気候変動枠組み条約COP17と熱帯林の課題(+REDD)(2012/2/18)

COP17ダーバン会合の森林についての議論のポイントの一つは、条約が途上国の積極的な参画の契機として重要な熱帯林減少に歯止めをかける国際合意(REDD+)について、技術的な合意が前進したことなどです。

SBSTAでREDD+の技術指針について議論が行われ、生物多様性等のセーフガードに関する情報提供システム、削減約束の基準(ベンチマーク)となる森林からの排出の参照レベル(現在の状況ですいいした場合の数値)に係る技術指針が決定されました。

Guidance on systems for providing information on how safeguards are addressed and respected and modalities relating to forest reference emission levels and forest reference levels as referred to in decision 1/CP.16

また、AWG−LCAでREDD+が本格実施される場合の資金のあり方について議論が行われ、途上国の森林減少・劣化対策等への様々な資金と先進国の支援の枠組みについては、今後さらに検討していくことが決定しました。

参考:
COP17での決議内容より:セーフガードに関する情報提供システムの役割(林野庁:武藤信之、政府、企業、NGOの連携によるREDD+支援の形を考える勉強会ーリオ+20に向けて?REDD+と生物多様性の保全、適応策の連携実施)
COP17ダーバン会合報告会森林分野(川上豊幸 レインフォレスト・アクション・ネットワーク)

kokusai2-43<decisionCP17>

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