ニュースレター No.2192017年11月28日発行 (発行部数:1390部) | ||||||||||||||
|
||||||||||||||
このレターは、「持続可能な森林経営のための勉強部屋」というHPの改訂にそっておおむね月に一回作成しています。 情報提供して いただいた方、配信の希望を寄せられた方、読んでいただきたいとこちら考えて いる方に配信してます。御意見をいただければ幸いです。一般社団法人 持続可能森林なフォーラム 藤原 |
||||||||||||||
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
フロントページ:>第52回全国木材産業振興大会から・・・人に優しい木の文化と社会をめざして・・・(2017/10/22)
|
||||||||||||||
11月9日第52回全国木材産業振興大会が奈良市内で開催されたので、出席してきました。 毎年一回持ち回りで、地方の木材団体が全国木材組合連合(会木連)と一緒にが開催しているイベントで、循環社会の主役となるべき木材事業者が、どんな思いで情報発信をしているのか、興味深い大会です。 ことしは、全体として、社会全体の中で木材利用推進という自らビジネスに直結する部分で追い風が吹いていて、山の行政サイドも山づくりのための木材利用に軸足が置かれている、数年前から提唱しているウッドファースト社会が着実に近づいているのでないか、という雰囲気が感じられました。 そういう中で、業界団体としての全国大会iは、森林環境税の成り行き、木材利用拡大のための税制・予算・制度の実現など対外的な要請活動と、消費者への責任をもった木材の供給、クリーンウッドへの取り組み、といった、面倒だがやらなければならない自らの課題の確認、といったところが課題です。 メーンとなる情報発信は宣言決議、他の団体との共同宣言の確認でした。 以下がフルテキストです
今後の具体的な活動の宣言文のようにもなっていて国産材活用の情報発信などがどう進むのか今後の推移が注目されます。 また、クリーンウッド情報がないのが気になりました kokunai10-4<zenmokutaikai2017> ■いいねボタン
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
第19回中国共産党大会政治報告での地球環境問題、森林問題(2017/11/26) 10月開催された第19回共産党大会は冒頭、習近平総書記(国家主席)による3時間半に及ぶ異例政治報告が行われました。 トランプ大統領の東アジア歴訪の直前で、習体制の確立具合や、北朝鮮との文脈などに注目が集まっていましたが、今後5年間の中国の方向性を決める政治報告の中で、、世界で一番温室効果ガスを発する、世界中の木材を集散加工している大国中国の森林問題への取組がどんな位置づけになっているのか、環境政策と森林政策の位置づけを見てみました。 Full text of Xi Jinping's report at 19th CPC National Congress(ChinaDaily)を参照し、中国共産党第19回全国代表大会における報告(新華社ネット日本語版)をベースに一部修正して掲載します。 報告は12章にわかれた25千語(英文で)に及ぶものですが、地球環境に関連するのは、以下の4章です
中国国内の大気汚染、森林減少などの地域環境を保全することは緊急課題となっており、環境問題にも政策的な重点がおかれていることが分かります。 また、世界の温暖化ガスの3割り近くを排出する超大国の中国が気候変動対策をリードしようとしていることも記載されています ただし、森林についての政策は国内対策の文脈のみで、世界で一番の木材輸入国である同国が、消費国をリードしてクリーンウッドに取り組む重要性、違法伐採問題へ認識などについては、その記述が全くないことが残念です。 今後の進展に期待します。 chikyu5-5<cpcn19> ■いいねボタン
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)バイオマス発電に関する提言(2017/10/22) 最近の再生可能エネルギ―固定価格買い取り制度おバイオマス発電の認定状況については、多くが、輸入バイオマスに依存する状況であり、原料の環境負荷など、大きな問題を抱えています。
リスクの高いパーム油発電:持続可能性基準づくりを急げ(自然エネルギー財団)など 調達価格等算定委員会でも、バイオマスの持続可能性に関する議論が進めていくこととなっています。(調達価格等算定委員会(第31 回)2017年10 月18 日議事録要旨 木質バイオマスエネルギー産業ネットワークが中心となって以下のとおり意見書が提起されています。
固定価格買い取り制度の中の木質バイオマスにかかる政策は、もちろん、我が国の森林政策にとって重要なものですが、グロ―バルナ文脈でも是非、議論が進むことを期待し、このサイトを運営するの持続可能な森林フォーラムもこの提案に、賛同しています。 energy1-29<yunyubio&FIT> ■いいねボタン
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
クリーンウッド登録制度動き出すー5つの登録実施機関の守備範囲と審査条件(201711/28)
「合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律(通称「クリーンウッド法」)」 で、「木材関連事業者であってその取り扱う木材等について合法伐採木材等の利用を確保するための措置を適切 かつ確実に講ずる者は「登録実施機関」が行う登録を受けることができる」としていますが、10月17日に、以下の5つの団体が登録実施機関として公表されました。 公益財団法人日本合板検査会 それぞれの団体の守備範囲、登録審査の条件など徐々に公表されつつありますのでこのページでも紹介していきます。 (審査の範囲)
また、料金はまだ公表が行われている最中ですが、とりあえず27日現在でウェブ上に掲載されている料金は以下の通りです。 いずれにしても、合法木材の業界団体認定制度との関係が気になっていたので、業界団体が会員をまとめて、一括委任申請をする場合の特別料金があるのか、気になっていましたが、いまのところ一社だけ。 団体という仲介者を介するのでなく、直接申請者とのパイプが大切だという登録実施機関のスタンスの表れでしょうか。 boueki4-68<CWkikan> ■いいねボタン
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
総選挙2017各党の政策と森林林業政策(2017/11/25>
10月22日に投票された第48回衆院選で、自民党は国会運営を主導できる絶対安定多数(261)に単独で達し、大勝しました。 各党の政策に反映している森林林業政策を整理してみます。 自民党
立憲民主党 https://cdp-japan.jp/img/common/pamphlet.pdf 立憲民主党政策パンフレット
公明党 https://www.komei.or.jp/campaign/shuin2017/manifesto/manifesto2017.pdf 公明党衆院選重点政策
希望の党 https://kibounotou.jp/policy 政策集:私たちが目指す「希望への道」
日本共産党 http://jcp.or.jp/web_policy/2017senkyo-seisaku.html 2017年日本共産党の総選挙政策
社民党 http://www5.sdp.or.jp/policy/policy/election/2017/commitment.htm 憲法を活かす政治
日本維新の会 https://o-ishin.jp/policy/ 日本は、もっと強くなることができる。
日本のこころ http://nippon-kokoro.jp/news/policies/28.php 政策実例を発表
以上 過去の記録 総選挙のマニフェストと森林林業(2012/12/25) 参議院選挙2010各党マニフェストから (2010/7/18) 参議院選挙各政党マニフェスト森林政策部分 (2009/8/15) 参議院選挙と各党の森林林業政策 (2007/8/12) kokunai6-45<sousenkyo2017> ■いいねボタン
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
TPP凍結項目ー勉強部屋ニュース219号編集ばなし(2017/11/28)
ベトナムで開催されたAPECの会場で米国を除くTPP11の大筋合意が行われ、「米国の強い主張で盛り込まれた一部ルールを凍結した」新たな合意がなされたそうです。(TPP、米離脱で20項目凍結 茂木氏が合意内容公表) 凍結は20項目なので、その中で、「米国の強い主張で盛り込まれた」違法伐採に関する環境条項はどうなったか、気になっていました。 内閣府のTPP11協定の合意内容についてをみると、凍結項目の中に、環境がらみの条項ははいっていないようですので、環境条項は凍結されたかったのでしょう 次号以降の予告、次号のSDGsはSDGs時代の森林×企業シンポジウム~持続可能な社会づくりに向けた、新時代の企業の森づくり・木づかい~、関係する林業経済研究所が70周年記念イベント国土と森林、森林の管理・活用に関する総務省行政評価、気候変動枠組み条約COP23と森林問題、木の建築賞の審査から、WOODRIZE世界大会帰国報告 ■いいねボタン
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
■いいねボタン
|