの議論の中で、森林に関して独自に議論する場がないなど、心配をしていました。 今回FAOの事務局がCOFOに提出した、COFO/2014/5.1 Forests and the Sustainable Development Goals と題する、文書は経緯をよくまとめ、森林に関する議論が欠けている現状を踏まえて、各国が努力するよう要請する、重要な内容を持ったものです。 その文書を和訳してみました。(こちら) その中で、作業グループに提案した以下の森林の目標が引用されています。
そのうえで、林業委員会は、各国に対して、 を提言しています。 今後の動きが注目されます。 chikyu1-26(COFO22) |
■いいねボタン
|