林産物貿易のページのはじめに (2000/10)

「国内林業が困難に直面しているのも40年前に全く無防備なまま貿易自由化をしたからだ。

何とか貿易を規制しなければ日本の林業は立ちゆかない」という気持ちは大多数の国内の林業関係者が秘めて来た思いです。

ただし、自由化に重装備で立ち向かった農業ですら、度重なる国際貿易交渉やガットの紛争処理の過程で装備を解除されつつある状況にあり、貿易規制について議論するような後ろ向きの姿勢ではグローバル化する21世紀に取り残される、という議論におされて、表だって議論されてくることが少なかったと思います。

小サイトの立場は、WTOを中心とした多国間貿易体制は固まったものでなく、それが生み出すメリットとデメリット(環境問題・労働問題などの社会的な国内的国際的な構造的摩擦、ダンピング・補助金・セーフガードが必要な輸入急増など一時的な摩擦)を調整する途上の柔らかなものだということです。

国際的な環境と貿易の議論はその、調整過程の一つで、わが国の林業の抱え問題がその中でどう処理されるべきか国内の林業関係者として積極的な主張をしてゆくべきだと思います。

また、WTO条約を受けたわが国の国内法令とその運用の実態も、戦後の輸出立国の立場からの残滓を抱えていて、条約上認められた輸入規制などの権利を制限する傾向が見受けられます。

こんなことを問題意識に、このサイトを作ってゆきたいと思います。