FAOの機関誌UNASYLVAの森林条約特集(2002/3/11) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
年に4回発行される国連食糧農業機関(FAO)の森林部の機関誌UNASYLVAの最新号は「国際森林条約」を特集しています。(FAOのウェブサイトから全文入手することができます) FAOは1980年代のはじめ熱帯林調査報告書を発表し森林問題を地球環境問題の一翼に引きづり出した主役で、全部で○○人の森林分野の専門家を抱える強力な国際機関です。 残念ながら、その後地球サミットの準備およびフォローアップの議論では持続可能な森林経営の実現を目指す森林条約を実現することができず、最近のUNFFの動きを見ても森林条約へのモチベーションは残念ながら弱まっています。 この問題の一方の主役である環境NGOの方は成果の上がらないUNFFの議論より生物多様性条約の場の方が具体的なアクションに結びつくという判断をしているようです。 他方、森林をめぐる国際的な規範については気候変動枠組み条約の方で別の角度から議論が深化しています。 森林の管理を真剣に考えるプロフェッショナルとしてのFAO森林部としては多面的機能を包括的に規定する森林条約が必要だとの思いがあるようです。 今回の特集は、森林を取り扱う10の国際条約(下表参照)を分析し包括的な条約の必要性について指摘しています。
輸入国の林業関係者がこの問題に真剣に取り組む必要があると思います。
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