2019年あけましておめでとうございます(2019/1/1)

旧年中はいろいろお世話になりました。

「持続可能な森林経営のための勉強部屋」も1999年に開設してから本年で20年目を迎えます!!
こちらに過去のニュースレターの一覧表

みなさまのご支援に心から感謝申し上げます。

(20年続いたって、何なのか?)

「世界中にネットで情報発信できる!」ということに気づき、苦労して、ネット上の情報発信をはじめたのですが、いまでは、ブログやSNSあらゆるツールで簡単に情報発信ができるようになってきました。誰かが査読しているのでない個人情報ですから、たくさんの情報のほんの一つ。

20年つづいているのはない、「継続は力」といても、一体この勉強部屋が発信される社会的な意味は一体何なのだろうか、とか考えてみました。

(グローバル化と市民の力)

政治がグローバル化でなく一国優先の方向に。

国民の票をたくさん取る以外に自分の立場の根拠がない(議会制民主主義が正常に機能している国の)政治家は、どんな大政治家でも、世界と国のどっちをとるかを問われれば自分の国となるのは、当然。これが現代社会の矛盾の一つですね。

市民が地球とつながるツールを持っていないと。それが、勉強部屋の一つの原点で貿易と環境問題違法伐採問題などの議論のベースとなっています。

グローバル化の負の側面をとらえて一国優先のポピュリズム政権があちこちに現れていますが、「負の側面はガバナンスのグローバル化不足」という視点で議論をしていきたいと思います。

(森林外交史)

そんなときに、昨年、日本の「森林外交」と国際ガバナンスーガバナンスのグローバル化の次の展開の中での森林の役割という話しをする機会があり、それをもとづいて年末の国際学会で、日本の森林外交史ーアジアのSDGsの発展のためになるかという報告をしました。きっかけは勉強部屋読者でもあった、環境外交史の研究グループの方々のお誘いでした。

途上国が急速に力を付けてくる中で熱帯木材の貿易、A世界の超大国との間の日米経済摩擦の中での木材貿易、B先進国社会に足を踏みいれる日本のODAと初めての森林分野の途上国援助、C新しい経済のグローバル化の推進機関WTOの環境問題、など、霞ヶ関村の「課長補佐」というポジションで、これらの事案に携わってきたことを、整理する作業の大切さを知りました。

勉強部屋では、将来の森林管理のグローバル化の中で、大切な財産は何だったのか、という視点で、すこし議論を広げていきたいと思います。

これは、行政とアカデミズムの関係も大切な視点である勉強部屋の、財産になるかと思います。

(最近の行政・ビジネスとの関係性)

最前線の情報に少しついて行けなくなっている面がありますので、ご容赦下さい。

多分、森林行政の今年の最もホットな話題は、森林環境譲与税が日本の森林管理システムと当初描いていたようなインパクトを加えることができるか、ということなのでしょう。

はじめて都市自治体に配分される森林予算。文京区の生物多様性地域戦略など、身近な都市行政との関係でも見ていきます。

それに、全国知事会の国産材ネットワークとウッドマイルズフォーラムなど、興味深いです。

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こんなことを考えています、少しでもご興味のある方は、今年もよろしくお願いします。いろいろご意見をいただけるとありがたいです。

2019年1月1日

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