プレスリリース
                       平成14年8月23日
                       (社)日本林業協会
                       森林認証制度検討委員会
    我が国にふさわしい森林認証制度
     (仮称「緑の循環」認証制度)の創設に向けて
 
1、80年代後半から熱帯林の急激な破壊が環境運動の焦点となり,森林認証 が「持続可能な森林経営から生産された木材」ということを認証する制度と して、特に92年の地球サミット以降世界的に注目を浴びた.
  また、わが国においても90年後半からISOやFSCの認証制度が紹介 され、森林認証に対する関心が急速に高まってきた.(ISO: International     Organization For Standardization  FSC:Forest Stewardship Council) 
2,一方、地球温暖化にとって、温暖化ガスの吸収源としての森林の役割が見 直され、京都議定書に定められた森林への追加的、人為的活動などにより我 が国の森林管理のレベルを高める上で、認証制度により森林を適正に評価し、 その管理状態を明らかにすることが強く期待されている。
3,そこで日本林業協会においては、我が国にふさわしい森林認証制度の在り 方について検討委員会を発足させ、昨年10月以来審議を重ねてきたところ であるが、この度中間報告がまとまったので報告する。
4,具体的な森林認証基準及びその運営体制については、現在、それぞれWG を設置し検討に着手しているところであるが、これの実現に当たっては、
(1)学識経験者、林業・木材産業の関係者、自然保護団体、消費者団体等   の各分野から意見を求め、
(2)国際性を有するとともに幅広い国民の理解と合意形成が得られるよう日  本の自然環境や生活環境、さらには生物多様性に配慮した「持続可能な  森林」を整備す るという視点に立って、
(3)「緑の循環資源」活用の仕組みを実現する森林認証制度の創設
  を目指すこととする。
5,なお、「緑の循環」認証制度は、2003年4月までに「緑の循環」認証 会議(Sustainable Green Ecosystem SGE)の設立を目途として、森林認 証をスタートさせるための準備を進めることとする。
 
           問い合わせ先
            森林認証制度検討委員会事務局(日本林業協会内)
              真柴 絹川 中川(03−3586−8430)