日本の「森林外交」と国際ガバナンスーガバナンスのグローバル化の次の展開の中での森林の役割(2018/2/18)

1月29日標記の長い演題で、大学生に話をする機会がありました。

国際基督教大学ICU教養学部「行政学」(西尾隆教授担当)の授業の一環として、「『森林外交』を『行政学の文脈』で話をするように」という依頼でした

次代を担う若い人に、自分のやってきたことを整理して話をする、という大変ありがたい機会をいただきました。

とりあえず、話の内容のあらすじを紹介し、宿題も含めた各論は別途機会があれば紹介します。

 受講者には将来行政に関わりたいという人が結構多い。多くが都会の若者

その人たちに、「森林外交」が自分と関係あると少しでも感じてもらえるか?
 森林外交:といわれても、霞ヶ関ではあまり使わない言葉。
しっかり、概念を規定してから取りかかります。

行政学的文脈:なんとなくわかるのですが、分析の対象となっていた世界の住人が、分析のツールを使いこなすまでには至りませんでした。(今後の宿題)
 森林のもたらす便益がしっかり行き渡っているか?国境を越える便益の立ち振る舞いが、森林外交の原点

貿易外交と、環境外交の二つがありそうなので、二つを話します
   木材貿易外交の歴史

戦後混乱期、重要拡大期、需要停滞期(安定期)、需要縮小期に四期に分けて説明

ここのところは、追ってもう少し分析を進めて紹介します
 環境外交としての森林外交史

地球環境の課題となった熱帯林問題に対して、日本の対応は結構重要な役割をはたした!!

ここのところも、もう少し作業を進めて紹介します
 最近の事象がしっかり追い切れていませんが

とりあえず重要な点は抑えてあります
 後半は、

次世代を担う人にどれだけ、大きな風呂敷を見せることができるかな

グローバルな経済の落とした物をしっかり拾って新しいグローバル化をすすめるのに、森林は大切な役割をします!!
 森林管理のグローバル化に、市民・消費者の役割は大切!!
   最近の違法伐採問題、クリーンウッドの取り組みを紹介
 しつこいようですが
もう一度

経済体制のグローバル化の次のガバナンスグローバル化の中で
森林外交の果たす役割は大切
脇役から主役へ!
あなたの参加も必要!!
ご清聴ありがとうございました

配布した以下の資料の関連データを資料室においておきます

  • 日本の「森林外交」と国際ガバナンス(レジメー本体の資料)
  • 戦後森林外交史年表(作成途上ですが)

3時15分から6時近くまでの長い時間でしたが、主催者のICUの毛利勝彦教授、ゲストの学習院大学阪口功教授をまじえて、楽しい時間を過ごしました。(受講者やお二人からは、外交政策で農業と林業の違いの理由、国際熱帯木材機関誘致外交の担い手と原動力などなど質問をいただきました)

行政学という世界で、森林行政をテーマでいろいろ議論がなされていることも、知りました。
「現代の行政と公共政策」9公共政策と政策型思考(西尾隆)、戦前と戦後の木材貿易政策の対比(これも追って紹介します)

少し教わった行政学というツールをもう少し磨いて、戦後の森林外交史の駆動要因、効果を分析し、そして未来へのメッセージという形で提起できたらなー、と思いを馳せました。

ご期待ください

boueki1-12(ICUrec1)

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