京都でのリオ+20報告会(2012/9/29) | |||||||||||||||
9月15日京都府立大学で標記の報告会が開催され、「リオ+20に参加して「我々の望む未来」と森林」という報告をさせていただきました。 リオ+20については、このHP上やいくつかの出版物に投稿記事や取材を受ける形で、報告が掲載され,、またその予定です。 森林技術(日本森林技術協会)8月号(本文) 皆さんの前で直接話をさせていただくのは、京都府府立大学田中和敏教授、小澤普照さん(森林塾関連ページ)の呼びかけによる今回の報告会がはじめてでした。 プログラムは以下の通りです
藤原の報告は、 ◎リオ+20の目的と概要◎ 191カ国の首脳がサインした「今後の地球の開発の方向」と森林の役割 ○グリーンエコノミーと森林 ○持続可能な開発目標と森林 ◎「グリーンエコノミー中の世界」への日本の森林・林業・木材産業からの発信 ◎まとめー京都モデルフォレストへの期待 という構成ですが、持続可能な開発目標や、日本国内でやってきた事業の世界への発信という観点で、なんといっても京都からの発信は魅力的なので、そのへんに力が入りました。 京都のモデルフォレスト、ウッドマイレージCo2認証制度どれも世界ブランドだと思います。 ご関心があるかたは、報告資料を資料室においてありますので参照して下さい。 大学で開催するイベントで田中先生の主導だったこともあり、たくさんの質問がありました(報告に関係のないことも含めて) Q グリーンエコノミーは熱帯原生林を除去したあとで生産されたパームオイルをPRするのに使われ「グリーンウオッシュ」と悪口をいわれるようににネガティブな意味合いがあるのでないか? A グリーンエコノミーは消費者に価格と品質性能以外に生産過程の環境負荷や貢献度を提示して選択を促すシステムが重要な要素。エネルギーにしても石油系、原子力系に替わってバイオマス系にエネルギー提供をどこまでできるかは鍵を握っており、生物多様性保全と両立させる基準を明確にして情報提供することが重要な仕事になってくると思う。 Q 日本独自の森林認証のSGECは、国際的なPEFC等との関係はどうなるか。 A 調整が進められているところと聞いている。日本の独自の認証制度のSGECがPEFCとの連携がどうしても必要になるのは国際マーケットに輸出するときで、国内消費者向けにPRするときには不必要という考えが強かった。制度の信頼性などを保証するためにPEFCとの連携が必要との意見が強くなっている。 Q 国産材に合法性証明がいるのか? A 木材に合法性証明は違法伐採対策のためのものだが、違法伐採対策は森林窃盗のような悪者退治だけでなく、各国の森林法の施行状態を改善する行政と国民の協力関係の構築だと考えている(私見だが)。森林法の施行は首都から離れた各地にカネと人とを投じなければならないどこの国にとっても大切な大事業。日本のような先進国でもそう簡単ではない。最近の森林法が、無届け伐採に対する罰則を強化したり、無届け伐採の場合の命令を新たに規定としたのも、その現れ。国産材の合法証明には重要な意味があると思う。 こんなやりとりがありました。 kokusai4-2<Rio+20kyoto> |
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