地球環境の研究の新たな枠組みFuture Earthと森林(2014/6/27)

日本森林学会の報告でも紹介された(臨床環境学からFuture Earthへ)、Future Earthは、「「国際的な学術機関である国際科学会議(International Council for Science: ICSU)やファンディング機関の集まりであるベルモント・フォーラム(Belmont Forum)が中心となって進めている、地球規模での環境変動に対処し、持続可能な発展を推進するための新たな学術ププログラム」( Futureearth HOME )であり、文部科学省、学術会議などが日本の積極的な参画を提案しているものです。

フューチャーアースをどう進めていくべきか〜文部科学省の取組〜

持続的な地球環境のための研究の進め方について中間とりまとめ(論点整理)平成25年8月2日文部科学省科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会環境エネルギー科学技術委員会持続可能な地球環境研究に関する検討作業部会

提唱されている三つの統合研究テーマは:
@ ダイナミックな惑星(Dynamic Planet)(地球が、自然現象と人間活動によってどう変化しているかを理解),
A グローバルな開発(発展)(Global Development)(人類にとって最も喫緊のニーズに取り組むための知識(特に食糧、水、生物多様性、エネルギー、資源、その他の生態系機能・サービスの持続可能で確実で正当な管理運用に関する知識)を提供すること,
B 持続可能性に向けての転換(Transformations towards Sustainability)(持続可能な未来に向けた転換のための知識を提供),
とされています。(Draft initial design report 17th April 2013 p.28-29)

Aの「食糧、水、生物多様性、エネルギー、資源、その他の生態系機能・サービスの持続可能で確実で正当な管理運用に関する知識」のどれをとっても森林が深くかかわってくることからみても、全体のプロジェクトの中で、森林分野の研究と関連した社会システムの連携が大切な意味をもつことは明らかです。

このプロジェクトの将来のアウトプットの中に、「森林分野の持続可能な管理に関するグローバルなシステムの提案」などが念頭におかれることを期待しますが、研究プログラムや、移行委員会のメンバーにIUFROの関係者など森林の専門家が入っていないようなので、心配です。(Draft initial design report 17th April 2013 p.89The members of the Transition Team)

そういえば、文部科学省の「持続可能な地球環境研究に関する検討作業部会の委員」にも森林分野の研究機関の関係者はいませんね。

Future Earthがこれからどの程度のものに発展していくのかは、先が見えませんが、新たな挑戦が森林分野の研究と行政のグローバルな進展に一石を投じるようなものになることを期待します。

学術フォーラム「Future Earth:持続可能な未来の社会へ向けて」(日本学術会議)(2013/6/13)

chikyu1-25(fuearth)