持続可能な森林経営の実現のための政策手段に関する勉強部屋
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ニュースレター 037
2002年9月15日
610部発行
このレターは、表記HPの改訂にそっておおむね月に一回作成しています。情報提供していただいた方、配信の希望を寄せられた方、読んでいただきたいとこちらで勝手に考えている方に配信しています。表記HPも併せてご覧下さい。御意見をいただければ幸いです。 藤原
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フロントページ:もう一つの森林問題(「北方林」をめぐって)
もう一つの森林認証
森林認証に関する意識・意向-平成14年度農林水産情報交流ネットワーク事業 全国アンケート結果
英文の森林林業白書
フロントページ:もう一つの森林問題(「北方林」をめぐって)(2002/9/15)new
北海道富良野にある東京大学演習林で北日本林業経済研究会が主催する「今持続可能な森林経営を北海道で考える」いうテーマのもとにシンポジウムがあり、「『持続可能な森林経営』の国際的な展開と北海道の森林管理」と題する報告をさせてもらう機会がありました。
東北・北海道の林業経済研究者や道庁・国有林の旭川分局の関係者などが集まり、小生の報告とともに、阿寒湖畔財団法人前田一歩園の林業経営(北海道大学尾張さん) 林分施業法の批判的検討(東京大学宮本さん)の報告がありました。
小生としては地球上の森林の三分の一をしめる北方林の実態について考える機会を与えてもらいました。10年前の地球サミットの意義の一つは、熱帯林とともに始まった地球環境問題を、もう一つの問題領域である北方林にも目を向けさせる「すべての森林の持続可能な森林経営」を対象とした原則声明を採択したことです。
北方林に関しては1990年以降関心が高まりFAOのUNASYLVAの特集では@国際的な北方林に対する木材の需要圧力は増加の方向ー木材供給力を他の機能とどう調和させるかが課題,、A造林技術の選択肢ー天然更新から人為を使った技術体系へ、B低利用の問題ー過密トウヒ林の環境問題・民有林の放置問題、C温暖化の影響(生長量増、病虫害の危険性増大)などが指摘されています。
また、我が国にとっては、十年間で我が国に対して木材供給が唯一増加した供給源としての北方林問題として我が国の林業の将来を左右する重要なポイントです。
報告のレジメはこちら。
小生の報告に関する資料室を設けました。
もう一つの森林認証-「緑の循環」認証制度(2002/9/15)new
林業関係者の団体である日本林業協会が検討していた、日本版森林認証制度の概要が公表されました。来年度の運用に向けて検討を進めてゆくことのようです。
日本の森林林業関係者が消費者との直接対話につながる認証制度に取り組むということの意味は大きいものがあると思います。FSCの日本規準作成との関係がどうなっていくのか気になるところです。お互いの関係者が理解を求め合ってゆけば、接点が見いだせるのではないかと思います。
関係資料を掲載します。
資料全体 pdf
プレスリリース 我が国にふわしい森林認証制度(仮称「緑の循環」認証制度)の創設に向けて html
森林認証制度趣意書 html
森林認証制度検討委員会中間報告 html pdf
森林認証制度の検討フロー html
森林認証制度検討委員会メンバー
森林認証制度検討経緯 html
森林認証に関する意識・意向-平成14年度農林水産情報交流ネットワーク事業 全国アンケート結果(2002/9/15)new
農林水産省が6月に行った表記調査結果の詳しい内容が公表されています。
1 森林認証・ラベリングの認知状況
− 認知度は、林業者、流通加工業者が5割、消費者が4割 −
2 森林認証・ラベリングへの参加意向
− 「条件によっては」を加えると、参加意向は6割〜7割 −
3 森林認証によりラベリングされた
製品の購入意向
− 製品の種類や価格条件によっては購入が8割 −
興味深い内容です。 概要 こちら
詳細な結果と統計がダウンロードできます→こちらのサイト「森林認証に関する意識・意向平成14年度農林水産情報交流ネットワーク事業 全国アンケート」から
英語版の森林林業白書(2002/9/11)new
毎年出版されている英語版の白書ができました。目次は次の通りです
Table of Contents
1 Chapter I: Creating a new relationship between "Forest" and "People" ・・・・
Chapter II: Management and conservation of forests toward fulfillment of the
3 multifunctional roles of forest ・・・・・・・・・・・・・・・・・
5 ChapterIII: Development of forestry activities ・・・・・・・・・・・・・
7 ChapterIV:Supply and use of wood products ・・・・・・・・・・・・・
Chapter V: Mountainous villages with a new relationship between "Forest" and
9 "People" ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11 Chapter VI: National Forest Management ・・・・・・・・・・・・・・・
以下pdfファイルを資料室におきます。
藤原敬
〒356-8687 独立行政法人 森林総合研究所
電話 0298-73-4751 FAX 0298-73-3795
email mailto:takashi.fujiwara@nifty.com
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