みなとモデル二酸化炭素固定認証制度、近況(2013/3/24) | ||
第一回森林林業京都会議、木材利用拡大大会の基調報告は「みなとモデル二酸化炭素固定認証制度による国産材利用促進」。東京都港区の早藤係長に久しぶりにお会いしました。
木材が二酸化炭素(CO2)を固定する機能を持つことに着目し、港区内の建築物に国産材の利用を促進する制度。
建築確認の過程で行って規模以上の建築物に木材利用を要請し、 国産材の利用量に相当するCO2固定量を認証するもので、 伐採後の再植林を保証する自治体間協定を基礎とするのが特徴です。
国の公共建築物等利用促進法に基づく東京都の方針が「東京都公共建築物等における多摩産材利用推進方針」という名称になったように、木材利用施策がどうしても山側主導になりがちなところが(残念です)、みなとモデルは消費地主導の木材利用のモデルは素晴らしいです。
なんで多摩産材でないのかとだいぶ圧力があったとか 港区に大規模ビルを建てる人が木材の利用を区から要請されると、設計者は最初「茶室でもつくらなければならないのか」と、戸惑うそうですが、内装用の木材製品が次々と、「みなとモデル対応製品」として開発されてきていているのを紹介すると、「これなら施主を説得できる」と納得してくれると、いわれていました。
27の施設が国産木材使用計画書を提出(内竣工したのは右の港区立プラザ明神1件)、港区に持続可能な木材供給を約束した協定自治体は、63になっているそうです。
都市地域における木材利用の最先端が、今後建築される港区内のビルで見られることになりそうです。
みなとモデルが東京モデル、日本モデルに進化していくことを期待します。
kokunai4-45<minatomodelinkyoto> |
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