東京大改革3.0の中の緑ー都知事選での緑のインパクトは?(2024/7/11)

7月7日の都知事選の結果、小池都知事が3選

選挙中に公表された選挙公約、都民に向けたメッセージの中で森林や緑がどのように位置づけられていたのかを見てみましょう。

情報源は小池ゆりこ事務所オフィシャルページオフィシャルページ

そのサイトの政策というページに最新版の公約が掲載され、また「2024年6月18日に記者会見で発表した政策スライド」(当初版といいます)がダウンロードできるようになっています。

(東京大改革3.0の構成)

図にあるように、セーフシティ、ダイバーシティ、スマートシティが三つの柱からなっており。下の図にあるようなサブカテゴリ―の元にあわせて、68の個別政策が記載されています(当初版では)

 三つの柱  サブカテゴリ^  個別政策の数 
 セーフシティ: 首都防衛 あらゆる危機からもっと!都民の命と生活を守る。 8
 ダイバーシティ多様なひとがもっと!輝く東京へ  27
   子育て・教育にお金がかからない東京へ
多様な学びの支援と世界で羽ばたくグローバル人材の育成
どんなひとも自分らしく生きるインクルーシブな東京へ
あんしんな医療介護と社会参加でいきいきChoju社会へ
  7
6

8
 スマートシティ いままでもこれからも。もっと!安心で、活力あふれるまちへ  33  
  もっと生活しやすく、安全で快適なまちへ
観光・芸術・文化世界一の都市の実現
企業や働くひとを支え、新たなイノベーションが生まれるまちへ
多摩・島しょの魅力を磨き、もっと便利で暮らしやすく
デジタルで生活をもっと便利に、行政をもっと身近に 
   9
7
7
5
5

(森林緑の政策は?)

個別政策は一行タイトルが記載されているだけで、その説明はありません。そのタイトルで緑と関係ありそなものをひろってみると

セーフシティ 首都防衛 あらゆる危機からもっと!都民の命と生活を守るの8つの政策の中に「グリーンインフラでまちの保水力を上げる」というタイトルがあります。

また、
スマートシティ いままでもこれからも。もっと!安心で、活力あふれるまちへ の中の、もっと生活しやすく、安全で快適なまちへ というサブカテゴリ―の9つ個別政策の中に、5つの関係ありそうなタイトルがあります

世界をリードする脱炭素の取組を加速
東京のみどりを守り、活かす取組「グリーンビズ」
手頃な価格で住める「アフォーダブル住宅」の推進
もっと行きたくなる都立公園改革の推進
農林水産業の振興

それぞれなにをいっているのか、このサイトには説明ないのですが、都の政策ページなどで分かる範囲で、そんなことをいっていたのか、勉強してみました

(東京都のグリーンインフラ)

(東京都の脱酸素)
ゼロエミッション東京戦略―気候危機に立ち向かう行動宣言(2019)には、森林吸収源についての記載が9か所ありますが、具体的な目標は提示されていません。

(グリーンビズと都市公園)

東京都の包括的な緑の取組、100年先を見据えた緑と生きる街づくりという説明付きで東京都のサイトに掲載されています

ーーーーイントロを引用します
これまで東京都では、(いままで)「緑溢れる東京プロジェクト」を進めてまいりました。

一方、近年の緑を取り巻く状況に目を転じると、気候変動への適応など「社会的な課題解決への緑の活用」や、新型コロナを契機に「開放的な緑空間等へのニーズ」が高まるなど、都市に求められる機能や人々の価値観も変化してきています。


令和4年12月に開催された(「生物多様性条約の」藤原補足)COP15では、「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択され、ネイチャーポジティブの実現に向けた世界目標が設定されました。
海外都市においては、グリーンインフラをはじめとした様々な取組が行われるなど、世界的にも自然環境と都市機能の調和がこれまで以上に重要視されています。

こうした中で東京都では、人々の生活にゆとりと潤いを与える緑の価値を一層高め、都民の皆様とともに未来に継承していくため、100年先を見据えた新たな緑のプロジェクト「東京グリーンビズ」を令和5年7月に始動いたしました。・・・・
100年先を見据えた“みどりと生きるまちづくり"「東京グリーンピズ」を都民の皆様をはじめ様々な方々と一緒に進めることにより、取組の輪を広げ、「自然と調和した持続可能な都市」へと進化させてまいります。
ーーーー以上イントロ

以上のように、あたらた都民の考え方の進展、グローバルの情勢の変化、双方を視野に入れて・・・
まもる、育てる、生かすの三つの柱にたて、上の図のように15の政策が提起されています。

また、図には読んでみて感想をコメントしています。ご興味のある方は現物をご覧になってください。

少し気になたのは、木の利用ということで、しっかり位置付けられて参考資料なども付いているんですが(右の図)、木材の来歴が「多摩産材」なんですね。

ただ、東京のような巨大市場で由来となった森づくりについて視野にいれるんなら、多摩産材といった都内の森林だけでなく、東京の水の流域や国内、世界を見据えた調達基準を議論してほしいです。

東京オリパラの施設の調達基準をベースの形成されてきた万博の調達基準などを視野に入れて・・・・

kokunai13-6<totiji2024>

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