再造林を進めるための立木市場のネット上の構築ー新たな木材利用事例発表会から(2025/2/27) |
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2月19日第16回新たな木材利用事例発表会ー木材表示と合法木材についてというイベントが、あったので、久しぶりに木材会館(新木場)にいってきました。
(事例発表:復活のチャンスを迎える日本林業ーカギは国民理内の元での適正な立木価格の形成) 報告者は(一社)国産材を活用し日本の森林を守る運動推進協議会(以下協議会)の肥後事務局長。 このプロジェクトについては、「持続的森林経営を可能とする環境づくりへの挑戦ー持続性が確保された木材市場の構想(山林誌(2024/9)掲載」という原稿をいただいていたので、それも含めてご紹介します。
伐採期を迎える日本の森林は皆伐跡地の再造林が3割しかないので、何とかしなければ! 再生産できる利益が山元に還元できていない!! 山側の事情、意思を立木価格に反映できる新たな枠組みを作ろう!!! ということで、2年間「協議会」と林業機械化協会が「顔の見える木材供給体制構築事業」の補助金で検討しているところ(令和5年度報告書)、その結果を踏まえて市場を構築したのだそうです(まだ、途中経過かな)。 下の図にあるように、森林所有者がネット上に自分の持ち山の情報を(予定価格も含めて)掲載し買受者と相談をはじめて現地調査を含めて契約という方向です。 どんなサイトなのか?立木取引システムというページが公開されています。
概要は左のプレゼン資料左側に、あるように 出品者は、再造林その後の保育等の経営」を持続する意思の表明、境界の明確化、隣接所有者の了解取り付け、経営を担保する予定価格の提示、などを前提としています すでに現在2件の物件が公示されています(物件内容の写真や細かい林木情報などのほかに、予定価格付きで!)が、この情報までいくには、IDとパスワードが必要なので、事務局にリクエストが必要です。 (再造林の担保などまだまだ大きな課題) まだ、出来たばかりのシステムですが、@再造林を担保する価格で買う人がいるのか?A購入した後に本当に再造林されるのかどのように確認?いろいろ課題はありますね。 Aについては、契約をしてから買受者が出品者が提示した予定価格もしくはそれ以上の契約金額を支払うけど、予定価格の算定基礎の中で山づくりに係るコスト分は信託口座にいれられて、再造林が確実におこなわれることが確認できるまで出品者が自由に使用できないようなシステムを検討しているそうです。まだその辺は公開されていないようですが(2月10日現在) @については、ビッグビジネスのプレゼンターも「大きく動き出している持続的森林経営を取り巻く状況」という文脈で「立木市場の構築と並行して、我々は持続性の担保された木材以外は使わない社会づrくりへ向けての国民運動に取り組んでいくこととしている。日本林業の健全化・再構築につながる国民的な動きの構築は、森林・林業・木材産業界だけの関心事ではなく、広く国民の皆さんが求めるものであり、林業界がその中心的な役割を呆たしていくことが期待されている」(山林誌、P51)とされています。 その一例が、以下の譲渡式でした。 (国産材マークの譲渡式) 本日のイベントの最後に「国産材マークの譲渡式」というのがありました。何のこと? 先ほどの木材取引との関係で重要なプログラムであることがわかりました
そのシステムを立木市場システムと連携させて活性化させよう。それで、マークの商標登録などを全木連から、立木販売システムを管理する(一社)国産材を活用し日本の森林を守る運動推進協議会(協議会)に移行するというイベントでした これによって、国産材マークは再造林が確約された木材であることを証明するマークになるんだと思います。すごいですね。 ーーーー まだまだ、今後沢山の課題があるみたいですが、ネット上で次々に情報が発信されて、勢いがあるプロジェクトです。 フォローしていきます ご関心のあるかたは、是非以下の資料を参照してくださいネ。 、「持続的森林経営を可能とする環境づくりへの挑戦ー持続性が確保された木材市場の構想(山林誌(2024/9)掲載」 |
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