ニュースレター No.203 2016年7月27日発行 (発行部数:1390部) | ||||||||||||
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このレターは、「持続可能な森林経営のための勉強部屋」というHPの改訂にそっておおむね月に一回作成しています。 情報提供して いただいた方、配信の希望を寄せられた方、読んでいただきたいとこちら考えて いる方に配信してます。御意見をいただければ幸いです。一般社団法人 持続可能森林なフォーラム 藤原 |
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フロントページ:地方創生と木材利用を考える(2016/7/24)
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一般社団法人ウッドマイルズフォーラム恒例のウッドマイルズフォーラム2016が、7月13日東京で開催されました。 副タイトルは「地方創生と木材利用を考える」。 地域と都市部の二つの取組に焦点をあて、木材利用の最新動向を学ぶと共に、地方と都市部の連携や地方創生との関係、木材のトレーサビリティの果たす役割などについて理解を深めます」(フォーラムちらしより) 団体の創設から関与していた大切な団体のメインイベントに参加してきました。内容が盛りだくさんという心配をしましたが、川下と川上のコミュニケーションの要点がよくわかる素晴らしい内容でした。 以下の4人のスピーカーによる講演とパネルディスカッションです 【基調講演】 (消費地と生産地の連携はうまくいっているか) 有馬先生の基調報告は、「長年木材と木造にかかわってきた」経験を踏まえて、建築への木材利用の風が吹いている現局面について、いくつかの課題を提起されました。 生産地と消費地の連携が重要な課題で、それがうまくいかないと今の木材利用の流れが資源の再生産に結びつかないリスクがある。住まい手と山の顔の見える関係が当初期待されるような運動として形成されなかった点なども指摘され、ウッドマイルズフォーラム自体がしっかり受け止めなければならない点でもありました。 連携問題では、矢作川の最上流・長野県最南端の羽根村の村長のお話は迫力がありました。下流の安城市の公共建築物利用促進方針に羽根産木材の利用が規定さているのだそうですが、ここにいたる過程には、大変長い明治用水土地改良区時代からのコミュニケーションの歴史があることが紹介されました。 (CLTは建築だけでなく国産材製材・ラミナーの供給体制を変える?) 「ブームになっている」、CLT話。推進するCLT協会の有賀さんだけでなく、有馬先生、吉田課長の話の主題にもなっていました。住宅以外の木材利用の一つの方向となっているCLTについては、建築物の軽量化・熟練技術の軽減など建築自体の合理化に貢献(吉田課長)という製品性能に関してだけでなく、その製造過程から、断面が複雑な国産材製材の加工流通の全体にわたる、変革のプロセスの出発点になる可能性?期待?がある、という指摘(有馬先生)がありました。 是非ウッドマイルズフォーラムウェブページから、内容を参照してください。 energy2-71(WMF2016) ■いいねボタン
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「グリーンウッド法」でどうなるー合法木材供給事業者認定団体研修(2016/6/26)
7月7日恒例の合法性証明伐採木材の供給事業者を認定している団体を対象とした研修会があり、出席してきました。 (グリーンウッド法) 注目されたのは、「合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律」が成立し、それがいままでのガイドラインにもとづく合法性証明木材の体制とどう関係してくるのか?ということ。 これについて、林野庁の責任者である林野庁木材貿易対策室長から、「合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関する法律」(クリーンウッド法)の 経緯と今後の方向について」という話がありました。 来年5月の施行にむけて準備中で、検討事項が山積しているようですが、その内容を紹介します。 上の図が、配布資料の中で、今回の法律の内容として示された図です。 (事業者に課せられる努力義務) 事業者に対しては、①木材関連事業者は「木材等を利用するに当たっては、合法伐採木材等を利用するよう努めなければならない」という(努力)義務が課せられ[5条]、②合法伐採木材等の利用を確保するための措置を適切かつ確実に講ずる木材関連事業者は、登録により「登録木材関連事業者」という名称を用いることができる[8条、13条1項]と、という二つのことがかかれています。 これに対して、国は(果たすべき義務に関連する)木材関連事業者の判断基準となる事項をさだめ、指導助言するとされています。 事業者の義務となる合法伐採木材の利用につとめる、とは、いったい何をすることなのか、業種業態によってかき分けられるようです。特に輸入業者に対しては、原産国や木材種類に応じたリスクの違いによって、求められるものが違ってくるようです(配布された参考資料)。 (ガイドラインはどうなるか?) ガイドラインとの関係はどうなるか、今後のことになりますが、配布された「参考資料」には以下のような説明があります。
ガイドラインに基づく合法木材の供給体制はそのまま残る(のでないか)。 輸入材などガイドラインに基づく供給体制がはっきりしないものは、追加的な確認が求められる(のでないか)。 サプライチェーンを通じた合法性情報を業界団体に認定というツールで届けるのがガイドダインのポイントですが、この信頼性の確保という重要な課題がどのようになっていくのか、今後の課題のようです。 (合法伐採木材のワンステップアップ) いずれにしても、「木材関連事業者」が、「木材を使用して建築物その他の工作物の建築又は建設をする事業その他木材等を利用する事業」といって木材のユーザーが含まれ、これらの事業者に合法伐採木材の利用をもとめ、そのトップランナーを登録しようということです。需要者が主導する緑の消費、グリンサプライチェーンの構築がワンステップ進むことは、間違えないところです boueki4-61(goho2016) |
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合法伐採木材流通利用促進法ーその意義と展望(週刊農林誌投稿) 地方自治体の農林水産行政の担当者などをターゲットに発刊されている「週刊農林」誌(農林出版社の依頼を受け、標記を投稿しました。 7月5日号農林抄に掲載されました ■いいねボタン
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合法伐採木材利用促進法ー『林業経済』誌編集後記(2016年6月号)(2016/7/26)
roomfj <ringyoukeizaishi/hensyukoukin> ■いいねボタン
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アベノミクスと森林林業の未来ー勉強部屋ニュース203号編集ばなし(2016/6/26)
参議院議員選挙の結果が明らかになました。 改憲勢力が2/3、与党が勝敗ラインとしていた改選議席の半数を大きく上回る、といいながら、3年前の結果に比べると一人区の野党の健闘など「揺り戻し」という要素もあります。 米国の大統領予備選挙、英国の国民投票など最近の先進国での国民の投票行動は、既成のシステムへの反発の風が吹き荒れているようですが、日本の有権者は、新たに投票権を獲得した若者を含めて、ほとんど風が吹かせなかったといええます。 アベノミクス・地方創生、どれも「道半ば」の経済政策の推移が、今後、問われることとなるでしょう。 第二次安倍政権の経済政策をアベノミクスと称していますが、その成果が地方に及んでいないので、これからが本番、だということのようです。 地方のその恩恵が及ばないという声をうけ、ローカルエコノミクス・地方創生という旗が振られていますが、競争力をつけて大都市の企業がもうけ、それで終わるのか、その成果が地方に国民にと波及していくのかどうか、森林周辺の事情がよくわかる指標となるでしょう。 勉強部屋の勉強材料です。 ある時期に外部に発信した情報発信を整理してニュースにする、ということなので、読者が異なるのですが、今月号はグリーンウッド法関連が三つになりました。 konosaito<hensyukouki> ■いいねボタン
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