商品の環境貢献・環境負荷の定量的評価手法と木材(2009/3/22)

既報のように林野庁が設置した「木材利用に係る環境貢献度の「見える化」検討会」(以下「木材利用検討会」)が4回の検討会を重ね、このたび「木材利用に係る環境貢献度の定量的評価手法について(中間とりまとめ)」との報告をまとめました。(検討会の経緯

また、上記の検討の基となったカーボンフットプリント(以下CFP)についても、経済産業省の「CO2排出量の算定・表示・評価に関するルール検討会」が制度の背景・目的やCO2排出量の算定・表示方法等を内容とする「カーボンフットプリント制度の在り方(指針)」及び「商品種別算定基準(PCR)策定基準」を公表しました。(3月3日経産省プレスリリース

ちなみに、農林水産省でも1月に農林水産分野における省CO 効果の 表示の指針 中間とりまとめを公表し指針作業をしています。

(木材利用に係る環境貢献度の「見える化」検討会ー木材の特性)

木材利用検討会のとりまとめは、(日本の)木材の環境特性として、@省エネ資材、A炭素の貯蔵、B森林整備への貢献、の三つの面を取り上げて定量的な指標で表そうというもので(@がカーボンフットプリントCFPにあたるものです)、三つの指標の作成の基本的な考え方と、具体的な評価方法、表示方法の概要を明らかにしています。そして、今後の進め方として、21年度はマニュアルとガイドラインの作成、22年度は普及への取組というスケジュールが示されています。

私も検討会の一員として参加しましたが、ウッドマイルズなどで取り組んできた木材に関する環境指標を、林野庁という公的な機関の認知の下に木材に関する他の環境指標と組み合わせるという、大きな枠組みの中で作業で、興味深いものがありました。

また、他の資材資材との比較、消費者への普及という点から考えると、CFPという政府全体の低炭素社会への行動計画に基づく「環境負荷の見える化」という、さらに大きな作業の一環であるということが極めて重要な点です。

木材利用検討会とりまとめと、CFP指針を比べると、心配だった木材を燃焼させたエネルギー利用のカーボンニュートラルとしての評価など多くの点で共通の認識にたっていますが、CFPがエコプロ展などで一度試行を経験しているため、表示の取扱方の様々な可能性に言及しており、木材の方も第二年目で具体的な数値事例に基づき、表示方法の検討が具体的に進むことを期待します。

今後、合法木材や森林認証材といった環境指標の先行事例との連携や、都道府県産材などを進める地方行政との連携など、多くの関係者の参画を図っていくことが重要な点だと思います。

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