1月28日から30日にかけてガーナのアクラで開催された「森林の生物多様性に関するワークショップ」に参加しました。
生物多様条約(CBD)では、今年4月に開催される第六回締約国会合で、「森林の生物多様性に関する新たな行動計画」を採択する準備をすすめています。
そのたたき台を昨年11月の科学技術補助機関会合(SBSTTA)第7回会合で「行動計画要素」の案という形で作成しました。
議論の過程で、国連で森林分野の地球サミットのフォローアップを行っているUNFFの作業との重複を避ける必要であるとの指摘があり、各国の森林計画や二つのプロセスに精通した専門家の会合を開催することとなったものです。
世界各国の林野庁・環境省などの関係者・関係国際機関・グリーンピースなどのNGO団体などが50人ほどが集まり(参加者リスト)、今後の行動計画についての提言などをとりまとめました。
小生としても、昨年の基本法の改正を踏まえて「日本の新たな森林林業政策と生物多様性の統合」というプレゼンテーションをしてきました。
また、生物多様性条約で開発されてきたエコシステムアプローチなど興味深い概念を勉強することができました。
リオから10年、世界中の森林の管理が不十分な状況は依然として改善されていませんが、未だにそれを包括的に取り扱う強制力を持った森林条約はできていません。
その間に、生物多様性条約や、気象変動枠組条約などが森林の部分的な側面についての管理に関し議論をどんどん進めるという構図になっています。
森林に関する政策に関心をもつ者として、第1に、他の条約での議論の中で開発された成果を十分に学び森林政策の中に取り入れてゆくこととともに、第2に、他の条約では不十分な点を解明し、包括的な法的な枠組をつくることを目指してゆく必要があると思います。
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