石巻地区森林組合でー森林整備の課題と森林認証への期待と課題2022/11/1)

10月19日、宮城県石巻市の石巻地区森林組合で開催された職員の研修会で、「次世代の森林づくりを消費者とともにー森林整備の課題と森林認証への期待と課題」というタイトルで話をさせていただきました。

((研修会実施のいきさつ))

石巻地区森林組合は現在(10月19日)、一般社団法人 緑の循環認証会議(SGEC/PEFCジャパンのCOC(加工流通業者の分別管理責任)認証を取得する手続きを進行中。

森林組合がCOCや森林管理(FM)認証を取得する場合、全森連から森林認証を取得する認証機関審査料とか技術支援をうけるコンサルタント料などの助成があるんだそうです(令和3年度(補正)林業経営体・林業労働力強化対策のうち林業経営体強化対策事業(追加募集期間は令和4年11月30日まで))。

そのメニューの中に、直接認証機関との接点となる技術職員の方以外に、広く職員の方々に森林認証制度の背景を知ってもらうための講演会・研修会をするための補助金のメニューがあったので、それなら・・・ということになったんだそうです。上記のコンサル契約を林業経済研究所が引き受けることになったので、研修会の講師も研究所(のフェロー研究員藤原)にやってもらおう・・・

(COC認証取得の背景)

石巻市は、列車にのっているのが上野から仙台まで新幹線で1時間半、仙台から石巻まで1時間のあわせて2時間半、少し早く家をでて10時半に組合の事務所についたので、本件をリードした大内組合長(県森連会長)と、COC取得の背景などいろいろ伺うことができました。

石巻市に石巻合板セイホク石巻工場という2つの、大きな合板工場があり、その工場が原料の国産材化(20年前は100%熱帯木材ラワン材から現在では8割が国産材へ)を進める過程で、国産材原料供給の安定化プロセスの一環として宮城県森林組合系統が生産する原木はすべて石巻地区森林組合が調達して窓口一本で2つの合板工場に出荷しているんだそうです。

そこで、このサイトでもご紹介した隣町の登米町森林組合が森林認証材を供給することとなったのだけど、「COC認証をもっていないと、その枠は石巻地区森林組合で一本化供給できないので、何とかする必要がある」というのが、今回のCOC認証取得の直接の背景だそうです。

もっといろんな戦略的な思惑が組合長にはあるんだと思いますが

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