ニュースレター No.255 2020年11月15日発行 (発行部数:1560部)

このレターは、「持続可能な森林経営のための勉強部屋」というHPの改訂にそっておおむね月に一回作成しています。

情報提供して いただいた方、配信の希望を寄せられた方、読んでいただきたいとこちら考えて いる方に配信しています。御意見をいただければ幸いです。 

                      一般社団法人 持続可能森林なフォーラム 藤原敬

目次
1. フロントページ:日本の森林の新たなガバナンスにむけてー林政審で次期森林林業基本計画の議論が始まる(2020/11/15)
2. ポストCOVID19と森林ー国連機関などの提案(2020/11/15)
3. 自然に基づく解決策NbSの拡がりと森林の役割(2020/11/15)
4. 都会の自治体の森林環境譲与税ー文京区議会決算特別委員会から(2020/11/15)
5. 「国産材産地」の恵みでつくる建築ー山形県金山町森の恵みでつくる建築セミナーから(2020/11/16)
6. アメリカ大統領選挙結果と森林ー勉強部屋ニュース255編集ばなし(2020/9/15)

フロントページ:日本の森林の新たなガバナンスにむけてー林政審で次期森林・林業基本計画の議論が始まる(2020/11/15)

10月12日林政審議会があり、5年に一回の森林林業基本計画の議論がいよいよ始まりました。(私も傍聴しました(別室でオンラインによる見学)(長時間なので一部だけでしたが))

来年の春5月まで数回の会合を開いて検討を進めて答申をする予定(資料1進め方)なのだそうです。

ネット上に当日配布された資料がすべて掲載されています

特に、資料2森林・林業・木材産業をめぐる情勢について、資料3現行森林・林業基本計画の実施状況が、森林管理当局の現状認識と課題認識がよくわかる大切な情報です。関心のある方はこの資料を参照下さい。

このページでは、7月にネット上で提出した、小サイトの意見(市民と森林との関わり(など)ー「新たな森林・林業基本計画に関する意見」提出(2020/7/24))などが、どうなっていきそうなのか、上記資料に基づいて見ていきます。

(勉強部屋の意見)

市民と森林との関わり(など)ー「新たな森林・林業基本計画に関する意見」提出(2020/7/24)では、①グローバルな視野から国内政策を国際的な持続可能な森林への取組との関係―ニューヨーク宣言②森林減少をゼロに貢献する商品―様々な商品の商品選択と森林管理 ③皆伐跡地の森林の方向性―育成単層林の在り方④市民参加による森林のガバナンスーサプライチェーン管理、 ⑤グリーンインフラを計画の中に位置づける⑥顔の見える木材での家造りーガバナンス論からの議論との関係性、の6点の意見を提出しました(資料4-3の159番に掲載されています70代、東京都 団体職員)

順番に検討してきます。

(グローバルな視野から国内政策を国際的な持続可能な森林への取組との関係―ニューヨーク宣言

林野庁の情勢認識の資料の中で、国際問題は「進む地球温暖化と森林」4ページ。

「•CO2等の増加による地球温暖化が進む中、2020年以降の国際的な枠組みであるパリ協定に基づき、我が国としては、2030年度の温室効果ガス削減目標26%のうち、2.0%を森林吸収量で確保する目標。
•齢級構成の変化とともに間伐の必要量は減るが、目標達成に向けて引き続き間伐を推進していくことが重要。また、再造林を適切に行っていくことは、将来的なCO2吸収に大きく寄与。」

という記載があります。

京都議定書では、日本の削減目標の3.8%(2005年度比)を実現するために森林の吸収量が2.6%(同)だったのが、パリ協定では日本の削減目標26%(2013年度比)に向けて森林吸収量は2.0%(同)。必要な間伐量も少なくなる、と、地球温暖化対策の中での森林吸収量の陰がうすくなっています。木材の固定量などの話は書いてありません。

首相がかわって温室効果ガス排出削減の姿勢が変化し、超大国の大統領も替わって排出削減の位置づけも5年前とは変わってきます。

また、日本の森林政策のグローバルな位置づけは温暖化条約だけでなく、SDGsとか、ニューヨーク宣言とか、海外に誓約していてその実現を図る必要がある事項について、確り記述する必要があります。

現計画ではSDGsへの記述は、国際協力というセッションですが、国内政策の中に記載するようにしてほしいですね。
今後の検討に期待

森林減少をゼロに貢献する商品―様々な商品の商品選択と森林管理

「民間セクターが森林に優しい商品調達を推進、といった関連で日本の消費者の商品の嗜好をグローバルな森林政策に位置づけたらどうでしょう。パームオイル、牛肉、大豆など森林減少をゼロに貢献する商品が開発されています。森林政策を、木材やバイオマスだけでなく幅広く商品に関するツールとして拡大して下さい。」という意見ですが、林野庁の現状認識の資料には関連する記述がありません。

ゼロデフォレステーション商品は、市民と森林をつなぐ大切なツールで関心が広がっています。行政・市民・企業の役割-シンポジウムグローバル森林新時代(右→)

是非議論が進んでほしいですね。

(皆伐跡地の森林の方向性―育成単層林の在り方)

この大切なテーマは、林野庁の現状認識資料に、確り掲載されています。


主伐面積に対して人工造林に対してに面積は3割ほど、

「造林未済地」(伐採跡地のうち、人工造林を計画し2年以内に更新が完了しないもの、天然更新を計画し5年以内に更新が完了しないもの、計画なしに伐採が行われ更新が完了しないもの)が拡大

といった、森林管理をする行政にとってはあまり出したくないデータが、「林野庁の業務資料」(「いままで公開されていいなかった」という意味)として記載されています。

林野庁の行政のどこに問題があったのか、もふくめて真摯な議論を期待します。優良な経営組織の在り方、市民との連携などが一つのポイントだと思います。

(市民参加による森林のガバナンスーサプライチェーン管理

「皆伐跡地の管理など計画の実施に管理をする上で、行政だけでなくサプライチェーンの側からの管理する体制を整備するのが一つの効果的な手段です。現在、林野庁の合法性持続可能性のガイドランによる業界団体認定事業者によるサプライチェーン管理がグリーン購入の前提になっていますが、これを、あらゆる調達の最低限の条件にして、出発点の伐採届けなどの確認体制を整備する必要があります。また、FSCやSGECなどのサプライチェーン管理も取り入れるべきです。また、流通加工を集中して大規模化するという方向になると思いますが、そのような助成を進める場合、原料の調達条件に再生可能性を条件としたらどうでしょう。」{という意見を述べました。

林野庁の資料には掲載がありません。

多分、前の再造林の大きな議論がされる中で、この話が浮上することを期待します。

(グリーンインフラを計画の中に位置づける

林野庁資料の3ページ「森林管理に対する要請の高まり」には以下の用説明があります。

「• 森林は、国土保全や水源かん養、地球温暖化防止、木材生産などの多面的機能を有し、国民生活に不可欠な社会資本。

• 近年、集中豪雨等による山地災害・森林被害が頻発して社会経済に大きな影響。気候変動により大雨の発生頻度が更に増加するおそれ。
国土の基盤たる森林を保全しつつ、多様で健全なものへと誘導していくことがますます重要に。」

大切な課題ですね。

具体的にどのようなアプローチなのか?

国土交通省は、多発する災害やインフラ維持改修費の増額という観点から、いままでのグレイインフラから「自然の持つ多機能性やしなやかな回復能力などの特性を賢く活用する」グリーンインフラにシフトしようとしています。

林野庁が管理してきた保安林はグリーンインフラの重要な内容です。

都市住民の災害防止の中に流域の保安林整備などが重要な位置づけになっていることを明確にして、国交省のグリーンインフラ推進と協調して進めていく、グリーンインフラ整備の内容を基本計画に位置づけるなど検討したらどうでしょうか?

省庁間の壁を越えた取組。新しい首相が好きそう。

(顔の見える木材での家造りーガバナンス論からの議論との関係性

木材の利用拡大について、林野庁資料は2ページを割いています。

ーーーー

9ページ「国産材製品の生産と利用の拡大」

• 製材・合板工場等の工場は総数が減少する一方で、大規模化・高効率化が進み、企業単位での供給体制の強化が進展。
• 大径材の活用も視野に入れつつ、大ロット生産のみならず、板材(内装)など高付加価値化等により競争力を強化していく必要。
• マーケットが求める品質・性能に応えるため、JAS・KD製品の供給が引き続き課題

もう一つ10ページ「都市等における木材利用の推進」

• 人口減少社会を迎え、新設住宅分野において木材需要の大幅な増加が見込まれない中、都市部の建築物等における木材利用の流れを確実にするために必要な木質耐火部材等の技術の開発・普及等を進めていく必要。

• さらに、リフォーム需要の取り込みや高付加価値な製品輸出の拡大など、新たな分野における需要の創出が課題。

ーーー以上

現計画の、地域材に高付加価値化というセッションの中に、「顔の見える木材での家づくり」などによる消費者のニーズに対応した木材利用を促進するという項目が入っています。

第3 森林及び林業に関し、政府が総合的かつ計画的に講ずべき施策
3林産物尾j供給及び利用の確保に関する施策
(2)木材産業の競争力強化 
③ 地域材の高付加価値化
多様化する消費者の価値観等を適確に把握し、木材産業者自らが意匠性に加えて、消費者の情緒的な満足度や共感等に訴求する背景・意義などを有する製品を供給し、信頼性・親密性を高めることを通じ、木材製品の付加価値を向上させる必要がある。
このため、品質・性能の確かな製品を供給する取組はもとより、地域ごとの森林所有者から製材・合板等の工場、工務店等までの連携による「顔の見える木材での家づくり」などによる優良材等の活用、魅力ある家具への地域材の活用など消費者のニーズに対応した木材利用を促進する。また、地理的表示保護制度等の表示制度の活用を図るとともに、他分野との連携により、意匠性等を付加するためのマーケティング等木材産業者の自主的な取組を促す。

そのことは、今回の林野庁資料がは入っていません。大切な課題だとは考えていないのかな?

近くの山の木を利用することは、地域の活性化、木材利用の拡大という意味だけでなく、地域の山の次の世代がどうなるか、という消費者の山づくりに関する関心、ガバナンスの強化という意味でも大切です。是非次期計画の中でも充実させて下さい。

以上です

その他に、森林林業基本計画の議論の中で、木材利用拡大の施策がたくさん書いてあるが、折角記載することになっている利用量の目標数値に関して、需要量が増えていない!など、大切な論点がありそうなので、又にします。

kokunai1-18 <rinseisin_kihonkeikaku2021>

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ポストCOVID19と森林ー国連機関などの提案(2020/11/15)

ポストコロナで今までより良い社会を作ろう(build back Better)、そしてパンデミックミックからのグリーンリカバリー

主として欧州発の大きな社会変革を予想さポストコロナの動きですが、グリーンと言うけれど、そのなかで森林はどんな役割を果たすのだろう?と思っていたところに、勉強部屋で先月紹介した「シンポジウムグローバル森林新時代」森田香菜子さんの報告に「ポストCOVID19と森林」。

そこで紹介されていた二つのネット上の情報、①FAO, 2020.04森林セクターにおけるCOVID-19の影響:どのように対応するのか、②UN DESA UNFF, 2020.06森林:COVID-19のパンデミックからのグリーンリカバリーの中心に!。

読んでみたので紹介します。

森林セクターにおけるCOVID-19の影響:どのように対応するのか)

FAOのサイトに掲載されている原文は、The impacts of COVID-19 on the forest sector: How to respond?

CIVID19が森林セクターに及ぼす影響、可能性と提言、という2つの章立てになっています。

前章では、健康と安全など社会セーフティネットに及ぼすリスク、森林依存する生活への影響、国際貿易・サプライチェーンの混乱、環境への影響、COVID-19が森林セクターに与える影響:どのように対応するか?といった構成。

この中で、森林関連産業は中小企業が多くて弱体であり、COVID-19後の対応の当面の焦点は生活に移る可能性が高いが、森林破壊が進み、、森林生産者や森林に依存するコミュニティの経済的、社会的幸福への長期的な悪影響を及ぼす可能性を指摘しています

後の章では、そのために森林セクターに対する手厚い支援策が必要だとしています。、(こちらに対訳があります(藤原訳)

キーメッセージ(訳)

 国際社会は、持続可能な森林の管理、利用、保全が生活の確保に果たす役割に注意を払い、脆弱な地域社会の権利が維持され、気候変動と持続可能な開発目標の達成に向けた進展が逆転しないようにしなければならない。

1. COVID-19危機が森林製品の生産と貿易に及ぼす悪影響は、持続可能な製品の提供の進展を達成した森林産業を中心に、重要な生活や産業を危険にさらす。

2. 森林伐採や森林劣化の抑制、生態系の回復に向けた勢いを維持することは、生態系の気候の回復力を向上させ、森林破壊による排出を削減し、農村の生活を向上させるために極めて重要である。

3. 持続可能な開発のための2030アジェンダに向けた進展を構築し、パリ協定と持続可能な開発目標を達成するためには、地域社会や生産者団体を含む森林製品の持続可能な生産と貿易に向けた取り組みを強化することが不可欠である

(UN DESA UNFF, 2020.06森林:COVID-19のパンデミックからのグリーンリカバリーの中心に)

国連の経済社会局(UNDESA)のUNFF(国連森林フォーラム)事務局が作成した政策提言。UN/DESA Policy Brief #65: Responses to the COVID-19 catastrophe could turn the tide on inequality

①森林は、特に危機の際に人間の幸福を支える、②森林を回復すると仕事が回復する、③健全な森林は将来のパンデミックのリスクを軽減するという三つの章立てかかなっています。

森林は不可欠な健康製品を提供します
COVID-19の封鎖以来、森林産業が不可欠な産業と見なされてきたという事実に見られるように、公衆衛生システムが依存する多くの不可欠な供給は林産物から得られます。トイレットペーパー、ペーパータオル、ティッシュ、消毒剤用のエタノールなどの使い捨ての衛生用品はすべて森林に由来します(FAO、2020年)。医療従事者用のマスクや防護服などの個人用保護具(PPE)の製造には、木材パルプと可溶性セルロース繊維が使用されています。都市部の人々の間では、COVID-19の封鎖中の電子商取引の出荷と宅配サービスへの依存の高まりも、食品やその他の家庭用品を人々の家に配達できるようにするための紙や段ボールベースの包装製品の必要性にスポットライトを当てています。
これらの消耗品に加えて、緑地、都市公園、森林は地域社会の健康とウェルネスに不可欠です。COVID-19の普及を遅らせるために屋内の公共レクリエーション施設が閉鎖されたため、屋外レクリエーション施設の使用は、ハイキング、サイクリング、キャンプ、釣り、バードウォッチング、ネイチャーウォークなどの社会的に遠い適切な代替手段でした。森や木々のある公園にいることは、人間の肉体的、精神的、精神的な健康に無数の利益をもたらします(FAO / UNEP2020)。森や公園で時間を過ごしたり、単に木を見たりすることは、免疫システムを高め、ストレスを減らし、血圧を下げ、気分とリラクゼーションを改善するのに役立ちます。日本では、「森林浴」や「森林浴」の実践は国の医療制度の一部であり、予防的医療療法の一形態と見なされています。
人間のすべての感染症の60%と新興感染症の75%は人獣共通感染症であると推定されています。つまり、動物から人間への病原体の移動に起因しています(UNEP、2016年)。人獣共通感染症は通常、森林を含む自然の景観が農業の拡大や人間の居住などの他の用途のために伐採されたときに出現します。この生息地の喪失は、人間を動物から、または彼らが抱える病原体から分離する従来の緩衝地帯の減少または喪失をもたらします。
森林破壊は将来COVID-19のような病気の発生を増加させる可能性があることが、最近の調査でわかり(Bloomfield、2020)、この研究の結果、森林が農業用に伐採、生態系の劣化・大規模な森林伐採、野生生物の違法取引、気候変動はすべて、新興感染症の原動力であるとされた
結論と推奨事項(訳)

グローバルコミュニティがCOVID-19のパンデミックと戦うにつれ、より良い復興には災害への備えへのアプローチを大きく変える必要があることがますます明らかになっている。現在の危機は数ヶ月前には想像もできなかったものだが、世界が直面する最後の世界的な危機になる可能性は低い。アントニオ・グテーレス国連事務総長は、COVID-19を「前例のない目覚めの呼びかけ」と呼んでいる。グリーンCOVID-19の回復への願望が実現することである場合、持続可能で健全な森林生態系と回復力のある森林に依存するコミュニティが主要な柱でなければならない。森林は、農村コミュニティの貧困を緩和するだけでなく、公衆衛生、雇用、災害リスクの軽減などの戦略的に重要なセクターを支えている。同時に、彼ら森林は違法伐採、山火事、汚染、等の脅威にさらされている。

COVID-19危機の際に、限界に達した脆弱なコミュニティが森林に目を向ける今、これまで以上に、国際社会は挑戦に立ち向かい、すべての森林と森林外の樹木の持続可能な管理へのコミットメントを再確認する必要がある。この道筋は、国連の森林戦略計画2030とそのグローバルな森林目標、および2030アジェンダとその持続可能な開発目標にすでに明確に示されている。上記の政策の枠組みに基づいて、COVID-19の回復に関連して、国内レベルと国際レベルの両方で以下の推奨事項を検討することができる。
  • 〇国連森林戦略計画2030の実施と世界の森林目標および目標の達成を加速することにより、あらゆるレベルで持続可能な森林経営を促進する。
  • 〇COVID-19後の回復プログラムを確立して、生計を改善し、森林に依存する人々、先住民、地域社会の回復力を構築します。植林、再植林、保全、流域保護、アグロフォレストリー、都市林業の仕事を含むCOVID-19経済回復刺激策の一環として、林業関連の仕事への投資を通じて、森林破壊を止め、森林劣化を防ぎ、森林面積を増やす取り組みを促進する。
  • 〇国有林当局の強化や、違法伐採や野生生物の違法取引と闘うための措置の強化などを通じて、森林法の執行と統治システムを強化する。
  • 〇COVID-19パンデミックが持続可能な森林管理に向けた進展に与える影響に関する調査と分析を行うことを含め、森林の状態に関するタイムリーで適切な公式統計の作成を促進する。
 

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  自然に基づく解決策NbSの拡がりと森林の役割(2020/11/15)


最近、Nature based Solution「自然に基づく解決(策)」という言葉をよく聞くようになりました。

国際自然保護協会(IUCN)が提唱し、EUが最近使い始めたいようです。(林業経済研究所のシンポ「勉強部屋で先月紹介した「シンポジウムグローバル森林新時代」森田香菜子さんの報告)(左の図)

日本語でのネット上の解説は「自然資本を活用した防災減災ーIUCN ジャパン(古田尚也氏)が分かり易くいです。

解決策というので、何を解決するのか?というと。最近2016年IUCNが公表したNbSも定義は「社会的課題に効果的に順応して対処し、人間の幸福と生物多様性便益をもたらす、自然あるいは改変された生態系の保護、持続的な管理、回復」だそうで、つまり、社会的課題の解決策。

森林関係の人が長年主張してきた、森林の多面的機能(林野庁)(生物多様性保全機能、地球環境保全機能、土砂災害防止機能、土壌保全機能、水源涵養機能、快適環境形成機能、保健・レクリエーション機能、文化機能、物質生産機能)

「自然或いは改変された生態系」が我が国の陸地の場合殆どが「森林」を表すことばでしょうから(都市公園や農地も含むかな?)、その取扱が社会課題の解決に役立つ、ということは、林業の社会的な重要性を表すコンセプトですね。

いよいよ、森林の重要性の認識が拡がり、社会や経済で主流化する道筋が見えてきたと言うことかも知れません。ということで、このコンセプトを確り追いかけていこうと思います。

とりあえず、IUCNが公表したIUCN Global Standard for Nature-based Solutionsが大切な文書。

IUCNが作成したガイドラインのバックグラウンドの情報を翻訳してみます。

20世紀のほとんどの間、意思決定者は自然保護を国内および世界の課題の周辺事案として扱ってきました。せいぜい、それは価値のある関心であり、最悪の場合、開発の障害と見なされていました。しかし、科学的コンセンサスの高まりは、そのような見解が間違えであり、「自然は人間の存在と質の高い生活に不可欠である」ことを示しています6。

この事実を認識しないと、生物多様性の損失に大きく寄与する経済成長のモデルがもたらされるだけでなく、気候変動、食料安全保障、災害リスクの軽減などの主要な社会的課題の解決を支援する自然を効果的に展開する機会も逃します。

自然資本の持続可能な展開、つまり地質、土壌、空気、水、すべての生物を含む世界の自然資産のストックは、国連の持続可能な開発目標を達成する上で重要な役割を果たしています。 IUCNは何十年にもわたって革新的な保全イニシアチブを実施し、同時に環境の保護、管理、復元を支援すると同時に、人々に具体的で持続可能な利益をもたらしてきました。
このタイプのアプローチは現在、Nature-based Solutionsとして広く知られています(図1上の図です)。

流域保護などのNature-based Solutions(NbS)は、地域社会に収入をもたらすだけでなく、健康と福祉のためにこれらの資源に依存している自治体に利益をもたらすことができることが明らかになっています。荒廃した土地や海岸線の修復への投資から、ダムや堤防などの従来のインフラストラクチャのパフォーマンスの最適化まで、自然が私たちの社会的ニーズを満たす上で重要な役割を果たしていることを示す多数の証拠があります。 
IUCNは、自然保護を主要な経済部門に主流化することが不可欠であると考えています。政府と企業は、NbSが有用なツールであるだけでなく、生物多様性の損失と気候変動に関する二重の世界的危機に対処するために不可欠であることをますます認識しています。
研究によると、NbSは、温暖化を2°C未満に安定させるために2030年までに必要な費用効果の高い緩和策の約30%を提供できる可能性があります。また、生物多様性への最大の脅威である気候変動の影響と長期的な危険に対する強力な防御を提供することもできます。従来の工学的ソリューションだけに頼るのではなく、生態系を扱う方法を見つけることは、コミュニティが気候変動の影響に適応するのに役立ちます。自然を緑豊かな都市に利用することは、大幅なエネルギー節約と健康上の利益にもつながります。
多くの国がすでに国の気候戦略にNbSを含めるための行動を取っています。そのため、これらの行動が利用可能な最善の基準と慣行に基づいて開発および実施されるようにすることが重要です。この取り込みを導くために、IUCNは2016年にNbSの最初のグローバル定義を作成しました。すなわち「自然または改変された生態系を保護、持続的に使用、管理、復元するための行動であり、社会的課題に対して、人類の福祉と生物多様性の恩恵を供与しながら、効果的かつ順応的に対処すること」。
NbSの基本は、森林景観の回復、統合された水資源管理、生態系に基づく適応と緩和、生態系に基づく災害リスクの軽減などの確立された慣行に由来します。これらのいくつかは、1990年代後半から2000年代初頭にかけてIUCNによって最初に開発され、推進されました。それ以来、政府、企業、学界、非政府団体はその価値を示し続けてきました。

今日、NbSは、持続可能な開発を達成するための不可欠なメカニズムとして、幅広い利害関係者から認識されてています。自然に基づく解決策に関するIUCNグローバルスタンダードは、このアプローチの適用が信頼できるものであり、その貢献が他の人々に刺激を与えることができるように、順応的管理のためにその取り込みを追跡および測定することを目的としています。この作業を進めるには、科学的厳密さ、学術研究、優れたガバナンス、そして何よりも、標準の主流化を支援し、そうすることによって、主要な保全および開発ツールとして進化するのを支援するさまざまな当事者の意欲が必要になります。。

IUCNという自然保護団体がリードしてきたコンセプトなので、循環可能な木材の利用の炭素固定する効果など物質生産機能の環境的側面などが十分に評価されにくいという面もあるかと思います。どんな方向にこのコンセプトが育っていくのか、フォローしていきたいと思います。


junkan6-11<NbSstandardIUCN>

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都会の自治体の森林環境譲与税ー文京区議会決算特別委員会から(2020/11/15)

昨年度に各自治体に配布された森林環境譲与税がなんに使われたのか?

法令で開示を義務づけられているので、地元の文京区ではどうなったかな?と気にしていました。文京区の森林環境譲与税の使い道 (2019/4/20)

10月21日公開!森林環境譲与税の使途について

「多摩産材を活用し、学校施設快適性向上事業において、校舎廊下に腰壁を設置した」(礫川小学校の写真が公開)

(区議会決算特別委員会での議論)

昨年度の予算の使い道に付いての情報公開がなんで10月なのか?というと、区議会の決算特別委員会の議論を経てから、という説明があったので、決算特別委員会でどんな議論があったのか、フォローしてみました。(先週11月6日に議事録速報版が公開

10月1日総括質疑で1名(海津敦子議員(市民みらい))、10月2日個別質疑で2名。宮野ゆみこ議員(市民のひろば)、松平雄一郎(自民)の3人が質問!

早速読んでみましたが、「質問が集中して大人気の森林環境譲与税」(松平議員)について充実した質問だったです。膨大な議事録から取り出して、本件だけのやりとりをこちらに置いておきますが、概要以下の通りでした。(勝手にかいつまんでごめんなさい)

総括質疑10月1日

〇海津委員(市民みらい)

令和元年度から開始された森林環境譲与税を、区は学校施設の快適性向上等で活用しています。
今後は、令和6年度開始予定の森林環境税で、住民税の均等割として、住民一人あたり年間1,000円を徴取することになります。
区民の理解と納得を得るために「日本の森林を支える仕組み」としての森林環境譲与税の意義の啓発を行い、どのように森林環境譲与税の活用を図っていくのか、区のコンセプトを明示する必要があると思います。伺います。
併せて、シビックセンター大規模改修における各フロアの木材利用をどの程度想定するお考えなのでしょうか?
〇担当部長
広く国民に課税される財源であり、公平性の確保も必要になることから、ホームページにおいて使途を公表するとともに、その活用方法については他自治体の事例等も踏まえ、引き続き検討
 10月2日(個別)

○宮野委員(市民のひろば)

昨年提出した予算要望と昨年度の予算審査特別委員会のときに、この税の使途について、区内小・中学生による植林作業を行うことやカーボンオフセット等の施策を推進し、区民にも還元される効果的な活用を行うことを要望してまいりました。現在ホームページはまだ公開されていないということで、現在この使途についてどのように検討が進んでいるのか

 ○担当課長

区有施設の整備における木材利用、区民の森林環境に対する意識の醸成に取り組んでいきたい
今月中旬に区のホームページで公表する予定

 ○宮野委員

東京23区はいずれも林業ゼロなんですけれども、23区合計で約3億6,000万円のお金が下りているんですね。逆に林業地と言える山村では軒並み各自治体で数百万円程度にとどまっているということなんですけれども、なぜこのような制度設計になってしまったのだろうと疑問には感じるんです。区として、この都心部にありながら、私有林人工林面積、それから林業就業者数がゼロにもかかわらず850万円譲与税をもらうこと、それから今後も森林環境譲与税を受け取っていくことに対してどのような意義があるというふうに考えているか

 ○担当課長

 この森林環境譲与税というのは、パリ協定の枠組みの下におけます日本の温室効果ガスの排出削減の目標達成、災害防止を図るといったところが基本的な目的。森林環境に必要な地方財源を安定する観点から、こういった森林環境譲与税という制度ができた。区有施設の整備等で区民の森林環境に対する意識醸成、こういったものを図っていく。これによって、地球温暖化の防止のための温室効果ガスの排出削減につなげていきたい。

○宮野委員

元々は地方の特に苦境にある林業を立て直したいからという趣旨で創設された税金だと認識。結果的に制度の設計のミスでその趣旨に沿っていないような都会にたくさん分配されるという税金になっているのであれば、徴収する機関として国に意見を言っていくべき。
しかし一方で、既にこの制度の中で走り出している限りは、文京区としてきちんとこの税の使途に意義を持たせなければいけない。
文京区では、昨年度は学校快適性向上事業に使われたということなんですけれども、やっぱり859万円という額で木材を購入すると、区と事業者間のやり取りだけで終わってしまって、そこで学校生活を送る児童生徒にその木材が使われている意義がちゃんと伝わっているならばいいんですけれども、それをちゃんと理解しているのかということも疑問。令和6年度からは全区民が1,000円を支払うことになるんですが、区民が森林環境の改善に貢献しているというふうな意識をもっと持っていただいて、区民と一緒に環境のことを考えられるような施策を推進していただきたい

○担当課長

どういった事業に活用するかということにつきましても、今は公共施設のほうの整備などに活用しているわけでございますけれども、様々な事業を展開しているところもございますので、他の自治体の事例なども含めて、引き続き区としても検討してまいりたい
 ○松平委員(自民党)
私も、質問が集中して大人気の森林環境譲与税について、質問させていただきたい
昨日の他会派からの総括質問であったりとか、あと過去の委員でありますとか、今年の予算審査特別委員会でも、我が会派の田中としかね幹事長からもこれに関する質問を神田川の水害と絡めて質問した。
前借りをするような形でスタートしている。、カーボンオフセット等々、そういった地球環境という切り口もあるが、これは自然災害の対応だというふうに認識
学校施設の改修の際に多摩産材を使って腰壁等を設置するということで使っているが、この森林環境税に関しては、いい意味でも悪い意味でも、賛同している方もいれば否定的な意見を反対される方もいるので質問。今回の決算において、どこに該当するか

○担当課長

環境譲与税のこの財源につきましては、歳出の事業では、211ページにございます9番、学校施設快適性向上、こちらの事業に充てた

○松平委員

今年度から始まり、令和6年から一律1,000円、森林を保有していない都市部の自治体が一体何に使うんだろうということは、明確にし、足元がすくわれないようにしておいたほうがいい。
今後、令和2年度に関しては1,800万円になり、徐々に上がって令和6年度からは全額、大体恐らく2,600万円、2,700万円ぐらいが毎年安定的に入ってくる
その使途に関しては、特に都心部においては一体何に使っていったらいいんだろうということを各自治体が非常に悩んでいる。都市部の自治体、人口が多い都市部は、木材を消費をしていかなければいけない
国内で今、森林資源の循環利用というのが確立できていないところが、林業が今衰退してしまっている大きな要因なので、植えて、木を育てて、伐採して、それを最後にちゃんと使うというところで、その使い先というのは、やっぱり人口が多い都市部でないとできないことではないか。都市部での木材利用の促進というのが林業従事者の利益の還元につながり、それが森林の整備につながって、近年の土砂災害等々の災害のリスクを軽減するもの
近年、災害ですとか、地球温暖化という観点から国の方針が大きく変わりまして、森林資源の充実と地方創生であったり、国土強靱化という切り口で、木材をどんどん使用していこうという方向性に既に国は切り替わっている。平成22年に公共物等における木材利用の促進に関する法律というのが制定。この公共物等における木材利用の促進方針に関して、国と都道府県はもう既に策定済み。全国では92の市区町村が制定をされている。今こういった大きな方向性、国の方針が切り替わってきている中で、文京区としても木材を利用していこうという方向性をそろそろ見せるべきではないか

○担当課長

平成22年に公共施設の木材の使用促進に関する法律というものが施行された以降、整備してきた第六中学校ですとか、それから教育センター、特に教育センターは外壁のルーバーに木質系のルーバーを使うなど、適材適所の場所について促進する方向で進めてきた。平成22年以降、第六中学校ですとか、先ほど来答弁させていただいているように、学校の快適化、そういった使える場所には適切に用いて促進に努めてきたという経緯。

○松平委員

今、技術の向上というのがありましたけれども、今、木を交互に重ね合わせるCLTというパネルが普及してきており、今もう欧米中心にマンションや商業施設や壁とかで普及。これは、同じ大きさなんですけれども、コンクリートよりも軽いですし、断熱性もコンクリートより高いという検証結果。あとは、当然コストの面がどこまで下がってくるか
建築基準法の規制の合理化というのも、木材を今後どんどん使用していっていけるような法改正というのも、平成28年、平成30年、平成31年と、少しずつ構造に関する規定も、あと防火に関する規定も今国土交通省中心に進んでいる。自民党の議連でも、森林(もり)を活かす都市(まち)の木造化推進議員連盟というのが立ち上がり、都市における木造化を推進するということを議連のほうでも今進めているところ。今、他の23区でも、今回のこの森林環境譲与税、当然、建物を建てるとなった場合に、森林環境譲与税が呼び水となって、都市での木材の利用というのが進むことができればというふうに思い、他区での研究というのも進んでいるので、是非文京区も先頭を切るような形で進めていっていただきたい

総括質疑で重要なトピックスになったので、翌日の個別ではたくさんの時間をとった質疑だったみたいです。

学校の内装に多摩産材利用というところから始まった、文京区の森林環境譲与税の利用。

森林の現場に資金がまわらず、都市の自治体に森林環境譲与税が配分される矛盾が指摘されました。

学校現場で、循環資源である地元の木を使うことの意味が、次世代の子どもたちに伝達されていくきっかけになれば、森林環境税の趣旨目的そった、これ以上大切な使い道はないように思います。

また、公共建築物の木材利用促進方針が、文京区でも作成され木の利用の道をリードすることになればすばらしいと思います。

kokunai14-10<joyozeibunkyo2>

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「国産材産地」の恵みでつくる建築ー山形県金山町森の恵みでつくる建築セミナーから(2010/11/15)

 「第一回 森の恵みでつくる建築セミナー」

コーディネーター
林材ライター 赤堀楠雄氏

金山杉、金山林業、街並みの紹介
金山町森林組合 代表理事組合長 岸 三郎兵衞 氏

「これからの〈木〉の建築づくりを考える」
ー40年(1980~2020年)の歩みを踏まえてー
㈱現代計画研究所 名誉会長 藤本 昌也 氏

「金山町・杉の町と「街並みづくり100年計画」」
東京芸術大学 名誉教授 片山 和俊 氏

「木の良さを活かす~金山杉住宅の事例から」
阿部建築研究室 主宰 阿部 利広 氏

10月31日山形県最北部金山町で開催された森の恵みで作る建築セミナーに参加しました(現地にいって!)

森林のガバナンス(再造林の確保)を確立するには建築関係者と森林の関係者との連携が不可欠なのではないか?という問題意識をもって、前の日から金山森林組合の関係者にも色々お話を聞きながら、勉強をさせていただきました。

金山スギという紛れもない、有名な「国産材産地」で取り組まれてきた、街並みづくり100年計画(片山氏)、首都圏も視野に入れた金山杉住宅運動(阿部氏)、の歴史。

そして、全国で国産材と住宅建築の最前線を結びつける「戦い」をしてきた、民家型構法と木造住宅憲章の藤本氏のはなし

今後の山づくりと、建築関係者との連携のために欠かせない、素晴らしいお話でした。(林業成長産業化地域創出モデル事業)

森の恵みで作る建築セミナーHPに講演とディスカッションの全てを集録した動画も公開されていますので、ご関心のある方は是非どうぞ。

(今後の課題)

全国をリードしてきた林業産地と町を結ぶ金山杉住宅、若干一時の勢いを失っています。今回のイベントが、林業成長産業化地域創出モデル事業で行われているように、森づくりの家造りの課題をふまえた新なた構築ができるのか?

藤本さんが示唆されたのは、過去の運動がHOPE計画など国交省の住宅政策、都市政策とむすびついて森との関係が構築された経緯があることでした。

また、金山地域の次世代の山づくりへのガバナンス(再造林が確保されているのか?)といった点を金山町森林組合の方と、前日山を案内頂きながら(右の図)議論しました。

森林組合と所有者の関係が連携をしていて、80年後の山づくりまで視野に入れた確りしたガバナンス!(大規模所有者が町内の2/3の森林をカバーしているなどの特殊な条件もありますが)。これを売りにして都会とつながることはできないのかなーなど

すみません。沢山の大切な情報を、今確りまとめきれませんが、林業成長産業化地域とのつながりは今後とも大切にして、フォローをしていきたいと思います。

関係者の皆様、本当にありがとうございました。


junkan3-18<kanayamanomegumi>

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 アメリ合衆国の大統領選挙結果と勉強部屋ー勉強部屋ニュース255編集ばなし(2020/9/15)

アメリカ合衆国の大統領選挙結果が解ってきました。勉強部屋と大統領選挙の結果の関係は?

74才のトランプでなくて、77才のバイデン。勉強部屋をいつまで続けるのか?と考える度に、まあ世界で一番忙しいアメリカの大統領が自分より年上の内は頑張らなければいけないかなーなどと。あと4年でなくて何年なんですかね?

ごめんなさい。バイデン氏の森林問題についてすこし。

バイデン大統領候補の環境政策が公表されていますTHE BIDEN PLAN FOR A CLEAN ENERGY REVOLUTION AND ENVIRONMENTAL JUSTICE(バイデン候補のクリーンエネルギー革命と環境正義)

温暖化問題を詐欺だと言ってパリ条約を離脱したトラン大統領が退場。50年までにゼロ排出をかかげる大統領が現れました。そのなかでグローバルな森林問題どうなるのでしょうか?

バイデン氏と森林といえば、選挙期間中にバイデン候補がアマゾンの熱帯林破壊をストップする200億ドル計画を打ち上げたら、ブラジルのトランプ、ボルソナル大統領、バイデン氏の熱帯雨林保護巡る発言に猛反発、といったニュースが配信されたというこがあったので、バイデン氏にとっても森林問題は結構存在感あるのかも。

上記政策文書の中で森林という言葉は3カ所。バイデンさんの昔話ですが、90年代に上院の外交委員長として、熱帯林の保全法(Trpoca; Forest Conservaion Act)の成立をリードしたなど。早いうちから熱帯林破壊の地球環境問題などに関心を持っていたんですね。勉強部屋でもフォローしていきますね。次回首相が大統領に会うときまでには、間に合わないか?まず首相を勉強部屋の読者にしなければ・・・

次号以降の予告、バイデン大統領の森林問題、ポストCOVID-19と森林、地域の建築と小さな林業の全国ネットワークー新しいウッドマイルズの可能性、、FITと森林認証システムSGEC/PEFCの場合

konosaito<hensyukouki>

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最後までお読みいただきありがとうございました。

藤原敬 fujiwara.takashi1@gmail.com