ドイツにおける木材産業の動向(2013/1/27)

ドイツの森林や林業木材産業の動向は、去年のNHKクローズアップ現代でも日本の現状との比較で議論されていますが、菅直人元総理がドイツで林業の現状にふれて、日本の林業再生に関心を持っていたという話は有名な話で、民主党政権下の森林林業再生プランのポンチ絵にもドイツ並みの・・・を達成という言葉があります。

昨年の11月に開催された林業経済学会秋季大会で、ドイツにおける木材取り引きの大口化−シュバルツバルト地域の事例−という報告がされているので、その内容を報告者の森林総研堀靖人領域長の了解を得て、掲載します。

ドイツにおける木材取り引きの大口化−シュバルツバルト地域の事例−発表資料 資料室リンク

上記は、資料にも掲載されている日本とドイツの国産材の生産量の推移ですが、森林面積が日本の半分ほどのドイツと日本の森林供給力の差が鮮やかに示されています。(この傾向が持続可能なものであるかどうかのチェックは必要ですが、その作業は別途「ドイツの森林・木材産業」林業経営者協会「世界の林業」などで行われている)

彼我の違いの基本にあるのは、生産過程の協同化・大型化よりも、すぐ川下の原木供給体制の協同化・大型化というのがキーワードだ、との指摘がされています。

chikyu7-1<german2012>

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