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       英文誌Ecologila Economicsは国際生態経済学会ISEEの機関誌ですが、9月号に「森林の持続可能性と林産物の自由貿易:東南アジアの事例」、と題する論文が掲載されました。主筆者は法政大学の島本美保子助教授です。 
       
      Forest sustainability and the free trade of forest products: cases from 
Southeast Asia 
      Ecological Economics, Volume 50, Issues 1-2, 
1 September 2004, Pages 23-34 
      Mihoko Shimamoto, Fumikazu Ubukata and Yoshiki Seki    
       
      なかなか英文の原著論文に目を通す機会がないのですが、テーマがテーマですし、よく知った方の執筆で抜き刷りをいただいたので、拝読しました。 
       
      二つのパートに分かれており、前半は環境と林産物貿易問題に関する文献のレビュー、後半は東南アジア3カ国の分析です。 
       
      前半部分はこのテーマを研究される方の貴重な案内となっています。北米自由貿易協定がメキシコの森林に与えた影響に関する研究などが、興味深いです。 
       
      また、後半は自由貿易が東南アジアの森林管理に障害となりつつあり、森林資源についての貿易制御ルールを作るべきであるという、議論になっています。森林林業関係者が最も関心を持っているこの分野の議論がさらに進むきっかけとなる重要な論考だと思います。 
       
      ご本人に無理を言って、日本語のサマリーを作成していただきましたので、以下に掲載します。(こちらから) 
       
      本文はこちらに請求下さい。(→請求先) 
      エリゼビア社のページからサマリー 
      国際林業研究センター(CIFOR)のPOLEX森林政策専門家レターへの紹介(英文、日本文) 
       
      本論文の骨子となった 
      「「林産物の自由貿易と森林の持続可能性」論争と東南アジア諸国の現状」,『林業経済』第639号,pp.12-21,2002年1月. 島本さんのHPよりダウンロード 
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