グリーンエコミートとは何か
UNEPは2010年に出版した UNEP. 2010. Green Economy Developing Countries Success
Stories.UNEP, Geneva の中で、「環境リスクと生態系の危機を大幅に減らしながら、人類の福祉と公平性を改善すること」、と定義している。この短い記述の中で、グリーンエコノミーは低炭素、資源効率的、社会包括性を示している。グリーンエコノミーの考え方の中では、炭素排出と汚染を削減し、資源エネルギー効率を高め、生物多様性と生態系サービスtの削減を避けるための、公的私的な投資により雇用と所得の増大がはかられる。
これらの投資には公的な補助金、政策の転換、規制の転換などの支援が必要である。・・・
経済の状況を示す指標であるGDPを転換し、汚染、資源の減少、生態系サービスの低下、天然資源の減少などを反映したものとする必要がある。
グリーンエコノミーの考え方は持続可能な発展に置き換わるものではなく、「持続可能な発展は経済制度の転換に大きく依存している」という認識の深まりを示している。長年続いた化石資源の上に富を構築してきたブラウンエコノミーは持続可能でないことは明かである。
この政策転換には3つのステップが必要である。
第1が、環境の価値評価と、自然資源の減耗についての勘定が、経済開発政策と戦略に一体化すること
第2が、環境を保全するための行政が適切な役割を果たすために、有効な情報、助成措置、制度、投資、基盤基盤などが必要であること
第3が、継続する環境悪化、土地の保全、気候変動が、生物多様性や生態系弾力性などに影響を与えていること
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