ニュースレター No.1292010年5月30日発行 (発行部数:1350部) | |||||||||||||
|
|||||||||||||
このレターは、「持続可能な森林経営のための勉強部屋」というHPの改訂にそっておおむね月に一回作成しています。 情報提供して いただいた方、配信の希望を寄せられた方、読んでいただきたいとこちら考えて いる方に配信しています。御意見をいただければ幸いです。藤原 |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
|
|||||||||||||
フロントページ:木材利用促進法成立(2010/5/30)
|
|||||||||||||
既報の通り3月に閣議決定した内容で国会に上程されていた「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法案」は5月13日衆議院において、修正案が可決し、5月19日参議院本会議で可決成立しました。 不安定な国会情勢の中で、野党の意見を大幅にとりいれて政府案が修正され全会一致で採択されたこと自体が、「木材の利用促進」という点についてのコンセンサスの広さを物語っているといえます。 この間の修正過程を中心に、採択された法案の内容を紹介します。 今回審理された法案は以下の通りです。 公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律案 成立 経過 提出時法律案 (衆議院HP) 修正案の要点
以上ですが、目的規定に温暖化防止や、循環型社会形成といった、現代社会の基本的な問題に関わるということが明記されたこと、公共建築物の定義が変わり法律の名称の意味合いが幅広く拡大されたこと、建築基準の改定に関する条項が新設されたことなど、結構大きな修正だったようです。 今後、国と都道府県、市町村レベルで具体的な基本計画の策定作業が進むことになります。こうした課程をへて、実際の利用推進にどれだけ貢献していくことになるのか、注目されます。 また、諸外国でも同様な法令を作成する努力が続けられており(カナダのブリティッシュコロンビア州の木材最優先法(Wood First Act)など)、日本の今回の法律が持つ国際的な意味合いも忘れてはいけないと思います。 kokunai11-3<sokusinlaw3> |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
FAO地球森林資源調査GFA2010の概要版(2010/5/30) 日本も含めて各国のローカルな課題と意識されてきた森林の保全や林業の問題を、地球環境問題として提起したのは、FAO(国連食糧農業機関)が1980年代から積み上げてきた世界規模の森林資源調査ですが、その最新版の概要(Key finding)が3月、公表されました。 FAOのプレスリリース 1990年代に毎年16百万ヘクタール減少していた森林は、2000年からの10年間で毎年13百万へタールの減少スピードになっているとされています。 他方で中国、インド、米国、ベトナムなど人工林がすすみ、毎年7百万ヘクタールの森林が付け加えられ、2000年からの10年間で差し引き森林面積は5.2百万ヘクタールの減少だそうです。 今までの調査結果で初めて地球規模の森林減少の速さが減速したことになったようです。ただし、地域別にみると、アジア地域が増加に転じたのに、アフリカ、南米地域は依然として減少がつついています。 今回の調査では、その他に、森林林地の炭素蓄積が大気中の炭素量を上回っているなどの森林の現状に関わるデータの他に、多くの国で森林法の改正が行われたことなどガバナンスの改善度合いなどの情報も収集されています。 木材の利用に関する情報が、この調査のフレームワークの中に組みこられるのかどうか、ひとつのポイントかもしれません。 この調査の最終結果は10月に公表されるそうです。 chikyu4-13<GFA2010> |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
再生可能エネルギーの全量買取制度に関するオプションに関する勉強部屋としての意見(2010/5/30) 既報のように「経済産業省の「再生可能エネルギーの全量買取に関するプロジェクトチーム」(座長)が「再生可能エネルギーの全量買取制度に関するオプションについて」を公表し意見を求めています。」が当勉強部屋としても以下の通り意見を提出しました。
enery1-10<zenryoukaitori2> |
|||||||||||||
|
|||||||||||||
|
|||||||||||||
■いいねボタン
|