ニュースレター No.272 2022年4月15日発行 (発行部数:1560部) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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このレターは、「持続可能な森林経営のための勉強部屋」というHPの改訂にそっておおむね月に一回作成しています。 情報提供して いただいた方、配信の希望を寄せられた方、読んでいただきたいとこちら考えて いる方に配信しています。御意見をいただければ幸いです。一般社団法人 持続可能森林なフォーラム 藤原敬 |
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フロントページ:まち再生の議論を早急にー都市が森林・自然を見直すチャンス(2022/4/15)
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企業による森林づくりー脱炭素経営に向けた取組の広がり関連して、学会発表(2021/4/3) 3月27日から29日にかけて開催された第133回日本森林学会大会の3月28日のセッションで、標記の発表をしました(例に拠ってオンライン)。 演題は:「企業による森林づくりー脱炭素経営に向けた取組の広がり関連して」。 昨年の学会でも紹介したんですが、林業経済研究所で6年前に作成しネット上に公開している、企業の森林づくり・木材利用のCO2吸収固定量の見える化ガイドラインと、見える化計算シートをネットの月別のダウンロー数。 昨年報告では「この1年間のダウンロード数は5年間の累積数の半分!」といっていたんですが、さらに急拡大で(右の図)、今年の1月は1か月で、今まで6年分の累積の3分の1がダウンロード。(これには、特殊事情がありますが) 気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)など企業の環境パフォーマンスデータ開示の背景(上の図)を探り、いままで、距離のあった一般企業が森林政策の関係者(ステークフォルダー)になってくる兆しがあるんで、森林の学会関係者としてもどんな関係性をもっていくのか、関心を持ってくださいね!というのが話の内容でした。(学術報告でなくて?ごめんなさい) こちらにプレゼン資料を置いておきます (プレゼン概要をご説明) 概要を報告します
(質疑) 質問ご意見いただきました。ありがとうございましたー。セッションの最後の発表だったので、他の方の報告にはそれぞれ質問が出てるんで、質問が出なかったらどうしようと心配していました
以上でした (ズームでの学会発表の問題点) ネット上の学会は交通費がいらないで、学会発表ができる。世界中の学会で広がりを見せているんだと思います。もう後には戻らない? 森林学会の場合は事前に動画を送って登録し、手持ち時間の15分のうち、12分はその放映。当日対応は3分間の質疑の時間にパソコンの前に座っていて対応するというものでした。 春休みの学会シーズンだから、いくつかの学会を掛け持ちで発表するなどというときは、これほど便利なことはないでしょう。名刺交換ができない、というのが問題点の一つ。これもチャットでいろいろ質問しておくと、あとで、メールでご挨拶などということになるのでしょうね。 今回の一番の問題点は、学会発表の重要な点は、発表当日までどんな発表にしようかと、情報収集点検作業をぎりぎりまでやって、その作業が知的集積?の重要なタイミングになるんですけど、一か月前にビデオを送ってしまうと、その重要な時間が取れなくなってしまうことでしょうかね。これは個人的な事情ですが。 以上報告でした。 kokunai4-57<morikigyo> ■いいねボタン |
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春の学会の季節ー133回日本森林学会コレクション (2022/4/15)
年度末に開催される森林学会、今年もオンラインで開催されました。第133回日本森林学会大会。 「森林学の進歩と普及を図り、学術の振興と社会の発 展に寄与・貢献することを目的」(定款の目的規定)とする森林学会の大会に、私のような学術経験者でないものが、報告する意味はいったい何なのか、とは思いますが、日頃少し気になっていたことを、少しまとめて考えるチャンスになるだろう、と、時間がありそうなときに、学会発表するようにしてきました。 また、重要な政策的課題もピックアップされています。 気になった報告をすべてフォローすることはできませんが、本人のご厚意によりいただいた発表資料データ、大会誌に掲載された概要をもとにを紹介します。 森林学会の報告全体はこちらから
発表資料をいただける方は、ご連絡いただけるとありがたいです。 たくさんの報告の中から、立場上政策がらみの報告をピックアップしていますが、全部がフォローできていないません。最後のバイオマス利用の助成問題など、結構重要な課題を含んでおり、もう少し突っ込んで勉強していきたいと思います。 gakkai<sinrin2022> ■いいねボタン |
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グリーンインフラと森林ー第3回グリーンインフラシンポジウム(2022/4/15) 森林政策との関係が少し気になっていた、グリーンインフラの話。グリーンインフラと森林ーグリーンインフラ運動の進展(2020/7/15) たたまた、茨城県の最南端守谷市の森林と緑のことを調べる機会があり、この市が、昨年第一回グリーンインフラ大賞を獲得という話を知りました。 茨城県守谷市における官民連携による戦略的グリーンインフラ推進プロジェクト 少し関連が生まれてきた、グリーンインフラの官民連携プラットフォーム第3回シンポジウムが開催されたので、ズームで出席しました。
上記が二日にわたるシンポジウムのプログラムで、記載されているように、すべてのプログラムがユーチューブ中で公開されています。(私自身も全部見ているわけではありませんが) すべてを紹介することはできませんが、第一回も伺いました、涌井会長代理の基調講演は、インパクトがあります。 (涌井副会長の基調講演ーNbS(Nature-besed Solusin)の時代とグリーンインフラーポストコロナは自然共生) タイトルは明示されていないんですが「NbS(Nature-besed Solusin)の時代とグリーンインフラーポストコロナは自然共生と人々の共創の文明へ:シンクロする新たな都市や地域・・・」 1時間の基調講演を正確にここで、説明することはできませんが、中世が近世、近世が近代、の変換たときにどちらもパンデミック(感染症の世界的な大流行)が関与しているんで、今回のCOVIT18の次の次の社会い転換する。 そのキーワードがグリーンインフラだ。パンデミックはエゴロジー(涌井さんの造語だそうです)からエコロジーへの転換 といった趣旨の話をされました。ご本人は余談だと言われましたが。幾つかキーワードを拾いました
(グリーンインフラは「社会益共通課題に対する包摂性の高い多面的効用」) 最後の方のコマで、涌井さんが標記のタイトルで「グリーンインフラの効能」をまとめた一節を紹介しておきます。 ①突発的で激甚化し、しかも予見しがたい気象災害や地震災害などを緩和する要素として働く、 前回の話の中でもキーワードとなっていた危機に対する緩和(鉄壁の防御)だけでなく適用(柳に風)を。(緩和系が①あとは、適応系?) 森林と社会との関係は新しい時代の中に入っていくという、視点をもって、行く必要があると思います。 最初に守谷市での一度話をすることになっているんで、そんな中でも念頭において、起きたいと思います。続きはまた junkan6-12<GISympo3> いいねボタン |
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生物多様性保全の枠組み30by30アライアンスが発足ーメンバーになりました(2022/4/15)
4月8日「30by30ロードマップの策定と30by30アライアンスの発足について」という環境省の報道資料がネット上に公開されました。 いったい何のこと?30by30とは何か? (30by30とは) 「ポスト2020生物多様性枠組」案の主要な目標として検討されている、2030年までに世界の陸域・海域の少なくとも30%を保全・保護することを目指す目標を指します」(環境省のネット上の解説) 2020年までの目標を明らかにした生物多様性条約のCOP10で決められた「愛知目標」の次の枠組みをどうするのか? このページでも紹介しましたが昨年7月に英国で開催されたG7首脳宣言で、も議論された(G7サミットの中の森林と木材ーG7/2030年「自然協約」とは(2021/7/15))「2030年までに世界の陸地の少なくとも30%及び世界の海洋の少なくとも30%を保全又は保護するための新たな世界目標」です。 G7も含めてなんとなくコンセンサスにはなっているんですが、まだ正式に決まった枠組みでなく、今年4月に昆明で開催されるCOP15の第2部でコンセンサスになるようです。追ってご報告 30パーセントにどんな意味があるのなど、少し注意しなければならないところがあるので、これも追ってご報告。 いずれにしても、「地球環境の視点から、日本の森林と木材を考える」として森林に関する国際的環境的枠組みの議論と、日本の森林政策のと関係を追いかけてきた勉強部屋としては、重要な取り組みです。 左の図が今回公表されたロードマップの概要です。 30by30の数字だけでなく生物多様性を確保するという国民的なコンセンサスをどう構築するのか?というのがロードマップの趣旨だとすると、左の図にあるように①「国立公園等の保護地域の拡張と管理の質も向上」(国自分が直接管理する土地の生物多様性をがどのような管理をしていくのか(林野庁の国有林は?))というのと、もう一つ、②「保護地区以内で民間人を巻き込んだ、運動をどのようの構築していくのか?」といのが一つのポイントです。 このため「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域について、国によって「自然共生サイト(仮称)」として認定する仕組みを2022 年度に試行し、その制度の構築と認定等の実施を進め、既存の保護地域との重複を除いてOECM(条約の流れので出てきた大切なコンセプト)Other effective area-based conservation measures)国際データベースに登録する」(ロードマップ3ページ)のだそうです。 新しいシステムが、どんな役割をはたしていくのかフォローしていきます。 (30by30アライアンス) そして、報道資料のもう一つのコンセプト「30by30アライアンス」という団体。9日にネットが団体のHPが公開されました。 「里地里山、 企業林その他の 様々な 主体によって守られてきたエリアの OECM O t her Effective area basedConservation Measures としての 国際 データベース登録 及び保全等を促進 し 、又はその取組を積極的に発信す ることを目的として、 行政 、企業、 NPO 等 の有志連合として、「生物多様性のための 30by30 アライアンス」 を設置する。」(設立要項より)のだそうです。 新しい団体がどんなことをしていくのか、しっかり勉強して、とくに森林関係者に紹介していこうという考えで、持続可能な森林フォーラムも参加することとしました。 (気候変動と生物多様性) 92年地球サミットで一緒にできた、気候変動枠組み条約、生物多様性条約は、二つを比べると・・・ 地球上の人がどんなことをやったらいいのか?という「システムの明快性」という視点からは、前者は温室効果ガスの排出量を二酸化炭素に換算した数値を削減というと明快な指標を持っているのに比べると、30by30は分かりにくい?かも ただ、二つ比べて、どんな社会を創ろうとしているか、「目標の明快性」という視点で比較すると、前者が気温上昇が1.5度におさまった社会、と、後者が緑あふれる社会、後者がわかりやすいです。 その両方にかかわる森林のガバナンス、今後ともフォローしていきますね。 いいねボタン |
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森林とともにグリーンで健康そして堅牢な未来を創造!ー第15回 世界林業大会に出席予定(2022/4/15)
一年遅れになっていた第15回世界林業大会が5月1日から開催されることになりました。 ハイブリッドでも開催。しっかりした手続きをとれば、7日間の待機時間なし、などの情報が4月上旬に送られてきて、出席しようと準備しています。 およそ6年に一度世界の森林林業関係者が集まる世界林業大会 「地球環境の視点から、日本の森林と木材を考える」産官学民の情報交流の広場をめざします。」を標榜しているこのサイトとしても大切なイベントです。 前回に14回南アフリカダーバン大会に私も出席し世界林業会議2015南アフリカダーバンから (2015/9/26) はじめてアジアで開催される世界林業大会のテーマは、BUILDING A GREEN, HEALTHY AND RESILIENT FUTURE WITH FORESTS「森林とともにグリーンで健康そして堅牢な未来を創造!」(本ページの仮訳です) そして以下のように6つのサブテーマが提示されていますXV World Forestry Congress Theme ウッドマイルズとか、環境に優しい木材利用などがどのように取り扱われているのか、しっかり勉強して参加しようと思います chikyu1-41<WFCXV> いいねボタン |
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世界林業大会出発までの準備が間に合うかな?・・・ー勉強部屋ニュース272編集ばなし(2022/4/15)
1年遅れとなったソウルの世界林業大会の15回大会が迫ってきました。7年前の前回は南アフリカだけど、今回は隣の国なんで、グローバルな視野にたった勉強部屋では当然取材も兼ねて、ネットワークっを広げるためにいってこよう!、と思っていいるんですが、あと半月で準備ができるかな? 準備をしないと、とパスポートを見ると4月18日に10年の期間が切れる!気が付いて手続き(都庁に行ってきました)してまた昨日14日都庁にいって新しくなりました。あとはビザだとか、予防接種の証明書だとか・・・。それと、勉強部屋の英語のサイトをもう少し充実させて、PRできるようにしなければ・・・間に合うかな? 5月は持続可能な森林経営フォーラムの年度替わりなんで、ズーム会議で小さなイベントをして、総会。皆さんに支えれてているサイトなんで、会員として支えていただく方が一人でも多ければ・・・よろしくお願いします。 次号以降の予告、世界林業大会出席記録、ロシアに対する経済制裁と木材、クリーンウッド法検討会の中間報告に何が書いてあるかな?田園回帰と森林サービス産業、カーボンニュートラルと都市の緑地ー市街化区域の緑地の二酸化炭素吸収量、御殿場の木質バイオマス発電ーローカルな林業の可能性、欧州の炭素国境調整措置の内容 konosaito<hensyukouki> いいねボタン |
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