新たなWTOラウンドと林産物貿易(2)−日本の杉桧を守る会意見書 (2001/4/11)

この秋のWTO第四回閣僚会合に向けて、次の包括的貿易交渉(ラウンド)に関する議論が高まっていますが,「日本の杉桧を守る会」では次期貿易交渉に向けての意見書を作成し、産業構造審議会などに提出しました。

守る会のHPに掲載されています。WTOの報告書を引用し、「現時点での林産物貿易の自由化の推進が国際的な環境破壊の引き金になる。

今は、自由化交渉の時期ではなく、森林条約交渉の時期であり、その後に自由化交渉をすべき」という、骨太な意見書です。

一般的にWTOの交渉は政府間だけで行われていて解りづらいというのが、多くの意見ですが、関係者がいろいろ意見を言うようになれば、交渉のバックアップにもなると思います。

ご一覧下さい。

次期WTOラウンドと林産物貿易に関する文献集へに追加しました。


新たなWTOラウンドと林産物貿易(1)−第4回WTO閣僚会合に向けて (2000/1/24)

1月下旬のWTO理事会で、第4回閣僚会合がこの秋中東のペルシャ湾岸にあるカタールの首都ドーハで開催すると決定しました。

一昨年暮れにシアトルで開催された第三回会合は、ウルグアイラウンドに続く包括的な貿易交渉の開始を目指して交渉が行われましたが、反ダンピング措置、労働条件の差異を取り込むことに関する先進国と途上国間の基本的な対立に加え、環境問題・労働条件をめぐる米国内外ののNGOの圧力、、農業・反ダンピング措置の強化をめぐる先進国間の対立等を調整することができず合意に到りませんでした。

この秋の会合はWTO側からのリターンマッチと言えるものです。

シアトル会合が決裂した時に、場外にいた環境NGOによって「『森林のための勝利』のビラがまかれた」(日経新聞99/12/5)と報道されているように、次期ラウンドをめぐる動きの中で、林産物問題は焦点のひとつです。

ウルグアイラウンドに引き続く輸出国側の「林産物関税撤廃提案」とそれに反発する環境NGOや我が国などの輸入国の対立構造は何の変化も起きていません。

この秋に向けて、環境と貿易の議論を踏まえて、環境財としての林産物の新たな貿易秩序の構築に向けての展望を明らかにしてゆく必要があると思います。

ついては、シアトル会合を前にした99年の秋に次々に公表された、林産物貿易と自由化をめぐる様々な立場からの文書を掲載し(上記)ます。

サッカーファンには忘れられない「ドーハの悲劇」にならないように。