2020年あけましておめでとうございます(2020/1/1) | ||
本年、2020年は20年代の幕開け。「Global Aspects of Japan's Forests and Views from Japan on Global Forestsー地球から見た日本の森林の展望、日本から見える地球の森林の将来」という趣旨を掲げる、勉強部屋にとって、どんな課題があるでしょうか? (グローバルな取り決めと森林ガバナンス−パリ協定が動き出す) 20年気候変動枠組み条約のパリ協定が動き出します。「新たなベンチマーク - 1.5℃・2050・ネットゼロ」という目標にむけて、森林はどうなのでしょうか?REDD+はパリ条約に位置づけられ、気候変動枠組み条約の中で、「途上国が入った森林の管理の国際的法的枠組み」という92年の地球サミット以来の宿題が一歩ふみ出ることになります。 それでは、日本のを含めた途上国以外の森林のガバナンスは?循環社会の主役となる森林と木材のグリーンサプライチェーンの構築は? COP25ではパリ条約6条の複数国で達成する目標の計算方法(市場メカニズム)に関する議論が合意せず、COP26で議論することになったようです。排出削減を回避する側面をもつ複数国での達成に関する議論ですが、本来、市場メカニズムの議論は二酸化炭素排出のコストが共通の認識となり、化石資源由来の製品価格にONされる方向(排出者の責任)になるためのツールを作成する基礎になるはずですね。もちろん、パリ協定の次の話かもしれませんが。 バイオマス燃料を使った炭素固定、BECCSの議論が進むようです。グローバルな議論が、日本の森林政策にどんな影響を与えていくのか、しっかりフォローができれば良いな、と思います 国際的なガバナンスの森林の管理との関係は、気候変動枠組み条約だけでなく、生物多様性条約や、TPP、RCEPなどの地域間経済協定などとも密接な関係があります(貿易自由化の環境影響評価)。しっかりフォローして参ります。 勉強部屋と一緒に走ってきたウッドマイルズ。昨年のウッドマイルズフォーラム2019から、新なた方向性を模索しています。 同フォーラムでの藤本会長の締めの言葉「今日のフォーラムでも議論になった、山にちゃんとお金が戻り、山で生き生きと働けて、川下側もそれをリスペクトして仕事ができるという関係を今後どう構築できるか、ウッドマイルズフォーラムとしても一つの問題提起ができるよう議論していきたい」 グローバルな市場圧力にパワーで対抗する「大きな林業」、地域の知恵と連携で対抗する「小さな林業」(大きな林業と小さな林業山づくりのために木造建築ができることー森林総研公開講座から(2019/11/15))。 ウッドマイルズフォーラムは、各地域で「小さな林業」に取り組む方々の(大きな)ネットワークづくりに取り組んでこうとしています。 一昨年來、戦後森林外交史勉強するチャンスをもらいました(日本の森林外交史ーアジアのSDGsの発展のためになるか2018/12/22)。勉強部屋のネットワークのおかげです(日本の「森林外交」と国際ガバナンスーガバナンスのグローバル化の次の展開の中での森林の役割(2018/2/18)。)。 自分のやってきた、JICA創設期の途上国の森林分野の支援活動、GATTウルグアイラウンドからWTOに転換する木材貿易と環境の関係等をベースに、戦後の森林政策を外交史という視点から見ておきたとの思いがあり、少し日本語で整理してしっかりまとめたいと思っています。 そして、20年の勉強部屋の作業の途中経過もまとめたい、と思います(5月中旬のイベント目標)。 今年もよろしくお願いします。 2020年1月1日 konosaito1-16<2020nenga> |
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