地材地建に新しい風を(2009/12/14)

12月4日、「かごしまみどりの基金」の主催で「美しい森林づくり「地材地建」の集い」が開催され、「地球環境時代の中の森林・木材と地材地建」と題した話をさせていただきました。

かごしまみどりの基金という緑の募金による森林整備等の推進に関する法律に基づく団体が、木材の利用をテーマにしたイベントを開催するのが重要なポイントです。山作りと木づかいの連携がとれてきている証拠です。

地材地建は鹿児島県の造語で、「鹿児島県内で育成・生産された木材を使って県内の 大工・工務店等が木造住宅を建設すると」です。(「かごしま地材地建グループ連絡協議会」のホームページ

このような、都道府県産材の利用推進は40近い各都道府県が自県の木材を認証し、それを使った住宅を推奨するなどの取り組んでいますが、隣の県との関係などややこしい問題をはらんだ取り組であることもたしかです。

(地材地建がもつ、二つのグローバルな意義)

今後の発展させいていくには、なぜ、地材地建なのかという点をよく整理しておくことが重要だと思います。

私は、@地材地建は、輸送過程の環境負荷を減らす手段、A地材地建は、地球環境の主役としての木材の真価(再生可能性)を消費者にわかって貰うもっとも分かり易い提供手段、というように、グローバルな環境問題を意識して地材地建に取り組むことがポイントだと思います。(その観点でウッドマイルズ研究会の提唱する、輸送距離の環境負荷の見える化、という概念が重要)

そうすることによって、それぞれの県が取り組んでいる地材地建が、隣接と都道府県の連携なとという形で、広がっていくきっかけになると思うのです。こうなってこそ、地材地建が力を持ってくると思います。

「地材地建」の提唱者、鹿児島県から新しい風が吹くことを期待します。

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