国際熱帯木材機関第37回理事会から(2005/1/16)

12月13日から18日横浜で、表記会合が行われました。

主な議題およびその結果は以下の通り(林野庁HPより)

(1) 1994年の国際熱帯木材協定改定交渉(議題12)
 1994年の国際熱帯木材協定が2006年末に終了するため、2007年の新たな協定の発効に向け、現在、協定改定交渉が行われている。協定改定交渉会議のパラニョス議長およびUNCTAD事務局より、04年7月にジュネーブで開催された「第1回協定改定交渉」の報告及び05年2月14日から18日までジュネーブにおいて予定されている「第2回協定改定交渉」の説明があった。

(2)ITTO目標2000(議題13)
 第29回理事会決議において、生産国に対し@ITTO目標2000の達成及び持続可能な森林経営の障害となっている要因の特定、A障害要因を克服するための行動計画を策定すること、が決議されている。今次理事会では、フィジーパナマ及びカンボジアに対しての調査報告が行われた。

(3) 持続可能な木材生産及び貿易との関連における森林法の施行(議題14)
 第31回理事会において、@生産国・消費国の自主的な協力の下、熱帯木材製品の国際貿易に関する輸出入データについて調査・分析の実施、A森林法の施行、違法貿易等に対処していくための生産国の取り組みや人材育成の支援、B違法な木材製品の貿易を阻止するため他の国際機関と協力し、本問題に関する地球規模での調査を行うこと、が決定している。今次理事会では、マレーシアで実施した調査結果報告が行われたほか、ホンジュラスについての違法伐採と森林法の施行に関する報告が行われた。これに対し、スイス、EU、コロンビア、PNGの各国から、ITTOの違法伐採への取組みの重要性が述べられたほか、日本からは、「生産国と消費国が協力してこの問題に取組むことが重要であり、お互いにアイデアを出していく必要がある。ITTOの活動と、国際的な議論への積極的な貢献等において違法伐採対策が一層強化されることを期待する」旨発言をした。

 (4) アジア森林パートナーシップ(AFP)の強化(議題15)
 第34回理事会決議3に基づき、AFPイニシアティブの進歩状況に関する報告が行われた。本年8月には、ITTOの協力の下、AFP強化のための地域ワークショップがジョグジャカルタで開催され、また、12月8日〜10日に東京で開催された「第4回実施促進会合」において、違法伐採問題等について具体的な議論が展開されたことが報告された。日本からは、「AFPの特徴は、各国政府、国際機関、市民社会(NGO、産業界等)、学会等から幅広い参加を得ていることにあり、それらが共通の目標のために協力して取組んでいる。今後ともAFPを積極的に支援していく考えである。」旨発言をした。

(5)段階的な森林認証(議題18)
 ITTO事務局より、段階的な森林認証を進めていく際の手順及び森林認証の費用対効果の調査報告が行われ、マレーシア、スイス、コンゴ等からは、「森林認証が普及することは、持続可能な森林経営の達成のために重要であり、今次理事会で報告された具体的な実施手法により、今後、森林認証の普及が促進されることを期待したい」旨の発言があった。

(6)持続可能な森林経営のための基準・指標(議題21)
 事務局から、本年11月にアーボン(スイス)で開催された「ITTOの基準・指標及び報告フォーマットの改訂に係る専門家会合」の報告が行われた。

(7)プロジェクト及び提案決議案の承認(決議1,2,3)
 今回の理事会では、34件のプロジェクトについての承認が決議され、日本は、これら承認されたプロジェクトに対し、483万ドル(外務省422万7千ドル、林野庁60万3千ドル)の拠出を決定した(決議1)。また、事務局より「ラミンとマホガニーの貿易に関するITTOとCITESとの協力強化」(決議2)及び「ITTOのプロジェクトサイクルの改善と強化のための方策」(決議3)の決議案が提案され、承認された。

林野庁プレスリリース
外務省HP
国際NGO IISDによる報告(Earth Negotioanion Briten)(英文)

なお、決議1でImproving Utilization and Value Adding of Plantation Timbers from Sustainable Sources in Malaysia(マレーシア持続可能な資源に由来する人工林木材の付加価値と利用の改善)というプロジェクトに資金の拠出が決まりました。日本の森林総合研究所とマレーシアの林業研究所との間の共同プロジェクトです。 
プロジェクト提案書(ITTO公式サイトよりpdfファイル 英文)