stop違法伐採シンポジウムでの大臣発言(2003/06/13)

メガワティ大統領に随行して6月22日から26日にかけて来日したインドネシア林業大臣は、短い滞在期間中インドネシア国内の違法伐採問題についての対応のため、我が国との間での共同した行動計画に署名し、シンポジウムに出席して関係者に協力を呼びかけるなど精力的な活動をされました。

小生もシンポジウムには出席して大臣の演説を聴きましたが、自国の持続可能な森林経営達成のため、輸入国である我が国や、隣国マレーシアの協力が必要である、と訴えられていました。10年前に資源の主権を盾に森林条約に一致して反対した熱帯途上国の中の、大国の一つが、荒廃してゆく自国の森林資源の実情を前にして、もはや古い建前に頼っていてはならないという、強い意志が感じられました。

アクションプラン署名に関する林野庁の発表
(共同計画本文など)
シンポジウムに関するフェアウッドキャンペーンのページ
英文ですが、シンポジウムの発言のテキストをいただきましたので、掲載します
要旨は以下の通りです


インドネシアプラコサ林業大臣の発言

違法伐採国際シンポジウム、東京赤坂プリンスホテル

6月24日

 

2001年8月から林業大臣をしている。元々学生時代は林学について学んだが、仕事は農業関係の行政の関係に従事していた。現職に就いていて森林破壊が異常な状況になっているということがわかりびっくりしている。年平均で160万ヘクタールが劣化減少しており、累積で4300ヘクタールの森林が失われている。大統領から「どんな手段でもどんなにコストがかかろうとも森林を守るように」と指示を受けている。

 

森林の破壊の原因は色々あるが、違法伐採、森林火災、他用途への転換(計画的な転換もあるが)などである。

 

林業省の施策は5つの柱がある

@違法伐採問題への対処、A火災対策、B林業部門の再編、C森林資源の回復と保全、D林業部門における分権化

 

【違法伐採対策】

1人の実行犯を捕まえるとコミュニティ全体が係わっていることもある複雑な問題。国際的なマフィアが関与している。各国が協力して取り組む必要がある。本日の共同声明と同様の共同声明を英国、中国とも取り交わしている。二国間だけでなく多国間のそれも制約の強い国際条約を作る必要がある。

取り締まるというだけでなく、社会的側面があることも重要な視点。住民が違法伐採に係わるには理由がある。社会林業プログラムの導入が必要。

 

【林業部門の再編】

生産を持続可能な範囲に引き下げることが必要。業界からの抵抗があるが天然林からの生産を段階的に減らし軟着陸させることが必要。

以前は2000万m3以上生産していたが、2002年1200万m3、2003年680万m3。業界に影響があるだろうが必ず実施する。伐採権の業者の再編も必要。

 

【林業部門の地方分権化】

分権化が行き過ぎたといういきさつがある。100ha以下の小規模な伐採権の発行権限を州?に与えたら無秩序に行われてしまった。東カリマンタン州で専属に林業に従事している行政官は4人しかいない。人材育成が必要。