「ひむか維森の会」のその後(2013/10/26)

 

 

宮崎県の素材生産業者が中心になって作っている「NPO法人ひむか維森の会」が、「責任ある素材生産業のための行動規範」と「伐採搬出ガイドライン」を作成し公表したことは、5年前に報告しました

「木材生産と森林保全の両立という課題に真摯に取組み、その技術力によって社会に貢献しなければならない」(行動規範前文より)という高らかな宣言、感動しました。

10月24日宮崎で開催された第50回記念全国林材業労働災害防止大会に出席しましたが、その中の活動紹介で、「ひむか維森の会」の活動が紹介されました。

宮崎県は、スギ材の生産量は年間150万立方メートルで、全国の15パーセントを占める、巨大な国産材の生産基地です。

傾斜地で重量物の加工という危険な作業を余儀なくされる木材の素材生産業は、労働災害に直面しながらの事業といえますが、この大会のテーマである労働災害の防止に対して、ひむかの自主行動規範には以下の規定をしています。

 4 従業員に対して
素材生産事業体は、従業員に対し、働きがいのある職場を提供する。
4.1 素材生産事業体は、伐採搬出作業において従業員の労働安全を最優先する。
4.2 素材生産事業体は、従業員の人格を尊重し、技術力向上を助け、雇用条件と労働環境の改善に努める

その生産を担う、ひむか維森の会は、ガイドラインをベースにした事業体認証制度を始めています。

責任ある素材生産事業体認証制度 Conservation for Responsible Logger

▼NPO法人ひむか維森の会では、素材生産業にともなう林地破壊が社会問題化するなか、2008年 に伐採搬出ガイドラインを制定し、素材生産における環境配慮に取り組んできました。そして今回、社会の信頼を一層深く獲得するため、新たに「責任ある素材生産事業体認証制度」を立ち上げることになりました。

▼この制度は、環境に配慮した素材生産活動をおこなう事業体を審査し、「責任ある素材生産事業体」として認証するものです。素材生産単体の認証としては国内初となるもので、スギ生産量日本一の宮崎県 らしく、全国に先駆けた試みです。実務経験者や学識経験者、市民団体等から構成される第三者委員会 が中心になることで公平中立性が確保されています。宮崎県内で素材生産活動をお こなう会社、森林組合、一人親方等のあらゆる事業体が対象になります。

▼大きな特徴は、現地審査を同業者が実施する点です。現場ごとに作 業条件が変わる素材生産活動の多様性を考慮し、現場感覚に優れた同業者が審査に赴きます。つまり、素材生産業者 の伐採搬出現場を、別の素材生産業者が審査する仕組みです。これにより審査の質を高めるとともに、事業体同士で技術交流を深めようという狙いです。

▼素材生産業を主役にしたこの認証制度は、きっと将来、素材生産業を社会(消費者、発注者、納税者、一般市 民)にアピールする一助となると期待されます。宮崎県内で素材生産をおこなう事業体の皆様方には、奮って「責任ある素材生産事業体」の認証取得をご検討ください。 (ひむか維森の会HPより

現在14の事業体が認証されているそうですが、ガイドライン普及のための新たなチャレンジが実を結ぶことをお祈りします。

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