温暖化対策と森林の新たな関係(2005/11/6) | ||
ブラジルとインドネシアの森林減少により毎年大気中に放出される二酸化炭素は、京都議定書が第一約束期間に削減を目指している排出量の80%に及ぶ(左図)と指摘し、過去の減少速度を基準にしてそれを削減した場合、それに得点を与える新たな枠組みを作ろうという提案に関する記事です。 これにより、京都議定書後の枠組みに途上国の参加を促し、排出量の大きな部分を占めている森林減少を国際条約の枠組みの中でコントロールしようというものです。 地球サミット以来、森林行政関係者は持続可能な森林管理を実現するための国際森林条約のような枠組みを作る試みをしてきましたが成功していません。他方で気候変動枠組み条約が森林の持っているただ一つの面に着目しながら森林管理のガバナンスを広げているという現実がさらにもう一歩進もうとしています。 オリジナルな主張は、Climatic Change誌の8月号(2005)71に掲載された、Santilli, M., et al. "Tropical Deforestainon and the Kyoto Protocol, An Editorial Essay" で発表されたものです。(オンライン上でも入手できます→こちら) 他の分野でグローバル化が進む中での地球規模での森林管理の枠組みをテーマとして、来る11月12-13日、愛媛大学で開催される林業経済学会2005年秋期大会で関連分科会(13日)を行います。(分科会報告要旨集はこちら) ご関心のある方はどうぞ参加下さい。 |
■いいねボタン
|