気候変動枠組み条約COP13と森林の将来(2009/1/24)

気候変動枠組条約第14回締約国会議(COP14)・京都議定書第4回締約国会合(COP/MOP4)を始めとする一連の国連気候変動関連会議が、2009年12月1日〜12日の日程で、ポーランドのポズナンで開催されたました。

ポスト京都議定書の枠組みを決める来年のコペンハーゲン会合の準備という位置づけの実務的な会合であり、全般的な評価では「難題先送り」などの見出しが目立ちましたが、森林分野の議論については注目が集まったようです。(日本政府代表団 概要と評価

1月20日にJIFPROが開催した報告会に出席するなど情報収集をしてみました。

(途上国における森林減少に由来する排出の削減REDD)

次期枠組みの中で注目されている「途上国における森林減少に由来する排出の削減(REDD))」に関しては、会期中に、REDDの重要性に関する閣僚級共同声明が発表されました。
本文こちら
日本語仮訳こちら

また、「条約下の長期協力の行動に関する特別作業部会AWG-LCA」や「科学技術補助機関会合SBSTA」で「森林減少劣化」だけでなく「炭素の増加・森林保全」まで対象を広げるべきか、モニタリングを森林のみでなく競合するのうち等まで広げるべきかなど、の技術的な内容や作業スケジュールを確認したようです。

AWG-LCAのREDDの議論の結果は議長のとりまとめ文書(Ideas and proposals on paragraph 1of the Bali Action Plan Revised note by the Chair) ぱら52,53j,65m
科学技術補助機関会合SBSTA議長総括文書 Reducing emissions from deforestation in developing countries:approaches to stimulate action Draft conclusions proposed by the Chair

(国内の森林吸収源の取り扱い)

京都議定書の下で我が国は森林吸収量の3.8%の約束をしていますが、ポスト京都議定書で先進国の国内の森林吸収源の枠組みをどうするのか、が「京都議定書の下での特別作業部会AWG-KP」で議論されています。

全体として吸収量の計上を基準年と目標年との間でどのように計測していくか、などの議論がされているようです(小HPアクラ会合の結果)が、今回は今後の作業スケジュールを確認したということだったようです。

会場で「伐採木材の取り扱い」の議論について質問してみましたが、これからの議論なのだそうです。

コペンハーゲン会合の6ヶ月前となる6月には新しい議定書の草案が提示されるだろうとの見通しが示されました。

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