2025年あけましておめでとうございます(2025/1/1) | ||
「『地球環境の視点から、日本の森林と木材を考える』産官学民の情報交流の広場をめざす」勉強部屋にとって今年はどんな年になるでしょうか? (万博木材リンクが世界に何を発信するか) 4月13日から関西大阪万博が開催され、世界最大級の木造建築物である万博リンクがそのシンボルとなる予定です。日本から木材の利用に関する重要な情報発信の機会ですね。 持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献が一つの目標となっている、万博協会から、どのような情報発信がさえるのか、フォローしていきます。 昨年は、勉強部屋でも「大屋根リンクの木材の持続可能性と木材調達コードとの関係」など、興味をもってフォローしてきました。万博木材リンクと木材調達コードの関係ー関連ワーキンググループ会合から(2024/10/18) 御案内のように万博の木材持続可能性に配慮した調達コード(第3版) 解説<個別基準:木材>では、@ 合法伐採木材、A 中長期的な計画に戻づいて管理経営されている森林に由来するもの、B 伐採に当たって、環境上重要な地域が適切に保全されている(農地転用由来でない)、C 伐採地で先住民族や地域住民の権利が尊重されているもの、D 伐採従事者の労働安全・衛生対策が適切に取られていること、の5つの要件(少し要約してます)が規定され、森林認証木材ならすべてクリアしているとみなされ、そうでなければ、独自の方法で確認記録すること、となっています。 @が合法木材、@からDまでは持続可能な木材由来の確認ですね。このサプライチェーン管理が既存の森林認証と別の形で、担保されれば(たとえば国産材や地域材という条件の下でも)すごいシステムになるんでないかと思います。 改正クリーンウッド法の施行が本年4月になっているので、CW法登録事業者システムなどとリンクした、持続可能な木材を担保するシステムが、組み立てられたらな―、と思っています サプライチェーンに関連している方に聞いてみましたが、輸入材(オウシュウアカマツ)で森林認証材、国産材(スギヒノキ)は個別管理みたいです 持続可能な木材の個別管理のシステムがある程度普及しているのわかりませせんが、是非リングの建設に携わったビッグゼネコンがどんなシステムで、達成したのか、詳しいシステムを公開してほしいですネ。 (ウッドマイル関連指標次のステップは?) 御案内のように、(一社)ウッドマイルズフォーラムという団体でやってきた事業をNPO木の建築フォラムという団体に引き継ぎぐこととなりました。 その最初の仕事として、、(一社)ウッドマイルズフォーラムが提供してきた木材の輸送過程のGHG排出量を示すウッドマイレージCO2、及び木材調達チェックブックで示されている製造過程のGHG排出量を示す手法等について、2016年以降更新されていないため、学識者を交えた検討会を開催し、最新の調査研究情報を踏まえて、精査、改良する、という仕事をすることになっています。 その過程で、自社の製品の環境情報を透明度高く、算定公表する仕組みEPD(Environment Product Declaration)などが広がっておりることがわかり、その手法がどんな手続きになっているのかなどを、少し勉強しています。 現在普及の中心となっているSuMPO環境ラベルプログラムのSuMPO EPDでは、登録されると、製造輸送過程別にCO2排出量が開示されます(サンプル)。だいたい1800件ほど登録されている全製品の中で、木材に関連する製品は、CLTが2社2製品、製材が一社1製品、集成材1社1製品など本当にわずかです。 あらゆる製品を横並びで見ている上記手続き規定を、ウッドマイルズフォーラムが手がけてきたデータでどのようにサポートできるのか?今年のテーマの一つです。 (COP30はブラジル・アマゾンで実施する気候変動枠組み条約の締約国会合) ことしの気候変動枠組み条約締約国会合は、11月12日からはブラジルのベレン。 1992年に条約が採択されたリオでなく、北部アマゾン流域の中心都市ベレンでおこなわれることは重要ですね、 COP29では、気候資金について、これまで1,000億ドルだった途上国支援目標を「2035年までに少なくとも年間3,000億ドル」と定められました。途上国の支援をどうするか、というのは、一つのテーマとなて来ており、南の代表であるブラジルが、森林吸収量に関する具体的な提案をすすめていく場所として最適なのでしょう。 しっかりフォローしていきます ーーーー こんなことを考えています、少しでもご興味のある方は、今年もよろしくお願いします。いろいろご意見をいただけるとありがたいです。 2025年1月1日 konosaito1-22<2025nenga> |
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