ニュースレター No.050 2003年10月14日発行 (発行部数:980部) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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このレターは、「持続可能な森林経営のための勉強部屋」というHPの改訂にそっておおむね月に一回作成しています。 情報提供して いただいた方、配信の希望を寄せられた方、読んでいただきたいとこちら考えて いる方に配信しています。御意見をいただければ幸いです。 |
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1. 国土交通省の自立循環型住宅プロジェクトとウッドマイルズ(2003/10/14)
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2. ポスト京都議定書の吸収源対策にむけてー秋の学会から(2003/10/14) 京都議定書では森林の吸収源としての機能を、森林に蓄積されたCO2の量で量るということにしています。この方法(IPCC暫定法)によると、木材が森林から伐採されて林外に搬出された段階で排出にカウントされることになりますが、収穫されてからも二酸化炭素を固定する木材製品を吸収源として評価する、という作業が将来の取り決めをにらんで行われています。1998年にセネガルで行われた、IPCC,OECD,IEAの「森林伐採および木材製品から排出される二酸化炭素の順は移出量の推計に関する評価手法」Evaluating Approaches for Estimating Net Emissions of CO2 from Forest Harvesting and Wood Products.という会議で、現在のIPCCの暫定法という以外に、大気フロー法、蓄積変化法、生産法の三つが提起されています。(報告書英文) 国内での議論があまり進んでいないのですが、先般行われた環境経済政策学会で国立環境研究所橋本征二さんによる「温室効果ガスインベントリーにおける異なる木製品の炭素勘定方法の政策インプリケーション」と題する報告がありました。 それぞれの、手法を比較する場合、実施可能性、正確性などが基本となりますが、今回の報告は森林政策などにどう影響するかという面に焦点をあてた、分析結果です。(報告概要) この問題の議論がさらに進むことが必要だと思い、私なりの理解で、4つの案についての説明図を作成してました。左側の図で、A国の森林木製品による二酸化炭素吸収量は濃くいろ塗りをした固定量から、同排出量を引いた数値で表させるようにしています。参考にしてください。(作成に当たり、橋本征二さん、森林総研の外崎真理夫さんにアドバイスをいただきました。どうもありがとうございました。 パワーポイントによる原図はこちらから。
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3.日本林業経営者協会の吸収源政策提言(2003/10/14) 10月2日社団法人日本林業経営者協会の「持続的林業のための経営講座」という場でウッドマイルズについての話をする機会をつくっていただき、全国で活発に活動している林業経営者と懇談をすることができました。 「林業経営」を本業とする方々の集まりですからあまり気勢が上がらないと思われるかもしれませんが、最近積極的な政策提言を次々とされています。 その一つが、「温暖化ガス吸収源としての森林機能増進方策に関する政策提言」(2003/6)です。 気候変動枠組み条約自体が、排出権取引など市場機構を通じて効率的な政策達成の手法を取り入れようとしていますが、国内の吸収源対策の効率化を図ろうという構想です。 具体的には、吸収源としての森林を管理するための「吸収源確保推進管理機構」の創設、地域材利用促進グリーン税制の導入などの提案をしています。 細部はいろいろ議論があると思いますが、吸収源対策についての関心が経済界も含めて急速な広がりを示しており、排出権取引の方は国際的国内的にな様々な制度が模索されている状況になっています。 吸収源と排出権のセットになった管理が必要というのは、提言も指摘しているところですが、第二約束期間以降の総合的な取り組みをにらんで、吸収権の管理方法についても議論を始める時期ではないかと思います。是非一読をおすすめします。
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4. 環境経済政策学会2003年大会報告コレクション(2003/10/14) 9月27−28日東京大学本郷キャンパスで、表記大会が開催されました。小生自身の報告もあり、また初めてコメンテーターの役を仰せつかったりで、結構重たい大会でした。 森林や国際制度など小サイトと関わりのありそうな報告をご本人の了解を得て、一覧表にしておきます。
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5. 我が国のおけるFSC認証の最近の進展(2003/10/14) FSC本部が出しているニュースレターの最新版9月24日号(pdfファイル)が日本の認証の拡大について記事を掲載しています。「日本は傾斜地に森林があり森林の管理が大切なこと、世界中から木製品を購入している企業が多いことから、FSCの日本での進展には重要な意味がある」とのコンサルタントのコメントが載っています。
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小サイトのネットワークを双方向に広げようという意図で、森林と環境をキーワードとした各地のサイトに小サイトへのリンクの依頼をしてみました。30道府県約90のサイトが了解をしていただきました。 「地球環境と共生できる森林管理や経営の実現 のために森林に係わる研究者と市民の交流の場となることを、 また行政と関連業界の意見・提案の交換の場となるこを目指す」 という小サイトの理念に理解をいただき、このサイトにリンクを張っていただいているサイトのリストを掲載します。どうも有難うございます。 尚、このサイトへのリンクについてはご自由ですが、リンクを張った場合はご一報下さい。このページのリストへの掲載はご相談します。 |
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