気候変動枠組み条約COP28と森林(2)日本からの情報発信(2023/3/1) | |
昨年11月30日(日)から12月13日(日)、アラブ首長国連合(ドバイ)におい開催された、国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)で森林についてどんな議論がされたか? もう一つのページで公式会議でどんなことが決まったかを報告しました(気候変動枠組み条約COP28と森林(1)公式会議での決定事項)。 このページでは会場の日本パビリオンでの森林に関する情報発信、報告します。 (COP28ジャパンパビリオンでのセミナー) 日本からの情報発信の拠点、ジャパンパビリオンで、森林総研が主催して12月5日「持続可能な森林経営を通じた気候変動の緩和策及び適応策の促進」というセミナーが開催されました。その内容は森林総研のサイトで詳しい説明がされています 以下がプレゼンターと報告内容です
日本政府の木材利用促進政策について説明した、第一報告を少し詳しく説明します。 (カーボンニュートラル実現に貢献する持続可能な木材利用の推進) 林野庁の越前さんのプレゼンのタイトルは:Promoting Sustainable Wood Use for Carbon Neutral 世界に発信すべき、日本の木材利用促進施策COP28の場で!! (イントロ) 日本は温暖な気候・降水量にに恵まれて自然に恵まれています(右の図) --- 森林の4割が人工林で、植栽樹種の半分近くがスギ、4分の1がヒノキ、1割がカラマツです。(左の図) 日本の森林は過去伐採し過ぎで荒廃し、水害や土砂崩壊の原因になっていました。 森林を回復するため、政府は森林再生に力をいれ、森林が回復しました。(右の図) 50年生以上の人工林が森林が半分以上に! 人工林の蓄積は50年間で6倍に!! 伐採して高成長の森林にを造成できます。 そして、炭素吸収を促進しながら、炭素を固定し、エネルギー集約的資材から代替する木材の利用です。(右の図) 持続可能な木材利用への施策ですね。 木材利用を拡大し、エネルギー集約的資材から代替し、木材量を拡大するため、様々な取り組みを、日本では進めてきたので、いくつかを紹介しますネ(左の図) 2021年「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」ができました(公共建築物木材利用促進法の改正) 目的を示す条文(目的規程)に「脱炭素社会の実現に資する」と明示し・・・以下のことが規定されています。 ①建築物における木材利用を進めていくため、国又は地方公共団体と事業者等が建築物木材利用促進協定を締結できるという仕組みを設けること ②木材利用促進の日、木材利用促進月間をさだめること ➂、政府に木材利用促進本部(農林水産省)を設置しました。 次に、中高層木造建築物における木材利用技術の開発・普及を推進しました。 CLT、耐火性木材製品ですね(左の図) その結果、首都東京における都市型木構造建築物が進んでいます。 右の図は保険会社の本社ビル、20階建て高さ100メートル。世界で一番木材を使う建築物です。 環境性能認証LEEDでプラチナレベルで、2028年に完成予定です。 官民連携協議会ーウッドチェンジ協議会を設置されました。 民間建築物等における木材利用の促進に向けて、経済・建築・木材供給関係団体など、川上から川下までの幅広い関係者が⼀堂に参画する官⺠協議会「ウッド・チェンジ協議会」を立ち上げました。(左の図) 優秀な木造建築物を表彰とか、 木育といって、子供の時期から木のおもちゃと木造りに親しむイベントなどが ベトナム、タイ、インドネシアでITTOを通じた支援を行っています。 法制度の整備や、人材の育成、木材利用普及活動ち上げなどを行ています。 そんなことやっていますので、皆さんよろしくお願いします 以上、COP28のジャパンパビリオンで行われた越前報告の概要でした ーーーーー 森林の劣化を30年までにストップし!!という重要な目標を議論している、COP28の場で、荒廃した森林をリターンさせ次のステップにすすむ、日本の経験はインパクトがあったかもしれませんね。 少し残念なのは、日本の木材利用促進の取組をCOP28という地球環境議論の場で訴求する時に欠かせない、クリーンウッド法に関する紹介がなかったことですね。 ーーーーー 森林総研のサイトに、アーカイブ動画も載っています→こちらからどうぞ 日本の政策内容を海外に発信する重要な機会だったので、是非このページでも英語のページに一枚加え、海外のニュースレター会員に伝えます kokusai2-89<fccccop28repo+> |
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