森林・林業基本計画(案)に関する意見・情報の募集(2016/3/26)

林野庁では5年に一回の森林・林業基本計画の改定作業中ですが、作業中の案が公表され3月22日(火曜日)から4月10日(日曜日)までの間、パブリックコメントがあ公募されています。です。 

森林・林業基本計画(案)に関する意見・情報の募集(パブリックコメント)について

あわせて、森林・林業基本計画(案)に関する意見・情報の募集(パブリックコメント)についても実施中です。

「更新期が到達した」にもかかわらず、「豊富な森林資源を十二分に活用することなく、需要に応じた安定的な原木供給ができていない現状」(まえがき)に対応し(下図を参照)、国内のバイオマスエネルギーの拡大、都市の大型施設の木造・木質化の動きや、パリ協定によるグローバルな化石資源の制約への流れを受けて、次世代の持続可能な森林と市場の循環をどのように構築していくのか、大切基本計画の改定となります。

用途別の木材利用の目標


当サイトでも、基本計画の推移を踏まえた課題を、いくつか提示してきました。

森林・林業基本計画と持続可能な森林経営(1)合法性が証明された木材(2015/1/25)
(2015/3/22)
森林林業基本計画と持続可能な森林経営(2)基本計画の中の生物多様性保全(2015/1/25)

森林の有する多面的機能の発揮に関する目標とその講ずべき施策では、更新期を迎えた日本の森林に対して、次世代の新たな森林作りををしていく上で、生産性の高い森林と保全すべき森林の仕分けをおこない、その理念をどのように実現するのか、といったことが課題でしょう。

また、林産物の供給及び利用に関する目標とその講ずべき施策では、パリ協定をの2度目標を踏まえて、化石資源の急速な削減を踏まえたウッドファースト社会をどのように作っていくのか。東アジアの重要な林産物市場として、輸入材も含めた木質バイオマス燃料やマテリアルの需要について、森林認証や合法木材の利用拡大など環境基準に基づいた市場をどのように図っていくのか、などが課題でしょう。

8回の林政審議会(審議経過はこちら)を踏まえて提示された案ですが、行政の文書が不得意なのは、グローバルな動きを多面的にとらえること、いままでの延長上にない新たらなステップのアイディアを出すこと、などなど。

当サイトとしても、前回(森林・林業基本計画案への意見と結果(2011/7/2)(2011/8/27))に引き続き、意見提出を予定しています。

パブリックコメントが実りのあるものになるこをを期待します。

kokunai1-14<kihonkeikaku2016>

 

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