書評 島本美保子著森林の持続可能性と国際貿易(2011/4/30)

林業経済研究所の林業経済誌No.750 20114月号に標記小論が掲載されました

書評の対象としたのは、法政大学社会学部教授の島本美保子氏が昨年出版された「森林の持続可能性と国際貿易」(岩波書店)
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「持続可能な森林管理のために林産物の輸入国と輸出国の両者で合意の上で林産物貿易に関税をかけ、それを財源に持続可能な森林管理のための施策を進めるべきである」というのが筆者の主張です。

林産物貿易の自由化への批判は、NGOや業界関係者など様々な形で議論されることは多いけれど、政策の現場にいた感覚では、霞ヶ関の中では「貿易自由化の方向は決まっており、その中で、どのように時間をかけてソフトランディングをしていくのか、というのが知恵の出しどころ」というのが正直なところです。

そういった風潮への批判は小HPの問題意識でもありますが、今回、出版された「森林の持続可能性と国際貿易」(岩波書店)は、そのような現状に真っ向から挑戦するものとして、経済政策論の基本を踏まえて、持続可能な森林経営を実現する上での国境措置の位置づけを積極的に提示されたものです。

本書の前段部分を中心とした論文が国際学会誌に投稿され国際機関のメーリングリストを通じて反響をよんでいるのは小HPでも紹介しました。(エコロジカルエコノミクス島本論文の国際的な反響)

本書を基にした議論が学術分野の方々はもちろん、国や地方自治体で政策分野に携わる方々の間で大いに広がることを期待し、内容の紹介しました。

また、本書の論点は、国際的な林業政策の形成や持続可能な森林管理の現状への批判にもなっていて、重たいものです。

書評全文をこちらのskydriveにおきます。ご興味のある方はダウンロードしてください。
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boueki1-10(simamotobon)