ドイツ・ボン気候変動枠組条約特別作業部会の結果(2009/4/25) | |
12月のコペンハーゲンで行われるCOP15でポスト京都の議定書を結ぶことを目標に、6月の次回会合で叩き台となる原案を公表するという段取りになっており、今次会合ではそのペーパー作成への事務的な作業が行われたということのようです。 (先進国における吸収源の取扱い)AWG-KP7 このうち、伐採木材の取り扱いについては日本の森林や木材に関する部分は「土地利用・土地利用変化及び林業部門(LULUCF)」という部分で取り扱われており、@過去に提出された関連ペーパー(こちらに公開12カ国、ツバル)をもとに今回の議論に基づいて、A議長のまとめがウェブ上に公開されています。これに対して4月24日までに締約国意見提出、6月の会議に正式の議長提案が提出され、交渉が始まるという段取りのようです。 議長のまとめをみると、第二約束期間における、吸収源による森林経営のカウントの仕方に加え、伐採後の木材の吸収源としての評価の仕方についても、重要な議論の題材になっていることがわかります。 (途上国における森林減少・劣化に由来する排出の削減(REDD))AWG-LCA5各国より、COP15に向けて更に検討すべき事項として、REDDの方法論の確立、ガバナンス、資金供与、キャパシティ・ビルディング等が挙げられました。 これらについて、次回会合で改めて議論することとなりました。 (森林の位置づけ) 今回の会合全体では、来期に向けて先進国がどのような削減約束をするのか、ということが一番大きなトピックスだったようですが、その議論のなかでも、途上国が具体的数値の議論を求めるのに対し、先進国側は、「LULUCF 等のルールが決まらない限り削減規模は確定できない」(政府代表団概要と評価)と行った応酬があったそうです。 吸収源のカウントの仕方などの枠組みが早く合意されることが全体の交渉の焦点の一つになっているようです。 (ウェブ上の情報) 12月のCOP15にむけて、6月、8月、9月、11月と4回の特別作業部会を行うこととなったようですが、今後の展開はウェブ上で公表されると宣言されています。 今回の会議に関する情報も少しわかりづらいのですが未定稿の「議長とりまとめ」、各国からの提出意見も含めて以下のようにウェブ上に公開されています。
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